ヒステリーを起こして暴れたり、泣き叫んだり、情緒不安定でイライラしてしまう人たちがいます。
そしてその家族もまたヒステリーで悩んでいる人が多いようです。
ヒステリーは遺伝するのでしょうか?
治し方はあるのでしょうか?
アンガーコントロールってご存知ですか?
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目次
ヒステリーを起こす原因
境界性人格障害
情緒不安定で気分の波が大きく、イライラ感が抑えられずヒステリーを起こしてしまうことがあります。
神経症と、統合失調症の2つの心の病気の境界にある症状を示すことに由来しているとのことです。
こちらの治療としては、抗うつ剤や抗不安薬などの薬を用いる投薬治療と並行して、精神科医や臨床心理士によるカウンセリングや行動療法を行います。
うつ病
うつ病の症状の1つとして感情のコントロールができないというものがあり、もしかしたらうつ病でヒステリーになったり暴れているという可能性もあります。
思い当たる場合には下記記事を参考にチェックしてみてください。疑いがある場合は受診しましょう。
うつ病の治し方も投薬治療や心理療法となります。
うつ病の診断チェック。うつ病と自己否定・自責の関係は?の記事はこちら
思うようにならない
相手に期待をして、これはこうしてくれるだろうなどと期待したり、自分のなかにある~すべきという想定していたことと、現実が異なった場合にも怒りを感じ、コントロールできずにヒステリーを起こすことがあります。
赤ちゃんが夜泣きなどして、いつまでも泣き止まないために母親や父親がヒステリーを起こして暴れ暴力をふるったなどという事件もあるくらいです。
とくに家族など、親しい人には期待がある分、ヒステリーを起こしやすいのではないでしょうか?
家庭内暴力で暴れるなども同じことに起因するのではないでしょうか?
また幼い子供に対してヒステリーを起こしている親というのは町でしばし見かけますね。
これは、「どうしてそういうことをするの?」つまりなぜ○○しないのという期待、想定と異なったときにヒステリーを起こしてしまうのです。
逆に子供が泣きわめいているのも同じことですよね。
思い通りにならずヒステリーを起こしているわけです。
なかには思い通りに行動しない家族に対して、父親がヒステリーを起こし暴れるということもあります。
実際に知人のご主人は、家族が自分を蔑ろにしているという思い込みと、自分の感情をうまく伝えられないもどかしさから、口数は少ないけれど、鬱積した怒りがたまり、ヒステリーを起こし、暴れるという行動で家族に意思表示を示してしまうようです。
その方の家の壁はご主人が暴れるためところどころ穴が開いているんだそうです。
これはまさに思い通りにならない、そして自分の気持ちを伝えることができないなどが原因となってヒステリーをおこし暴れてしまっている例といえます。
これは治し方としては、後述するアンガーコントロールができるようになるとよいですね。
認めてもらえない
人には承認欲求というものがあり、これが満たされないことでヒステリーを起こしたり、暴れてしまう人もいます。
自分はこんなに頑張っているのに、誰も認めてくれない。
仕事を頑張っているのに評価されない。
こんなことも原因となってヒステリーを起こしたり、突然暴れだしたりする人もいます。
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家族間連鎖
ヒステリーは遺伝はしないものの、ヒステリーを起こす家族がいる環境で育った場合には、まるで遺伝したかのように自分もヒステリーをおこしてしまうという人もいらっしゃいます。
ヒステリー自体は遺伝とうことはなくても家族って似てきますよね。
似たような気質になってしまうため、ヒステリーに関しても連鎖し、まるで遺伝しているかのようにヒステリーを起こしてしまう。
ヒステリーを起こしたことがない人でも、自分の家族がヒステリーをおこして暴れている姿をみて、自分にも遺伝するのではないかと不安にかられ、悩んでいる方もいます。
治せるものなら治したいですよね。
実際のお悩みです。
私の母と、母の姉がヒステリーです。
あの狂ったような金切り声と人が変わったような表情が小さな頃からトラウマで、絶対自分はああならないと思っていたのに、遺伝するんでしょうか。
きっと私もああいう風に見られているのかと思うと絶望します。父は声がでかくてよく怒鳴っていたから、声が大きい人や怒鳴り声がものすごく怖いです。電車などで大声を聞くと震えが止まらないです。
だから怒られるのが嫌いで、極力人に合わせるようにして生きてきました。
何か精神的な病気でしょうか。病院に行ってみたら治るでしょうか。
女性の場合
女性の場合にはヒステリーの原因になることが、さらに2つあります。
女性ホルモンの乱れ
PMSや更年期障害など、ホルモンバランスの乱れによりおきる症状のなかでイライラして情緒不安定になったり、ヒステリーを起こすというものがあります。
女性脳
ヒステリーは女性が多いという印象があるのではないでしょうか?
これは脳の仕組みが男性と異なるからなのです。
脳科学の実験で不快な画像を男性、女性それぞれに見せたところ、男性は扁桃体という短期記憶をつかさどる場所が反応するのに対して、女性は前頭前野という長期記憶をつかさどる場所が反応するのだそうです。
女性である母親にヒステリーが多いのは女性は感情を記憶する時間が男性より長いためといえます。
ではヒステリーを治す方法はあると思いますか?
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ヒステリーの治し方 ~アンガーコントロールしよう~
ヒステリーを治す方法はあるのでしょうか?
ヒステリーで悩んでいる人は、治したいと思いますよね。
最近よく、アンガーコントロール、アンガーマネジメントという言葉を耳にしませんか?
怒りを自分でコントロールするということですね。
アンガーコントロールは怒ることをやめるようにするのでなく自分でコントロールして上手につきあっていこうということです。
このアンガーコントロールができればヒステリーを起こすことはを減り、次第に治すことができるのではないでしょうか?
アンガーコントロールを知っていれば、ヒステリーまでいかなくても自分の怒りの感情を上手くコントロールして、日々の生活に役立ち、人間関係を良好に保ったり、失敗を減らすことができそうです。
では具体的な方法を見ていきましょう。
捉え方を変える
ヒステリーを起こしてしまう怒りというのは第二感情ともいわれています。
では第一感情とは何かというと、不安や悲しみ、不満などネガティブな感情です。
電車内で足を踏まれたとします。そしてその人は謝りませんでした。
同じ出来事で、怒りからヒステリーを起こす人とそうでない人の違いは下記表を見るとわかります。
Bさんの反応 | Cさんの反応 | |
第一感情 | 痛い。謝るべきじゃないの | 痛い。混んでるから仕方ないか。 |
第二感情 | 怒り | 怒りはない |
怒りを感じるかどうかの差は捉え方・考え方です。
~すべきという固定観念が強いと相手の対応がそれにそぐわない場合怒りになりやすいです。
人によっては怒りがエスカレートしてヒステリーを起こしてしまうわけです。
確かに人として謝るべきだとは思いますが、怒りを感じてしまうと自分に嫌な気持ちが残ってしまいますよね。
なので、アンガーコントロールをして物事の捉え方を変えることで、怒りの感情を感じることが減り、しまいにはヒステリーが治るということになるわけです。
あなたのなかに『~すべき』がたくさんありませんか?
たとえば待ち合わせ時間。なかには待ち合わせの30分以上前から待っている人もいます。
かと思えばギリギリの人や5分~10分程度前に到着するように出かける人もいます。
これは人それぞれです。
でも待ち合わせ時間というものが決まってる以上その時刻にいればなんら問題はないと思います。
自分が早く着いたからと言って相手にも〇分前には来るべき思ってしまうと、それは自分の価値観の押し付けになってしまい、相手が待ち合わせ時刻に来ているにもかかわらず怒りからヒステリーを起こしかねないのです。
このように同じ出来事でも人それぞれ受け止めかたが異なります。
ヒステリーを起こさないためだけでなくあなたのストレスを大きくしないためにも、怒りの衝動は少ないほうがベターですね。
その場を離れる
怒りの感情は6秒と言われています。
そのたった6秒ですが、我慢できずヒステリーを起こしたり、暴れたりしてしまいそうなのであれば、ちょっとその場を離れるというのもアンガーコントロール法としては有効で、ヒステリーを治すこと寄与しそうですね。
特に暴れてしまいそうな場合には簡単に実行でき、かつ有効な方法といえるでしょう。
まとめ
ヒステリーは遺伝するものではありませんが、家族がヒステリーになる環境にいることでまるで遺伝したかのように、あなたもヒステリーを起こす癖がついてしまっているかもしれません。
怒りがヒステリーになってしまい暴れたりする前にアンガーコントロールを知って、ヒステリーを治すようにしていきたいですね。
こちらの記事もご覧ください。
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