養護学校・特別支援学校の違いは?登校拒否・不登校だと通えるの?

特別支援学校や養護学校という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

特別支援学校と養護学校の違いはわかりますか?

また登校拒否・不登校だと在籍できるのでしょうか?

調べてみました。

養護学校と特別支援学校の違い

養護学校と特別支援学校というのは違いはありません。

学校教育法等の一部を改正する法律(平成18年法律第80号)」が平成18年6月21日に公布され、平成19年4月1日から施行されたことに伴い平成19年度に名称を養護学校から特別支援学校に変更したようです。文部科学省のHPから一部下記引用させて頂いておりますので、参考にしてください。

今後、障害のある幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じて適切な指導及び必要な支援を行う特別支援教育を進めていく上で、現在の盲・聾・養護学校の制度を様々な教育的ニーズに適切に対応し得るものとする必要がある。

現在の盲・聾・養護学校を、障害種別を超えた学校制度(「特別支援学校(仮称)」)とすることが適当である。

文部科学省HPより一部引用

養護学校・特別支援学校の在籍資格

文部科学省によると

特別支援学校(仮称)は、基本的には現在の盲・聾・養護学校の対象となっている5種類の障害種別(盲・聾・知的障害・肢体不自由・病弱)及びこれらの重複障害に対応した教育を行う学校制度とすることが適当である。

文部科学省HPより一部引用

となっています。しかし現在の運用では登校拒否・不登校の場合であっても「特別な支援を必要としている」という概念から在籍することは可能なようです。

登校拒否・不登校の本人は登校 しなければならないと強く意識しているけれど、登校しようとするができないという社会的不適応を起こしているとして扱っているようです。

指導としては主に各教科の指導を通常の学級で行いながら、障害に基づく学習・生活上の困難の改善・克服に必要な特別な指導を特別支援学級で行うということのようです。

登校拒否・不登校には、規則的な生活リズムや自我、自主性の発達を促すように努め、人間関係の調整を図るた めの指導を盛り込んでいくようです。

ただし特別支援学校(旧:養護学校)の地域や学校により支援する内容や役割については異なるようですので、登校拒否・不登校の対応についても確認したほうがよいでしょう。

実際に特別支援学校(旧:養護学校)に在籍している登校拒否・不登校はどれくらいいるのでしょうか?

下記の滋賀大学の資料をご覧ください。

滋賀大学資料「特別支援学校における不登校生徒の現状と支援体制」より

特別支援学校に在籍する登校拒否・不登校の人数、割合は低いものの3年以上継続している割合が圧倒的に高いところが気になるところです。

このことからも特別支援学校(養護学校)に在籍したからと言ってすぐに登校拒否・不登校の解決にはつながらないということも言えます。

それだけ登校拒否・不登校の問題は簡単には解決できないということです。

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特別支援学校・養護学校を親が受けいれらないことも

軽度な発達障害などがあり、通常級に在籍している登校拒否・不登校の児童に学校側から特別支援学校(養護学校)に転籍してはどうかと提案されるケースもあります。

この際に親が特別支援学校(養護学校)を受け入れられない、登校拒否・不登校自体を受け入れられないというケースが多いようです。

特別支援学校(養護学校)への先入観や登校拒否・不登校に対して親が理解をしていない場合がほとんどでしょう。

またこれとは逆に特別支援学校(養護学校)に行けば登校拒否・不登校を解決できると思い込み親が勝手に行かせるケースもあるようです。

このような親の場合には特別支援学校(養護学校)に入れようとも登校拒否・不登校を理解し受容できていなければ、本当の意味での登校拒否・不登校というのは解決が難しくなります

通常級から特別支援学校(養護学校)に転籍する場合には親の勝手な判断で行わずに子供の意思を確認し納得の上変わるようにしてほしいと思います。

また特別支援学校の先生がみなさん登校拒否・不登校について理解があるかというと、そうでない先生もいらっしゃるのが現実のようです。

特別支援学校(養護学校)の先生の中には自分の好きなことをしなさいと言って子供を放置して自分の資料整理をしている先生もなかにはいるようです。

でもなかにはとても熱心な先生もいらっしゃいます。先生との相性もあるので、在籍して困った場合には悩まずに相談してみたほうがいいでしょう。

登校拒否・不登校となってから特別支援学校(養護学校)に行き始めて発達障害などがあることがわかるケースもあります。

まとめ

特別支援学校は養護学校と同じ役割で名称が変わったことがおわかり頂けましたね。該当する障害がなくても学校によっては登校拒否・不登校の支援をして下さる学校もあります。

学校を変わる際には登校拒否・不登校にはどのような対応をしてもらえるのかを相談し、親の意思で判断せずに子供の意思を尊重して決めることをおすすめします。

また特別支援学校(養護学校)へ通ったからと言って登校拒否・不登校が簡単に解決するわけではありません。1日も早く解決に導くには親が適切な対応を行い周囲の理解が必要です。

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