大学生になって登校拒否・不登校というと、大学生になる前から登校拒否・不登校であったのか?というとそうとも限りません。
なぜ大学生になって登校拒否・不登校になってしまうのでしょうか?その原因とはどのようなことなのでしょうか?
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目次
大学生の登校拒否・不登校の実態
大学生の登校拒否・不登校というのは昔はある意味多かったようです。
大学には行かずにアルバイトや趣味、サークル活動に夢中になり、普段は代返を頼み、試験は受けに行くという登校拒否・不登校というものです。
しかし現代では少し意味合いが変わってきています。大学生の登校拒否・不登校は以前のように他で活動はするけれど試験にだけは行き、学校には行かないというものでなく、全く人と関わらない、外出もままならない・・いわゆるひきこもりの状態が、現代の大学生の登校拒否・不登校の実態のようです。
しかしながら大学生の登校拒否・不登校の実態は明らかではありません。なぜなら、小中学校の場合には年間30日以上の欠席の場合には教育委員会を通して報告がありますが、大学の場合には把握できないのが現状です。
大学生となると自分で授業の取り方を決めますし、必ずしも出席をとるとも限りません。なので、登校拒否・不登校の大学生の数というのは把握できないのです。
大学生ともなると親も自分の子供の行動や予定を把握していないため自分の子供が登校拒否・不登校なのかわからず、なんだか活動する様子がないと思って学校に連絡をしてみると学校にしばらく来ていない状態がわかったり、学校側でも親からの連絡を受けて生徒が登校拒否・不登校、ひきこもりであったと知ることもあるようです。
ではなぜ大学生になって登校拒否・不登校になるのか原因について考えてみましょう。
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大学生の登校拒否・不登校の原因
現実と理想のギャップ
大学生となるとこれまでの高校生とは違い授業の選択の仕方で毎日登校しなくてよかったり、制服でなく私服になったり、バイトができる。地方から上京してきて都会での生活にあこがれている。など、大学生活への憧れや、期待が大きいのではないでしょうか?
しかし、実際にひとり暮らしをしてみると違った、一人暮らしでしゃべる相手もなく辛くなった
理想していた大学生活とはかけ離れたものだった。もっとバイトをしたり自由に過ごそうと思ったけれど、今まで以上に勉強が忙しくなった・・など、大学生活への夢や憧れが強ければ強いほどギャップが大きくなり、辛い受験勉強を乗り越えてきたけれど、こんなはずではなかった・・など思ってしまう場合もあります。
でもギャップがあってもそれを受け止めることができれば、また切り替えて前に進み登校拒否・不登校にはならないはずです。そうですこれは本当の原因ではないと思います。一つの要因と言ってよいでしょう。
この場合には一種の5月病のようなものでカルチャーショックともいえる現象かもしれません。
昼夜逆転
大学生活ではめを外し過ぎて昼夜逆転。インターネットゲームにはまり昼夜逆転となり朝起きられずに登校拒否・不登校になってしまう。
その昼夜逆転の原因はゲームや生活習慣だけではないかもしれません。昼夜逆転についてはこちらに詳しく書いております。
また起立性調節障害によって朝起きられないという場合もあります。
トラブル
これも原因というよりは要因であるいえますが、大学においての人間関係が上手く構築できない。コミュニケーションがうまくとれずにトラブルになってしまった。
何かのトラブルをきっかけにして自己否定し、その結果無気力、引きこもりとなって登校拒否・不登校となってしまった。
親や祖父母の影響
親の期待を背負い良い学校に入りなさいと言われ続けて、小学校からずっと勉強に励んできてようやく親の理想とする大学に入れた。ようやく自由に・・なんて思っていたら、次は就職の話。
公務員になれ、医師になりなさい、資格をとりなさい・・・引き続き干渉をする親。いけどもいけども終わりのない理想の押し付け・・無我夢中で取り組んでいるときには頑張り続けることでもふとその糸が切れてしまうこともあります。
実際に親の影響というのは大きいと感じています。ひきこもりになったり、登校拒否・不登校になった子供が事件を起こしたというニュースを近年よく耳にします。
そのなかで彼らの言い分としては「親(や祖父母)が生活態度に厳しくていやだった」「家にいる自分を親(や祖父母)が咎めた」「口うるさかった」などという共通の言い分です。つまり親や祖父母が過干渉ということです。
このことからも登校拒否・不登校・ひきこもりの多くは親の対応次第によって解決できると考えています。
登校拒否・不登校の適切な言葉かけについてこちらに書いていますので、参考になさってください。
繊細で敏感な心
トラブルがあってもそれを受け止め乗り越える力があれば、自己否定もせずにひきこもりや登校拒否・不登校にはならないでしょう。
しかし登校拒否・不登校の子供は繊細で敏感な心の持ち主です。そのため他の人がたいしたことでないと思うことでも彼らにとってはとても影響のある事柄なのです。
また人に弱みを見せたり悩みを相談する相手や家族がいないと自分の殻に閉じこもってしまいがちです。
そしてなぜ彼らは困難やトラブルを乗り越える力をつけていないのかと言うとそれは親の過干渉が影響していると言っても過言ではないでしょう。
過干渉の影響についてはこちらに書いております。
世の中の変化と日本の風潮
親や祖父母の過干渉だけではなく、昔と違って家族という個体が小さくなっています。その上少子化なため親は子供への関心が強くなります。このため過干渉になりやすくなります。
昔であれば、地域の人も含めみんなで子供を育てるという風潮があったと思いますが、地域との関係性も希薄となってしまっているため沢山の人とコミュニケーションを図ったり、適応する力というものがそもそも養いづらい世の中になってきているともいえます。
特に親元を離れ一人暮らしをしている大学生であれば、その地域の人との関係性がなければ、家にひきこもり、登校拒否・不登校になっていてもわからないとのが現状です。
そして日本人というのはみんな同じが良いという風潮があります。海外ではホームエデュケーションがあったり、個人を尊重する風潮があるためたとえ留年したって、学校へ行けないからといって咎められることはないのではないでしょうか?
こういった日本固有の風潮や世の中の変化というのも大学生に限らず登校拒否・不登校やひきこもりの原因となっているのではないかと思います。
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登校拒否・不登校・ひきこもりにならないために
ここまで大学生の登校拒否・不登校の原因と題して書いてきましたが、大学生であろうと、小中高生であろうと登校拒否・不登校・ひきこもりの根本的な原因は同じだと思います。
成長過程で失敗と成功の繰り返しという体験を経て培われる力や適応力。メンタルの強さ。こういったものが足りないことが原因ではないでしょうか?
その経験を親が奪ってしまっていることがあります。それが過干渉です。
また世の中が豊かになり幸福の感じ方が以前と比べると感じづらくなっているのではないでしょうか?当たり前の日常が当たり前でなくなったときに人は気づきます。
日頃から日常を幸せだと感じている人は少ないのではないでしょうか?
このような豊かな時代というものも登校拒否・不登校やひきこもりを生み出しているとも言えるかもしれないですね。
そして普段から悩みを打ち明けたりなんでも相談できる家族や友人がいれば受容され、自己肯定感も高まりひきこもりや登校拒否・不登校にならずにすむのではないでしょうか?
そのためにも風通しの良い家庭環境を整え、なんでも話や相談ができる家族でありたいものですね。
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不登校・ひきこもりランキング
まとめ
大学生の登校拒否・不登校の原因についてお分かり頂けましたか?登校拒否・不登校やひきこもりというのは原因は大学生でもそうでなくても基本的なことは同じだと思います。
大学生以前に登校拒否・不登校になったことがあり、また登校できるようになったかと思ったらやはり登校拒否・不登校になってしまったという場合には根本的な解決がされていないため繰り返してしますのです。
とりあえず学校に行けてればいいということでなく、その根底にある原因を克服する、解決するということが登校拒否・不登校を脱するためには必要です。
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