子供が無気力になると、親としては心配になりますよね。
無気力と一言に言っても程度や状態は子供によっても異なりますね。
無気力になる原因てわかりますか?ひょっとしたらあなたの想像を超えることが原因かもしれません。
不登校やひきこもりに多い無気力。
そうならないためにも無気力の原因と改善方法について書いてみたいと思います。
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目次
子供の無気力の原因
燃え尽き症
中学受験や高校受験、部活などの試合や大会に向けてそれまでは活力に満ちていた子供が、そのイベントが終わったやいなや無気力になってしまう・・
このような場合には燃え尽き症ともいえることが原因で無気力になっていると考えられます。
親の対応
子供の無気力の原因として大きいのが親の対応です。
私たち親の影響というのは子供にとって大きいのは言うまでもありません。
親が子供のやる気を奪って無気力にさせてしまっているケースが多々あります。
ではどのような親の対応が子供の無気力の原因になってしまうおわかりになりますか?
過干渉や威圧的な態度、子供を思い通りにさせるような支配や管理する親の対応が子供の無気力の原因となりえるのです。
怒ってばかりや厳しく叱るという対応や条件付の愛情、できて当然という態度で褒めない親の対応も同じく子供が無気力になる原因となりえます。
また逆にネグレクトのように子供に関心を示さない親の対応というのも無気力の原因になりえます。
なぜそのような親の対応が無気力の原因になるのかわかりますか?
過干渉などの支配・管理
例えば子供とレストランに行って注文する際に、「子供が○○が食べたい」と言います。
親が「△△のほうがおいしいわよ。栄養があるの。」などと子供の食べたいものを無視して親がいいと思うものを注文する。
また別の場面で、子供が「○○習いたい」と言っても親が「△△のほうが将来役立つわよ。」と言って決めてしまう。
どうでしょう。このような対応が延々と続いていったら・・・
子供の気持ちになって考えてみると「どうせ僕がいいっていうものはダメで、お母さんが決めるんだよな・・」
「僕の言っていることは聞いてもらえない」→「言っても無駄だ」
これこそまさに子供の無気力の原因なる構図です。
親としては、『子供のためを思って』助言していることだとは思いますが、子供からしてみたら、自分の意思と関係なく親が決めてしまうようなものです。
威圧的な親の場合には、受験などの際に○○以上の学校でないと認めないなどと発言してしまうことがあります。
子供は親の期待に応えようと頑張りますが、受かったとしても本来自分が志望している学校でなければそこで燃え尽きてしまう可能性があるし、受からない場合には、親に認められないと感じ、受からない自分はダメな人間なんだと思ってしまう可能性が高くなり無気力になってしまう場合があります。
そうすると次第にこんな自分は情けない、ダメなやつだ・・と自己否定し、無気力になってしまう・・
親の子供を思っての対応が原因で無気力になることも多々あるのです。
また何気なく発してしまう「さっさと片付けなさい」「勉強しなさい」「宿題はやったの?」などと質問攻めや指示だしをする親の対応。
これも子供によっては叱られてばかり、怒られてばかりという印象になり、子供の無気力の原因となってしまいがちです。
指示を出し続けることも、自分で考えて行動するという気力を奪います。
そしてしつこく叱られたり、怒られていると、無意識に聞く耳を持たなくなり、無気力へと突入してしまうと言ったら、わかりやすいでしょうか?
母親の過干渉が子供の心理に及ぼす7つのマイナス影響の記事はこちら
親の無関心
ネグレクトなど親が子供へ無関心な場合には、愛情を求め親の顔色を窺い期待に応えようとします。
しかしその欲求が満たされない状態が続くと、あきらめにも似た感情から無気力へとなってしまうことがあります。
そして次に話す自己肯定の喪失にもつながっていくのです。
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自己肯定感の喪失
親の対応でも述べているように、叱りすぎたり、怒ってばかりいることによって自己肯定感を喪失してしまいます。
夢を持てない
前述の親の対応の影響などで、どうせ自分は大した人間でないと思ってしまったり、叱られてばかりの毎日にうんざりしてしまったりすると、希望や夢を持てなくなり無気力になることがあります。
また周囲の大人が愚痴ばかりだったり、毎日疲れきったりしている様子をみて子供は大人になりたいと思うでしょうか?
将来に希望や夢を持てると思いますか?
親の対応や周囲の大人の様子から子供は希望や夢を持てずに無気力になってしまうことがあります。
以前不登校で無気力のとき、息子が言ってました。
「お母さんは毎日働きづめで楽しいの?」と。
仕事から帰宅し、家事をしているときに言われました。
そんな風に感じているんだとはっとさせられました。
また週末は疲れ切って家でゴロゴロしている主人をみながら、『A君の(近所の同級生の)お父さんはいつもバイクに乗って出かけていいね。』とも言いました。
A君のお父さんは趣味があり、毎週バイクででかけているのをみて、自分の父親と比較したのでしょう。
どちらのお父さんが子供に将来夢や希望を持たせるかは明白ですね。
子供って意外と親を観察して色々なことを感じています。
親のちょっとした振る舞いが原因で無気力になることもあるのです。
ちなみに不登校で無気力な子供たちに共通しているのは繊細で敏感な心の持ち主です。HSPってご存知でしょうか?
HSPが原因で無気力ということもあります。
生きづらいHSPの特徴とは?HSPってご存知ですか?の記事はこちらです。
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無気力な子供を改善するには
子供の話を聴きましょう
子供が話をしているそばから、こうしたほうがいいよ、これはこうよなどと指示を出したり、回答を出したりしていませんか?
子供の話をじっくり、しっかりと耳を傾けて聴きましょう。
そしてできるだけ共感しましょう。
共感しているとわかってもらえるように、話を聴きながらの相槌や「そうよね」などの言葉も添えるといいですね。
表情も気を付けたいところです。言葉だけ、「そうね」といいながらも表情がそれに伴わない表情だと、残念ながら表情の方が伝わってしまいます。
条件つきはやめましょう
『~したらいいよ。』『~できたら買ってあげる』これはやめましょう。
条件付の愛情提示となってしまい~できない自分はダメだと思い自己否定からの無気力の原因となりかねません。
何かを伝えたいときはIメッセージです。
Iメッセージといのは主語が私ですから、子供が言ったことと違うことを自分は考えるのであれば「お母さんはこう思うよ。」「あなたはそう思うのね」と言った具合です。
決して、「それは違う、お母さんはこう思うわよ。」などと子供の発言を否定しないことです。
共感できないときにも言い方ひとつでかなり子供の受け止め方も変わってきます。
すぐにできなくても少しずつ取り組んでいけば自然とできるようになると思います。
子供の主体性を育む
これまで指示をだし、良かれと思っていた親の対応が無気力の原因になることをお伝えしましたが、これは子供の主体性が育まれない原因にもなります。
全てこうしろ、ああしろと言われて育つわけですから、子供も当初は自分の意思があったとしても次第に何を言っても無駄だ・・
自分の意見は通らないと思ってしまし、無気力にそして、主体性がなくなります。
過干渉やコントロールしながら大人になって就職し、そこで初めて手をはなす親もいます。
そうすると子供はいままで失敗を経験せず育ち、自主性を求められたときに、うまくできない場合があります。
これが原因で挫折し、中高年までひきこもってしまう人が多くいるのは皆様も聞いたことがあるのではないかと思います。
これを防ぐためにも小さい子供のころから自分の意見を言ったり、失敗をしたりという経験がとても大切です。
可愛い子供には旅をさせろという言葉があるように、子供のうちに色々な経験を積むことで、メンタルも強くなり、さまざまな出来事に適応できるようになります。
大人になってからだと、それまでの親からの刷り込みが強いためなかなか改善していくことが難しく、時間がかかってしまいます。
大人の引きこもりの長期化はここに原因があるのではないかとも感じます。
動物で例えるとわかりやすいかもしれません。
野生で育った動物も家でペットとして、もしくは動物園で飼育されると、餌をとりに行く必要も自分の身を守る必要もなくなります。
そんな生活をずっと続けていていきなり野生に戻されても生きていけないわけです。
子供のうちから主体性を育むような親の対応をしていきたいものです。
認める・褒める
条件付きの愛情ではなく、無条件に子供を認め受け入れる。
~しなくてはいけないと言って育った子供は~できないときに自分は認められない、ダメなやつだと思ってしまいます。
どんな子供であっても自分の可愛いわが子として受け入れる。
人間には承認欲求というものがあります。
子供の場合には特に親からの承認欲求が大切です。どんな自分でも認めてもらえる。
あるがままの自分で良いと子供が感じられるようにしていきたいものです。
そして、褒める。
褒めるというのがなかなか難しいという方もいますが、ちょっとしたことでいいのです。
今日は朝起きられたね。ごはん残さず食べたね。偉いね。すごいね。
こんな感じで十分です。そうであれば褒めることはあるのではなでしょうか?
子供にできそうなお手伝いをさせてみるのもよいですね。
そしてできたら褒める。それが上手下手でなくやってくれたら「ありがとう」と感謝を伝える。
子供が役立っていると実感すると、承認欲求も満たされ、もし褒めてもらえたらいうことなしです。
この積み重ねによって、自己肯定感が高まり、無気力改善できていくはずです。
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まとめ
私たち親は、子供のためを思っていながらも行き過ぎた言動をしてしまうことがあります。
そしてその親の対応が原因となり子供を傷つけ、しまいには無気力にさせてしまう可能性があるのです。
子供のためと思いながら実はそれは自分の理想の押し付けになってしまっていることもあります。
今一度言動を振り返り、良くないところは改善し、子供を無気力から改善させましょう。
早い段階で無気力を改善しておくことは、将来の不登校やひきこもりを未然に防ぐことにも繋がります。
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