子供を溺愛しすぎて、子供のことを第一に、子供のためにとしているうちに子供に依存してしまう。そして子供も次第に親から必要とされることで存在意義を見出す。
次第に共依存となる。母子家庭の場合にはその共依存がよりいっそう強くなる傾向があります。
毒親の場合には共依存のために脅迫とも思われる行為をすることさえもあります。
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目次
1.毒親の共依存
どのようにして共依存という状態に陥ってしまうのでしょうか?
共依存になる毒親のタイプとしては溺愛からくる過干渉タイプの場合が多いのではないかと思います。
子供のためにと過干渉をし、子供はそれに従う。一見すると良い母と子供であり、仲良し親子に見えることも多いでしょう。
母子家庭の場合には共依存の度合いがより一層強くなることがあります。御主人が単身赴任などでいない母子家庭状態の場合にも同じことがいえます。
依存する毒親側
- 子供のために何かをせずにはいられない共依存の毒親
- 自分のことのように感情移入し子供の世話をする共依存の毒親
- 子供の世話が趣味、生きがいといってもいい共依存の毒親
- あなたのためにこんなにやっているのにと愛情を押し付ける共依存の毒親
- 愛という名目で自己顕示欲を満たし支配しようとする毒親
- 不平不満を子供に吐き続ける共依存の毒親
- 自分の夢を託す毒親
- 自分がいなければ子供は何もできないと思い込んでいる毒親
- あなたがいなければ生きていけないと脅す毒親
- 愛情を依存と勘違いしている毒親
依存される子供側
- 自分のためにと親が言うことだから従わなくてはいけない
- 親の指示された通りにしていれば丸く収まる
- 嫌なこともあるけれど、自分のためにしてくれるのだから受け入れる
- 親が指示、支配することを愛情と捉えてしまう
- 母子家庭の場合は特に自分がいなくなってしまうとお母さんは一人になってしまうという気持ちが強くなる
傍からみると毒親の行き過ぎた躾や教育であることも受け側にとっては子供は辛いけれど、自分のためにしてくれていることだからと受け入れてしまう。
この他にも毒親と子供の関係性だけでなく、友人や夫婦、恋人間でも共依存の関係は成り立ちます。
DVなのになかなか離婚できない暴力を受ける側の妻もそうです。第三者から見たらまずはその夫の元を離れて離婚することで共依存から脱却できるのにと思ってもなかなかその当事者はしようとしません。これは共依存となっているためです。
夫は仕事で忙しいし、余裕がないんだわ。これくらいは我慢しようと暴言を受け入れているうちにそれが暴力となり、暴力を受けてでもでも良いところもあるからと離れようとも離婚しようともしない。
そんな関係が共依存です。
機能不全家族の共依存についてはこちらにも書いております。
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2.毒親の共依存の影響
親がいないと何もできない
毒親が全て何もかもやってしまい、自主性はもちろん育たず、自分で考えて何かに取り組むことができない。
親なしでは何もできなくなる。そして毒親も子供がいないと何もできなくなってしまう。
自己否定
親がいないと何もできないために自己否定がおきます。そもそも毒親が自分を叱ったり、怒ったりするのは自分が悪いからだと思い込むのが毒親育ちの傾向です。
そのため自信がなく自己肯定感が低くなります。
人の意見に振り回される
今まで親の指示通りにしていたために自分の意思がないことはお伝えした通りです。そのため誰かがAが言いと言えばAにし、Bと言われればBにしてしまうようになってしまいます。
打たれ弱い
毒親の指示に従い危険や失敗を回避しているため失敗と言う経験が少ないために、困難に立ち向かうという力が育っていません。
そのため失敗したときに大きな打撃を受けてしまい、なかなか立ち直ることができなくなることがあります。
顔色を窺う
毒親の場合には言動から「親の意うことは聞かなくてはいけない」というメッセージを発し、時には威圧し、意見を言おうものなら激しく反論されたり、暴力をふるったり、暴言を吐いたりということがあるため次第に顔色を窺うようになってしまいます。
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3.毒親からの共依存対処法
自覚する
自分が共依存状態であることを自覚することが共依存から脱出するためには必要です。共依存の自覚ができると、一つ一つの毒親とのやりとりにも気づきがあるはずです。
精神的自立と問題の仕分け
精神的に自立をすることが共依存からの抜け出すためには必要です。そのためにも今悩み取り組もうとしている問題は誰の問題なのか?
毒親からみたら子供が何かを選択する際に「これよりあっちがいいのに」と思うこともそれは毒親の問題ではなく、子供の問題であることを認識するということが大切です。
子供が言う事をきかなくてやきもきするという問題は毒親の問題であって、子供の問題ではありません。そもそも人を変えることはできません。
なぜやきもきするのか?それは毒親が子供を変えたり、支配したいからです。
自分の人生の主役はあなたであり毒親ではありません。舵を取るのは自分です。自分の問題は自分の選択や意思によって解決するようにしましょう。
相手を解放する・離れる
共依存というのはお互いが依存しあっている状態ですから、相手を解放する。子どもが気づけば毒親から離れる。毒親が気づけば子供を解放し、それぞれが自立し、自分の問題と向き合っていくのです。
共依存の年月が長ければ長いほど、難しいかもしれませんが、まずは共依存を認識し、お互いがお互いの問題において自分の意思を尊重して行動するように少しずつ取り組んでみましょう。
母子家庭の場合には離れづらい気持ちがより強くあると思いますが、お母さんがこれまで自立してきたからこそ母子家庭が成り立っているのですから、きっと大丈夫です。
なかなかできない場合には距離をおく、そして共依存から抜け出すには、自立し毒親から離れることが一番有効です。
4.まとめ
毒親に限らず親子においては共依存というのは多少はあると思います。しかし度を越えた共依存はお互いのためになりません。
母子家庭の場合にはより一層共依存も強くなる傾向にあり、なかなか離れるのが難しいかもしれません。
しかし共依存の自覚をし精神的自立を果たすことでお互いが幸せになると思います。
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毒親からの脱却についてはこちらの記事を参考になさってください。
こちらの記事もご覧ください。
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