不登校の中学生の進路はどうなるの?

中学生までは義務教育ですが、高校進学する人が多い中、不登校になってしまうと今後進路はどうしたらいいのか?

どのような進路があるのかと不安になる中学生は多いと思います。

中学生で不登校の場合の進路について、息子の経験なども交えながらお伝えしていきたいと思います。

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不登校のまま中学を卒業したら・・・

うちの場合は中学1年の春から不登校。中学2年は秋から別室登校。

そして中学3年はほとんど登校していたのにもかかわらず、あるきっかけがあり卒業する年の1月下旬から全く登校できなくなってしまいました。

中学高校一貫校に通っていたのでそのままその高校を進路として選択することも可能でした。

しかしそれまでの不登校という経緯から現在通っている中学を辞め、通信制サポート校を進路として選択しようと決定していた矢先でした。

中学卒業まで2か月をきっていたため焦りや不安さまざまな葛藤が親子でありました。

息子はもちろん葛藤最中で、不登校直前の良い状態から一気に悪化し、昼夜逆転し、昼間は寝て夜はネットゲームにのめりこんでいました。

外出も一切せず、食事もあまりとらず、髪の毛は伸び放題・・

その頃心理を学び始めていた私は受容し見守るしかないと思いながらもこのまま中学を卒業して進路が決まらないと、在籍するところがなくなるという不安で押しつぶされてしまいそうでした。

とりあえず今の中学からそのまま上がれる高校に入学するという選択肢もあるということを伝えましたが、「辞める」の一点張りでした。

当時の息子の様子を見てもとても進路をじっくりと考えられる様子ではありませんでした。

そこで進路選択をぎりぎりまで待ち彼の意志を尊重し中学を辞めるという決断をしました。

とにかく元気になって中卒でもいいから働けるようになってくれればいい、バイトでもいいから生活費を稼げるくらい自立さえできればいいと思いながら自分で信じる適切な対応をし続けました。

結果として数か月ひきこもった後息子自ら「今から入れる学校を探してほしい」と言ったのです。

そしてその後すぐに進路を決めることはありませんでした。

少しずつ心のエネルギーを取戻し、バイトをするようになり、数か月たってようやく学校見学、そして1年遅れで高校へ入学しました。

今では毎日登校し、勉強を全くしなかった息子もようやく受験勉強もするようになりました。

ひきこもって進学するまでも色々とありましたが、本人にとって葛藤して過ごすことが必要な時間だったのだと思います。

このように中学卒業直後にひきこもりになってしまっても、親の対応次第で高校に入学することも可能となるのです。

また仮にひきこもりからなかなか抜け出せず時間がかかっても下記に挙げるように高卒認定試験を受けてその後進路選択をするというこもできます。

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不登校でも進路選択できる

進学も就職も進路は本人次第です。

不登校になると進学という進路が閉ざされたかのように感じてしまうと思いますが、今は色々な選択肢があります。

でもその前に不登校の心の状態のままでは進路を決めても長続きできずまた不登校ということになりかねません。

進路選択の前にまずお子さんの状態はどうでしょうか?

中学卒業後あらたな進路に向けて動き出すエネルギーはありそうですか?

まだまだないのであれば、無理に進路を決めないという英断をすることも時には必要です。

子どものエネルギーが溜まるような適切な対応をし続け、動きだす準備ができたら進路をきめましょう。

その際に必ず子供に進路を決めさせることがポイントです。

ではどのような進路があるのでしょうか?

登校拒否・不登校の親の4つの特徴や家庭環境と8つの原因。

全日制高校

不登校で全日制?と思うかもしれませんが、可能です。

不登校受け入れ高校というものがあります。

中学時代に不登校は経験したけれど、もはや心配ないという場合には進路選択に入れてもよいとおもいます。

しかしまだちょっと心配ということであれば学校の不登校に対する対応の仕方など説明をきちんときいておいたほうが良いです。

一般的に不登校というのは理解されておらず、文部科学省の指導を受けている教師でさえ誤った理解、対応をする人がいます。

なかには心無い発言で生徒を傷つける人さえいます。現実にいくつも話をきいたことがあります。

全日制高校の場合には割合としては不登校経験者は少ないのでそのあたりも自分の子供の現在の状況と照らし合わせてどうかも含めて進路を決めると良いでしょう。

通信制高校

不登校の進路として一番多いのが通信制高校やサポート校とよばれるものではないでしょうか?

いまや通信制高校、サポート校は多数あり、不登校のサポートをしてくれるところが多いです。

不登校が長い場合にも中学からの勉強をやり直せる仕組みになっていたり、登校スタイルも全日型、週2~3日型、月1回などもあり、全日型に登校していたけれど、やはり厳しいというときに変更することも可能なことが多いです。

授業も規模に合わせて習熟度別クラスを設けていたり、全日制高校と同じように行事や部活があるところも多数あります。

また不登校受け入れ対策をきちんとしている学校が多く、不登校に対し理解がある先生が多いと感じます。

まずはお子さんと一緒に見学に行き学校や先生の雰囲気を確かめに行くことをおすすめします。

定時制高校(昼間・夜間)

夜間定時制のイメージが強いですが、いまは昼間定時制高校というものもあり、不登校対策をしている学校もあります。

通信制同様に全日制高校と同じような行事やクラブ活動などをおこなっているところもあります。

昼間定時制とひとことに行っても午前メイン、午後メインと2パターン設けている学校もあります。

母体として全日制高校があり、そこに定時制が設けられている学校もあります。

自由な時間が多いのでアルバイトをしたり、中には就職するという進路を選びつつ高校に行く人もいます。

チャレンジスクール(東京都)

東京都の場合にはチャレンジスクールと言うものがあります。おそらく他の府県でも同様の取り組みがあるのではないでしょうか?

チャレンジスクールとは小・中学校時代に不登校を経験した生徒や、高等学校を中途退学した生徒を含め、これまでの教育の中では自己の能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒など、多様な生徒が学校生活を通じて自分の目標を見付け、それに向かってチャレンジする学校です。

東京都立大江戸高校HPより

 

入試は上記の大江戸高校の場合には学力試験はなく面接と作文(50分・600文字程度)、志願申告書というものの提出です。

基本的には1日4時間程度の学習で、3年ではなく4年で卒業するというのが特徴です。

高卒認定試験を受ける

高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で、高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。
(大学入学資格検定(大検)は、平成17年度より高等学校卒業程度認定試験にかわりました。)

不登校の状態が続いてしまい、中学卒業後引きこもってしまい、進路が決まっていなくても、高卒認定試験をうければ高校卒業の資格がもらえます。

就職・起業する

中学卒業後就職する人は少なく世の中ですが、就職するという進路選択ももちろん可能です。

子どもが好きな分野があったり、得意な分野があればそれを伸ばせるような資格をとったりしてから就職するという進路もあると思います。

また自宅にいても起業したり、収入を得ることができる時代です。

実際に不登校からひきこもりになり、起業して大成功している方を知っています。

悲観的にならず子供ができること、したいことからどんな職につくかを考えてみるといいかもしれませんね。


不登校の進路決定するにあたり大切なこと

最初に話をしたように、どの進路を選択するにせよ子どもが不登校のときの心の状態ではどんな進路を選んでも長続きはしません。

そして親が無理に進路決定してしまった場合には、また不登校になってしまったり、ひきこもりに可能性もあります。

まずは子供のエネルギー充電をし、前向きな気持ちにしてあげることが大切です。

その上で本人の意思を最大限に尊重した進路選択をされるとよいと思います。

不登校の親が適切に対応する方法についてはこちらに書いております。

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まとめ

中学生で不登校になると進路はどうなるのか、将来はどうなるのか不安になると思います。

どんな進路選択をするにしてもその先のことを考えると子供の心のエネルギーが満たされた状態でなければ同じことを繰り返す可能性があります。

進路決定も大事ですが、それ以上に子供の状態をよくすることから取り組んで欲しいと思います。

こちらの記事もご覧ください。

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