不登校やひきこもりで多いのが寝ないで明け方まで起きているという昼夜逆転。
特にオンラインゲームやSNSなどをして過ごしている人が多いです。
昼夜逆転は認知症などの病気や、仕事上不規則な方にも起こる現象です。
不登校やひきこもりの場合とそうでない昼夜逆転の原因は違いますが、直す方法は共通することも多いです。
息子の昼夜逆転生活の体験談をふくめ昼夜逆転の原因や改善・直す方法をお伝えしたいと思います。
[quads id=1]
目次
1.不登校の昼夜逆転の原因
不登校の場合には本人は学校に行かなくてはならない、行きたい、でも登校できないという葛藤があります。
昼間は学校があるのに、行けない、登校できない自分が許せない、辛い・・そんな気持ちです。
それこそが原因です。
ひきこもりや不登校で家にいると外から登校する子供たちの声が聞こえてきたり、生活音、外で遊ぶ子供の声が聞こえてきます。
活動している人達の音です。
反して自分は登校できず、何もできない、就職すべき年頃でありながらできない、引きこもりや不登校の活動ができない子供たち。
そこで開き直れないのが引きこもりや不登校の子供たちなのです。
他の記事にも書いていますが、不登校の子供たちは敏感で繊細な子供たちであり、まじめな子供が多いです。
そのため原因としては、学校に登校できない自分を責め、苦しんでいて自信を失い、自己否定をしているからといえます。
外界との接点を断つかのように昼間寝て、夜、寝静まったころひっそりと活動するので昼夜逆転になる場合が多くあります。
[quads id=2]
2.昼夜逆転が及ぼす影響
- 自律神経が乱れる
- うつ病になるリスク
- 不眠症
- etc…
自律神経が乱れることでさまざまな影響があります。
それは心身ともに影響があり、体調不良を引き起こし、心の健康状態にも影響を及ぼします。
まさに悪循環です。
3.オンラインゲームと昼夜逆転
ひきこもり、不登校の子供たちに多いのがインターネットやオンラインゲームにはまり、寝ないで徹夜し、朝までゲームやパソコンをいじっているという昼夜逆転現象。
実際に私の息子も不登校、ひきこもり当時は狂ったかのように、夜寝ないで徹夜で私が起きる明け方までゲームをするほどはまっていました。
どうしてオンラインゲームやインターネットゲームにはまるかというと、何も考えなくてよいからです。結局のところ現実逃避です。
登校しなくてはいけないのに、登校できない不登校。
働くべき年齢でありながら、働けない引きこもり。昼夜逆転の原因から考えたら納得できる行動です。
4.息子のオンラインゲーム・昼夜逆転の体験談
オンラインゲームというのは、インターネットを通じて見知らぬ人と友達になり、ときにはチームとなり、戦います。
仕組みは私もよくはわかりませんが、息子は全く知らない人とインターネット上で友達となり、チームになっていました。
そしてそのチームメンバーと話をしながら、ゲームをやっていました。
当初はどんな人かもわからない人と話をしている息子に不安を持ちましたが、その当時はひきこもりで、家族以外の人との接点がなかったので、話をする相手ができてよかったかも?と次第に私は思うようになりました。
寝ない、徹夜の昼夜逆転生活をし始めて半年以上たったころ、オンラインゲームの仲間と実際に外で会うと言い出しました。
正直とても心配しました。見ず知らずの相手と会うというリスク。
騙されたり、非行の道へ走ったりするのではないか?ととても心配しました。
聞いたところ相手はみな同じくらいの年頃だそうで、気を付けるように注意をして送り出しました。
そしてそれから数か月たったころに、息子は今から入学できる学校を探してほしいと自ら言い出したのです。まだこのころは昼夜逆転は改善されず、直っていませんでした。
ひとつのきっかけとしては、このオンラインゲームを通じて同年代の人たちと話をすることで、自然と学校の話もでたり、中には中退をした人の話などもあったようで刺激を受け、自分の中で気づきがあったのでしょう。
ある意味オンラインゲームによって皮肉にも社会との関わりを持てたのです。
そしてゲーム三昧しているわけですから強くもなります。
得点が高くなればなるほどゲームを通して自信をつけていったようです。
もちろんほかにも私なりに自信がつくような取り組みはしていました。
それについてはこちらを参考にしてください。
オンラインゲームはやらなくてすむならもちろんやらないほうがよいと個人的には思います。
でも現実問題としてうちの息子の場合にはひきこもり昼夜逆転生活から脱する一つのきっかけを仲間との会話から与えられ、自信を得たのではないかと思っています。
[quads id=3]
5.昼夜逆転生活を改善・直す方法
認知症などの病気や、お仕事の都合上不規則な方と共通する昼夜逆転を改善、直す方法と、不登校引きこもりの場合に有効な昼夜逆転を改善、直す方法と分けてお伝えいたします。
5-1.一般的な昼夜逆転を改善・直す方法
昼夜逆転になるのは自律神経の乱れというものが大きく影響します。そのため自律神経を整えるということが必要になってきます。そのための方法とは
規則正しい生活
規則正しい生活というのが第一に挙げられます。お仕事などの場合にはどうしても不規則になってしまう方もいらっしゃると思いますが、それ以外の方々は不規則な生活を改善することが1つの方法となります。
(不登校や引きこもりの場合には、無理に規則正しい生活をさせないほうがよいと個人的には思っています。)
朝陽を浴びる
昼夜逆転を直すには昼間活動できるパワーが必要ですね。
朝陽を浴びることでセロトニンが増えます。セロトニンは脳内神経伝達物質で、脳が活性化します。
このセロトニンがしっかりと分泌されることにより睡眠ホルモンが夜しっかりと分泌されて、質の良い眠りへとつながります。
そうはいっても冬は起きたときにまだ暗かったり、天気の悪い日もありますから、光目覚まし時計を使うというのもとても有効です。返金保障もあるので、試してみてもよいと思います。
ストレスをためない
できるだけストレスをうけないようにするというのが一番ですが、なかなかそうはいっても難しいのが現実。
ストレスを感じてもすぐに気持ちを切り替えられるというのが一番のポイント。
そのためには自分のなかにある思考を変えるというのが一番です。認知行動療法というのがありますが、これはその人の考え方=認知を変えるというものです。専門家に治療を行ってもらうのが一番ですが、自分でも意識していくことで認知を変えることができます。
まずは完璧主義をやめる。~しなくてはいけない、~すべきという考えが強い人ほど、思うようにできなかったりしたときにストレスがたまりやすくまります。
~しかできなかった → ~もできた というような感じでポジティブ変換をする習慣をつけていくと、不測の事態がおきたときにもすぐに気持ちを切り替えられるようになります。
他人は変えることはできなくても自分は変えられます。是非習慣づけてみてください。
もうひとつストレスをためないためにはアンガーコントロールをできるようにすること。Anger=怒りです。
自分がどういうとき、場面、どのようなことで怒るかを調べていくことで、自分自身に気づきが起こり、アンガーコントロールできるようになります。認知行動療法のように考え方を変えることがアンガーコントロールにもつながります。
湯船につかる
忙しくてシャワーで済ませがちという方も多いと思いますが、湯船にじっくりとつかって疲れをとる。そして寝るときは体温が下がることで入眠しますから、お風呂に入って体温をあげておくことで、より質の高い睡眠をとることができます。
好みの入浴剤を使うとより一層リラックスできると思います。
寝る前のスマホやゲームはNG
スマホをいじったり、ましてや戦闘系のゲームを寝る直前までしていると神経が興奮状態となってしまいます。寝る前はゆったりと、リラックスをこころがけ、明かりも暗くするとよいでしょう。
運動をする
運動をすることで、適度な疲労がおこり、夜寝つきやすくなります。また激しい運動でなくても家のなかで手軽に行えるストレッチなどを行うのもよいと思います。
過剰なアルコール摂取をしない
寝酒をするという習慣のあるかたもいると思います。でも実はアルコール摂取により、睡眠の質は落ちてしまいます。なぜならアルコール摂取直後は利尿作用により中途覚醒をおこしてしまいます。
また寝ている間は副交感神経が優位になりますが、交感神経がアルコールにより刺激をうけてしまうのです。これらのことからアルコールの過剰摂取は控えた上で寝る直前まで飲むというのはやめたほうがよいでしょう。
5-2.ひきこもり・不登校の昼夜逆転を直す方法
ひきこもり、不登校の昼夜逆転を直すには、一般的な昼夜逆転方法を改善する方法は参考程度にしていただき、親御さんにしてほしいことがあります。
そもそもひきこもり、不登校の昼夜逆転の原因がわかればおのずとわかりますね。
自己否定をして自分と葛藤している状態なわけですから、自己受容し、自信を付けるということが大切です。
自己受容し自己肯定感を高める方法は?
ひきこもり、不登校の本人はとても苦しみつらい状態にあります。
そこへ親が「学校へいきなさい」「昼間寝ないで、きちんと朝おきなさい」などと言ってしまったら、本人はどう感じるとおもいますか?
ますます自分はだめな人間なんだと自己受容どころか自己否定してしまいますね。
そのため非難しない、注意しないということがとても大切です。周囲もひきこもりや不登校を受容することです。
ひきこもりや不登校になっている場合の多くの親は過干渉そして比較的少ないですが放任過ぎるかのどちらかが多いです。
過干渉の場合には親がこうあるべきという観念が強いのが特徴です。詳しくはこちらに書いていますが、過干渉というのはマイナスの影響が強いです。
過干渉の親である場合には「なにもしない「「ほおっておく」くらいの気持ちでいるとよいと思います。決して過干渉タイプの場合には放任にはなりすぎません。
一方で放任過ぎるタイプの親の場合には子供は自分が愛されているのかどうか?自分の存在意義を見失い寂しく思っている場合が多いです。
放任過ぎかも・・と思われる親の場合にはもう少し子供に対して注意を払い、声掛けをするとよいでしょう。
自己肯定感が高まり、本人が希望を見出せば必ず動き始めます。
そうしたら昼夜逆転はあっという間に解消します。
これは断言できます。
息子が二度にわたって昼夜逆転生活に陥ってしまいましたが、私がしたのは自己肯定感を高める取り組みとタイミングを見ての情報インプットだけです。
こちらにもちょこっと体験談書いてます
本人が変わろう、動こうと決断すれば、どんな昼夜逆転も1日で直ります。
具体的取組を知りたい方、体験談をもっと訊きたい方は是非カウンセリングをお申込みください。
不登校の親の特徴についてはこちらに書いていますので参考になさってください。
6.まとめ
昼夜逆転の影響や改善し直す方法についておわかり頂けましたでしょうか?寝ないで徹夜をする昼夜逆転。
ひきこもりや不登校の場合には理由があります。
自己肯定感を高め、本人が希望を見出せば、きっと動き始めます。
[quads id=4]