苦しいときにに助けてと言えないという人結構いると思います。
あなたは「苦しいから助けて」といえますか?
実は私もこの記事を書くにあたり、どちらかといえば苦しいのに助けてと言えないタイプの人間だと気づきました。
なぜ苦しいのに助けてと言えないのか自分でわかりますか?
そして鬱病などの心の病や不登校、ひきこもりも、苦しいのに助けてと言えない結果ではないか?ということです。
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目次
苦しいのに助けてと言えない原因
インナーチャイルドの傷
産まれたときから苦しいのに助けてと言えない人はいません。
赤ちゃんは苦しければ、泣くという手段を使って、助けてと言います。
親からの助けを借りて成長し、愛情を感じたり、信頼関係を築いていきます。
しかしあなたの幼少期に苦しくて何か助けてほしいのに助けてもらえなかったり、言えなかったり、言っても相手にされなかったなど、自分でも忘れてしまっているかもしれませんが、何か傷が残り、その影響で、どうせ助けてと言っても助けてもらえないというトラウマから、苦しいのに助けてと言えなくなっていることもあります。
苦しいから助けてと勇気を出して言ったときに、もしも応えてもらうことができなかったら・・という考えから自分が傷つくのを恐れているから助けてと言えないともいえるでしょう。
環境
苦しいのに助けてといえない原因のひとつは家庭環境といえるでしょう。
たとえば兄弟がたくさんいる家庭で、自分が長男や長女だったりすると、親からも兄弟からも頼りにされてきたのではないでしょうか?
お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだからと、我慢をしたり、親や兄弟を助け、自分のことはもちろん自分でする。
本当は苦しくても苦しいとか、助けてとは言えない、言ってはいけないと思ってしまう。
そんな家庭環境であれば、苦しくても助けてなんて言えないのではないでしょうか?
兄弟のことで親が大変なのに自分まで苦しいから助けてなんて言ったら親に迷惑をかけてしまう、そんな罪悪感も関係してきます。
人によっては助けてということが悪いことと思っているかもしれません。
そして親がとても厳しかったり、威圧的、支配的な場合には苦しい、助けてなんて言ったら「何を甘えているんだ」と言われかねないような家庭環境が起因して苦しいときに助けてと言えなくなります。
また家庭だけでなく、学校や職場での立場によっても同じことがあり得ます。
学級委員であったり、部活、部の長であったりすると、先生や上司から頼りにされ、苦しくても苦しいと言ったり、助けてとは言えず、逆に部下や部員から助けてと言われる立場という場合には、本当は自分のほうが苦しくて助けてほしいのに、と思っていても言えないということになります。
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勝ち負けのこだわり
苦しいときに助けてなんていうのは負けだなんて思っていませんか?
男だから助けてなんて言えない、男性じゃなくても男勝りの勝ち負けにこだわる女性であれば、助けてなんて言ったで相手に弱みを見せるようでとても言えない。
こんなこだわりから苦しくても助けてと言えない人もいます。
思い込み
どうせ苦しいから助けてと言ったところで助けてくれる人はいない。
誰も聞いてなんてくれない。助けてなんてくれない。
何かトラウマがあってそう思っているのか、そういうものと思い込んでいるのかは人それぞれでしょうが、そんな思い込みもあなたが苦しいときに助けてと言えない原因となっています。
また自分は助けてもらえる価値がないという自分に対しての評価が低い、無価値観というのも苦しくても助けてと言えない原因となります。
気を遣いすぎてしまう
誰かに苦しいときに助けてなんて言ったら、きっとその人は困るだろう。
そんなことを言ったらへんに思われるかもしれない、嫌われるかもしれない・・
などあれこれと考え人に気遣ってしまい苦しいときに助けてと言えないのではないでしょうか?
○○だからできて当然
母親だから、父親だから、○○という職業だから・・・など~だからできて当然だから、苦しいけど助けてなんて言えないと思っていませんか?
専業主婦だから、具合が悪くて苦しくても、家族に助けを求められない。
受験生だから勉強するのは当然だけれど、悩みがあって苦しい・・でも助けてとは言えない。
こんな風に~だから~はできて当然という風に自分で枠を決めていませんか?
教師だからと言って子供の心を必ずしもわかっていないし、勉強にしても専門外もあります。
しかし周囲の~だから~はできて当然と思われているだろうという枠に自分を閉じ込めてしまって、苦しくても助けてと言えなくなっていませんか?
そして苦しいのに助けてと言えない原因はいろいろであれ、自分がぎりぎりの状態になっているのにも関わらず気づかない人もいるのです。
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苦しいのに助けてと言えない子供が不登校に
苦しいのに助けてと言えない子供は、不登校の子どもに多いと感じます。
何かきっかけがあり、心がすり減り、傷つき、辛い、苦しい、でも助けてと言えず頑張って学校に登校し続ける。
不登校にいつなってもおかしくないのに、無理して登校し続けているから周囲は異変にきづかない。
苦しいのに助けてと言えない。
子供はさらに心をすり減らし、なんとか力を振り絞って登校する。
そしてとうとう限界になり、不登校という形でその苦しさが表面化する。
このため学校の先生や、友人、親もなぜ不登校になるのかがわからない。
「周りのお友達に聞いてもとくにいじめなどトラブルはなかったみたいなんです。なんで学校に行けないのでしょう?」
よくある質問です。
不登校の子どもに多いのは真面目で責任感が強く、人に弱音を吐けない。
周囲に気を遣ってしまうため、自分でなんとかしようとするのです。
助けてといえない変わりに不登校という状態になり、不登校はその子供のSOSなのだと思います。
この記事を読んでいる方で、私は苦しいときに助けてとは言えなかったけれど、不登校にならなかったわ。とおっしゃる方もいるでしょう。
確かに苦しいときに助けてと言えない人みんなが不登校やひきこもりになるのではありません。
それだけが原因ではないからです。
不登校の原因というのはたいては1つでなく、複合型です。
もちろん本人の気質も関係してきます。
しかし実際に苦しいときに助けてと言えないことで、途中で心の傷を癒したり、エネルギーをチャージすることができなかったため、いわばガス欠となり、もう動けない、学校に行けないという状態になってしまうのです。
もしこの記事を読んでいるあなたが不登校の学生さんなら、どんなことでもいいから、自分の気持ち、辛いこと、話をしてみるといいですよ。
一人で抱えこまなくていいんです。
学校を休んだっていいんだよ。
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苦しいときに助けてもらう
自分と向き合ってみる
苦しいのに助けてほしいと言えなかった理由はみつかりましたか?
何かきっかけがありましたか?
苦しいときどんな気持ちがして、なぜ助けてと言えないのでしょうか?
とても幼い頃かもしれませんがかつては、苦しいときに助けてと言えたはずです。
実は助けられていませんか?
苦しいとき、辛いとき、助けてと言えなかったけど、助けてもらった経験はありませんか?
周囲の人が言わなくても察してくれて、手伝ってくれたり、気遣ってくれたりして、実は助けられていたなんてことはありませんか?
あなたが熱を出して寝込んでいるときに、苦しくて助けてとは言えなくても家族が変わりにいろいろとしてくれた経験などはあるのではないでしょうか?
心情的につらく苦しいときに、励ましの言葉や、苦しさを軽減するために時間をくれたり、癒される場所に連れていってくれたり、そのほか状況などによって助けてくれる出来事はそれぞれ異なるでしょうが、助けられたことってないですか?
その時に相手の反応はどうでしたか?迷惑そうでしたか?嫌そうでしたか?
もしここで、ネガティブな反応の場合にはそれがトラウマとなって、あなたは苦しいときに助けてと言えないのかもしれません。
でもなかにはネガティブではない反応だったこともあるはずです。
みんながみんなネガティブな反応をするとは限らないのではないですか?
認識することで変わる
自分が苦しいときに言えないタイプだということを認識して、認めること。
どうして苦しいときに助けてと言えないのかを知り、気づくこと。
ここまでできたら、少しずつ変われるはずです。
すべての問題は自分で気づき、認めないことには何も変わりません。
認識できることで、今度は捉え方を少しずつ変えるのです。
自分で認知行動療法を行うとでもいいましょうか?
人によってとらえ方は異なります。
簡単に助けてと言える人であれば、なぜそんなに苦しいのに助けてと言えないのかという人もいるでしょう。
なんでもかんでも助けてというのもどうかと思いますが、苦しいのに我慢しすぎて、ため込み助けてと言えない人は、むしろどんどんいうように心がけるくらいできっとちょうどよいのではないでしょうか?
まずは助けてという言葉でなくても、自分の苦しい現状を人に話すことから初めてみませんか?
きっと異なる見解を持つ人もいるでしょうし、あなたに共感してくれる人もいるはずです。
どちらの人の話も聞いてみて、あなた自身発見があるはずです。
みんながみんな同じ捉え方でないんだ、苦しいときに助けてということは悪いことではないんだときっと思えるのではないでしょうか?
答えは自分の中にある
日本の心理カウンセリングの基本は「来談者中心療法」です。
これはつまり相談する人が答えをもっているという考えのもと、心理カウンセラーによって、話を引き出し、最終的に相談者が自分で答えを見つけるというものです。
この来談者中心療法にあるように、いくら人に説得されたり、いいと言われたところで、自分自身がその問題そのものを認め、受容しないことには解決策も見えてこないのです。
人から言われたことをきっかけに自分で答えを見つけることもあります。
そのため自分ひとりで苦しみを抱えこまず人に話をしてみるというのはとても有効な手段と言えます。
それでも苦しいときに助けてといえないのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか?
もちろん助けてと言ってもいいのです。
答えは自分の中にあり、あなたはとても自立している人だということだと思います。
そして普段は苦しくて助けてと言えなくてもなんとかなっているあなただって、時には苦しくて辛すぎて助けてほしいと思うこともあるはずです。
誰だって弱気になることや、今までできたことができないときもあります。
助けてというかどうか、あなたが選べるんです。
どちらを選ぶか自分で決めるのです。
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まとめ
苦しいときに助けてと言えないあなたへ。
時には人に助けを求めてもいいんです。たとえ心理カウンセラーであっても悩みはあり、人に頼ることもあります。
助けてと言ってはいけないという思い込みから解放され、苦しみが軽減できるヒントになれば幸いです。
こちらの記事もご覧ください。
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