ダブルバインドってわかりますか?直訳すると二十拘束です。
毒親のダブルバインドで生きづらくなったり、矛盾を感じてるけれど言い返せずに悔しい気持ち、怒りなど抑圧された気持ちがたまることがあると思います。
まずはダブルバインドとはどのようなことなのか?、毒親のみならず夫婦間や会社でも起こりうるダブルバインドの対処法について書いていきます。
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目次
1.ダブルバインドとは
ダブルバインドとはアメリカの文化人類学者グレゴリー・ベイドソンが発表した説で、2つの矛盾した命令を出されると思考が停止し人は動けなくなるという状態を示す言葉で言葉と感情、行動が矛盾したメッセージを発する状態のコミュニケーションです。
ダブルバインドは統合失調症を作りやすいとも言われています
では毒親のダブルバインドについて具他的言動はどのようなものを示すのでしょうか?
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2.毒親のダブルバインド
毒親「試験が近いのだから勉強しなさい」-①
と勉強をするように家事をしながら指示を出す。
そして少しおいて「私が忙しいのがわからないの?手伝ってよ」と毒親が言う-②
①で勉強をしろと言っているにも関わらず ほぼ同じタイミングで②という矛盾する指示を出す。これがダブルバインドです。
毒親に限らず親子のコミュニケーションでダブルバインドはやってしまいがちです。
「自分の行きたい学校にきめたらいいよ」と進路について子供の意思を尊重する発言をした後子供が「○○大学を第一志望にしようと思う」と言ったたら「○○大学はあまりよくないわよ△△大学の方がいいと思う」という発言もダブルバインドです。
支配タイプの毒親の場合には自分の思う通りに子供を支配したい気持ちがあります。そこで言うことを聞かないと
「勝手にしなさい!」-①
子供が好きなようにした結果失敗してしまったとたん「どうして相談しないの?」-②
これもダブルバインドですね。そこで「勝手にしなさい」と言ったじゃないと子供が言い返せたらいいのですが、毒親の洗脳や毒親への恐れから言い返せなくなってしまい思考停止になるのが通常のパターンです。
これは毒親に限らずモラハラやパワハラにもダブルバインドは起こります。
暴力や威圧タイプの毒親や上司タなどは突然怒り出し暴れたり、物に当たったり、大声を出す。
「謝れ」という毒親(夫/妻/上司)
「謝る」子供(部下/妻/夫)
「謝って済むと思うのか!」と怒鳴る毒親(夫/妻/上司)
夫婦間のモラハラ、パワハラの場合にもあてはまるのです。そして次第に子供(やその部下や妻/夫)は自分が悪いから起こることなんだと思い込むようになる。
そしてしまいには毒親(上司/妻/夫)をみるだけで、動悸がしたり、震えたり、とさまざまな身体症状があらわれ具合が悪くなってしまうこともあるのです。
小さな子供にも「落とさないようにたべてね」と言ったとたん落とした子供に「なぜ落とすの!」と怒る。
「だって触ったら冷たかったの」と子供。
「そういうことを聞いてるんじゃないの!」と怒る親。
なぜと聞いてるから理由を話してるのに、怒られると、子供はどうしていいのかわからなくなりますね。
これも一種のダブルバインドのいってよいと思います。
また夫婦間において、「今日は早く帰ってきてね」と妻が言い、早く帰ってきたのに嬉しそうな態度でない。これもダブルバインドです。
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3.ダブルバインドの影響
統合失調症を起こしやすいといわれるダブルバインド。毒親に限らず、パワハラやモラハラのダブルバインドによる影響についてまとめてみます
期待に答えようと頑張りすぎてしまう
最初は毒親や上司、相手に褒められようと頑張ります。でも頑張っても頑張っても叱責されてしまうのです。
自己否定
毒親が好きなようにしろというのに結局自分の意見や意思は反映されない。
上司が君の好きなようにプレゼンしろといいながら実際やってみるとうまくいかず、なんで相談しないんだと怒られる。
夫婦間においても好きなようにしていいというからインテリアを変えたらなんで相談しないんだと怒られる。
毒親や上司などの相手の期待に応えようと頑張ってきたのに叱責を受け結局怒られる。そうすると次第に自信を失います。
容易に想像ができますし、わりとありがちな光景なのかもしれません。このように否定されたり怒られたりする影響で、自分が悪いから相手が怒るんだという自動思考に陥り、しまいには自己否定へと陥ってしまうのです。
無気力・思考停止・我慢
毒親や上司、相手を怒らせないように相手の指示通りに行動をするようにする。でも怒られてしまい我慢する。しまいには考えることも止め、無気力へとなっていきます。
主体性の欠如
自分で考えて行動しても怒られてしまうため、だんだんと無気力、思考停止、となりしまいには自分の意思さえわからなくなってしまいます。指示を出されたことだけをするようになってしまいます。場合によっては感情も欠落しロボットのようになっていってしまうことがあります。
抑圧された怒り
毒親や上司の言動に矛盾を感じたり、言い返したいのに、恐れを感じこれ以上の怒りを買いたくないために我慢し自分の感情をおしこめて溜めてしまいます。
この抑圧された怒りがたまり、前述の無気力や自己否定も手伝い次第にうつや不登校、引きこもりにさえなってしまうのです。
しかし当人は毒親や上司、伴侶のダブルバインドによってうつや不登校、ひきこもりになっているとはわかっていないことがほとんどです。
4.ダブルバインドの対処法
毒親や相手の言っていることを冷静に聞く
毒親や上司などが言っている発言に矛盾がないかを冷静に注意深く聞いてみましょう。矛盾を感じたらできるだけ声を出して指摘してみます。
指摘するとより怒りを増長させるとは思いますが、口に出さずに我慢をしているとあなたのなかで怒りが抑圧された状態でたまっていってしまいます。
抑圧された感情を吐きだす
そうは言ってもなかなかこれまでの関係性から直接毒親や上司に指摘できないというのが一般的だと思います。言えるくらいなら苦労はしませんよね。そこであなたの気持ちをわかってくれる人、否定せずに共感してくれる人に話をする。
適当な相手がいないときはカウンセラーの出番です。抑圧された感情を解放できる相手をみつけてください。カウンセラーにも相性があります。
なかにはカウンセラーに説教をされてしまい、カウンセリングを受けるのが怖くなってしまった人もいるようです。あなたに合うカウンセラーが見つかると良いですね。
受け流す
常にダブルバインドとなる言動をする毒親の話はや上司、結婚相手の話を真にうけない。ある程度受け流すということが必要です。
自分で判断する
毒親や上司に何を言われても自分の意思に沿って、自分で判断するようにしていきましょう。
あなたが毒親の場合には
ここまでで、ダブルバインドをしてしまっていたなぁとお気づきの毒親のあなたは、気付けてよかったですね。
ダブルバインドはやめて子供の意思を尊重しましょう。
5.まとめ
ダブルバインドと聞くとなんだか特別なもののように感じてしまうかもしれませんが、わりとありがちなことだなと思われたのではないでしょうか?
このダブルバインドをしている毒親や上司も意外と無意識でやってしまっています。受け手側はたまったものではありませんね。
ダブルバインドをしてくる毒親や上司の話は半分程度に聞いておき、自分を信じて自分で判断し行動するようにするといいですね。
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