毒親に限らず、自分の親に借金や金銭問題があるとき、そしてその借金がパチンコなどのギャンブルによるものだったら・・子供は親の代わりに支払義務があるのか?
毒親と絶縁するとしても借金の肩代わりをするしかないのか?負の財産や相続放棄はできるのか、毒親が夜逃げしたら・・調べてみました。
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1.毒親の借金・金銭問題
毒親に借金があったら、普通の親であっても子供が借金を肩代わりするというのはなんとも理不尽に感じてしまいますよね。
しかもその毒親の借金がパチンコやその他ギャンブルによるものだとしたら、子供としては悲しいし許せない気持ちになるのではないでしょうか?
そのほかにも毒親の場合には自分の贅沢品に金銭を使い、なくなると子供にお金を無心。話しあいにもならず、嘘ばかり・・しまいには「親を見捨てるつもりか!」と逆切れするケースもあります。
なかには出会い系サイトで知り合った人に騙されて金銭を貢いでいたなんて言う毒親もいるようです。
そんなときに毒親の借金を肩代わりする気にもならない、絶縁したいというのが子供の本音ではないでしょうか?
しかし絶縁といっても法的に絶縁というのは不可能です。
親の借金や金銭問題は子供の責任なのでしょうか? もし毒親が夜逃げしてしまった場合はどうなるのでしょうか?
第二十一条
貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
債務者等以外の者に対し、債務者等に代わつて債務を弁済することを要求すること。引用元:賃金業法21条1項の7
たとえ子供であっても支払義務はないようですが、借金を肩代わりすることは可能のようです。
ただし子供が親の保証人になっている場合はまた話は変わってきます。子供に限らず保証人の場合には支払義務が生じてきます。
また子供名義のカードを毒親が使ってしまった場合にはカードの契約者に支払い義務が生じてきます。金銭に関わることなので親といえども毒親へ安易にカードを使わせたり、番号を控えられてしまうことは避けたほうがよいでしょう。
そしてもしも借金の借入先が悪徳業者の場合には迷わず弁護士に相談したほうがよいです。違法な金利で貸出していることがあるため弁護士や警察の介入を嫌がるようです。
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2.毒親の借金・金銭問題の対処法
2-1.自己破産
毒親が生きているうちに発覚した金銭問題、借金であれば、毒親に自己破産をしてもらうのがよいでしょう。
自己破産とは裁判所で支払能力がないと認められたら、税金以外を支払う必要がなくなります。
家族に影響が出ることはなく、親の財産はお金に替えて債権者に支払われます。
ただし自己破産をするとデメリットもあります。いわゆるブラックリストにのりカードの審査が通らなかったり、職業によっては一定の期間その職に就くことができないなどがあります。
自己破産の手続きの詳細はこちらの裁判所HPをご参照頂き弁護士相談などを利用してみると良いでしょう。
2-2.相続放棄(財産放棄)
相続には3種類あります。
- 相続人が被相続人(亡くなった方)の土地の所有権等の権利や借金等の義務をすべて受け継ぐ単純承認
- 相続人が被相続人の権利や義務を一切受け継がない相続放棄
- 被相続人の債務がどの程度あるか不明であり,財産が残る可能性もある場合等に,相続人が相続によって得た財産の限度で被相続人の債務の負担を受け継ぐ限定承認
裁判所HPより
あきらかに財産よりも借金が多い場合には相続放棄をするとよいです。しかし相続放棄をすると相続する人が変わってきますのでそのことで人間関係に影響がある場合がありますので、自分が放棄すると誰が相続人になるかを調べ、その相続人となる人にも知らせておくのがよいでしょう。
相続放棄は相続開始から3か月以内の手続きが必要と民法で定められています。
2-3.限定承認
これは前述の裁判所の記述にあるようにプラスの財産を限度としてマイナス、つまり借金も引き継ぐという方法です。この申告は相続人全員一致で行うことが必要です。
こちらも相続開始から3か月以内の手続きが必要です。ただし相続人全てが一致して申請することが条件となり、一人でも単純承認を選択する人がいるとできません。
詳しくは弁護士の無料相談などを利用して相談にのってもらうとよいでしょう。
3.まとめ
親の金銭問題や借金を知らずにいきなり請求がきた、その毒親は夜逃げ・・しかも借金はパチンコなどのギャンブルによるものだった・・なんてことがあったら驚きますよね。毒親であれば、いままでの仕打ちなどからなぜ自分が肩代わりしなくてはいけないのか・・絶縁する他に方法がないのか途方にくれると思います。
でもプラスとマイナスの財産を把握した上で相続放棄など回避する方法があることがお分かり頂けたのではないでしょうか?まずは弁護士の無料相談などを利用してみてはいかがでしょうか?
毒親からの洗脳を解く方法はこちらを参考になさってください。
毒親への復讐や仕返しについてはこちらに書いております。
こちらの記事もご覧ください。
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