過干渉・過保護タイプの毒親の子供への影響について考えてみたいと思います。
そもそも過保護と過干渉の違いをお分かりになりますか?わかってそうで、わかってないのではないでしょうか?結論から言うと過保護はOKです。しかし過干渉はよくありません。
過干渉は子供をコントロールしてしまうことになり子供のプライバシーもありません。
ラインで何時に帰るのとなんどもメッセージを送ったり、返事がくるまでラインスタンプを押し続けたりしていませんか?子供のプライバシーを侵害していませんか?
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目次
1.過保護とは
まず過保護とは字のとおり過剰に保護すること。かまいすぎることです。そして過干渉との一番の違いは「子供の望む」ことを過剰にしてあげてしまうことです。
例えばイチゴが好きな子供に適量以上に与えてしまったり、子供が自分でできることでも「やって」と言われたら応じてしまう。これが過保護です。
大切なのは「子供の意思」があるかどうかです。
過保護にしすぎて大丈夫なの?と心配される親御様も多いと思いますが、小さい子供が抱っこをせがんだときに、お母さんは抱き癖がつくかも・・、と心配し抱っこしてあげないことがあると思います。
これは是非抱っこしてあげてください。
子供は自分が望むこと=欲求を親が満たしてくれることで、愛情を感じます。そしてこの愛情を感じることが蓄積されていくことで自信に繋がり自立へと向かっていくのです。
過保護は是非してあげてください。
抱き癖がつくどころか早く自立へと向かいます。
2.過干渉とは
さて過保護との違いはというと、過干渉の場合には「子供の意思に関係なく」親の理想や、親の観念に基づいて子供に必要以上に干渉したり、世話をやくことをさし結果として子供をコントロールしていることを言います。
もともとは過干渉は親としては「子供のためを思って」していることなのですが、実際には子供にとって迷惑なこともありプライバシーを侵害していることもあります。普通の過干渉と毒親の過干渉は若干違うと思います。
まずどのようなことが過干渉にあたるのかを例を出してみてみましょう。
- 子供の実力を意思を無視して親が希望の学校を志望校を決めるのは毒親の過干渉
- 親の希望で中学受験をさせることを決め、縛りつけてでも勉強をさせるのは毒親の過干渉
- 裏口入学を企てるのは毒親の過干渉
- 子供のメールやライン、手紙をチェックするのはプライバシーの侵害をする毒親の過干渉
- 子供の交友関係を把握し口出しするのはプライバシーの侵害をする毒親の過干渉
- 子供の失敗を回避するためにお膳立てをするのは過干渉
- 勉強を宿題の手伝いは過干渉
- 宿題をやったか毎回確認するのは過干渉
- 志望校に口出しするのは過干渉
- 着る洋服を決めるのは過干渉
- 少しでも予定時間より帰宅が遅れるとラインや電話攻撃をし続けるのは過干渉
- デートの最中にもラインを送り返信がないとスタンプ攻撃するのは過干渉
毒親の過干渉は子供に圧力をかけて子供の意思を無視し強制的に親の意思、理想にそって何かをさせる行為であり子供のプライバシーがありません。
過干渉は子供の心配をしすぎて干渉しすぎてしまう行為。行き過ぎて子供をコントロールしてしまう。ここが違いかと思います。
ただこの過干渉はとても危険なのです。毒親の過干渉でなくても・・
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3.毒親の過干渉の影響
どの親でも多少なりとも過干渉はあると思いますが、毒親の過干渉は普通の過干渉より威力がありプライバシーの侵害もしている場合があるといってよいでしょう。その結果子供をコントロールしてしまうのです。
そうはいっても普通の過干渉もあまりに度がすぎたり、度重なると子供が窒息しますよ。まずは親が過干渉の影響を知り、毒親にならないようにしましょう。
3-1.コントロール=自主性が育たず自立を阻む
毒親の場合には子供に有無を言わせずに「~しなさい」「○○学校に受かるためには1日に〇時間勉強しなさい」「今日は△ページからXページまで勉強をしなさい」など自分の理想通りに子供をするために、自分の希望の学校に入れようと受験勉強などはいちいち指示を出し、子供に勉強のスケジュールたてさせなかったり、勉強以外でも常に口出しをしているはずです。つまりコントロールしているといえるでしょう。
コントロールする毒親の過干渉行為により子供は自分の意思や意見を言っても無駄だと考えるようになり、次第に意思を持たず、考えようとしなくなる恐れがあり、このため自立が難しくなります。
おとなになっても人の意見を気にして「あなたはどう思う?」などが口癖になってしまう人もいます。
3-2.自己否定
○○学校に行くためには次のテストは〇点以上とることなどと、義務を課し、できなければ毒親は罵倒するでしょう。そして子供の分相応の学校でなくそれ以上の学校に入れようとするため、本人の実力とのギャップがあるため怒られることが多くなります。
毒親の場合には追い打ちをかけるように「こんな問題もとけないなんて」と言ったり隣のAちゃんは○点だったのよなどと比較すうような発言もするため、次第に子供は自信が持てなくなり、自分はなんてダメな人間なんだ・・と自己否定するようになってしまいます。
3-3.人のせいにする
毒親の過干渉により子供は自分の意思に反して親の言う通りに何事も行い、その結果失敗した場合には「お母さんの言う通りにしてできなかったんだから、お母さんのせいだ」などと言うようになりかねません。
過干渉がひどすぎると自分の失敗を誰かのせいで失敗したと思うようになります。
3-4.失敗を過度に恐れる・うたれ弱い
過干渉という行為は常に子供の先回りをして、失敗しないようにと親が行う行為です。授業の時間割や持ち物を親が用意する。などもそうですね。たとえば習字をするために習字道具を持たずにでかけて先生に叱られたり恥ずかしい思いをすれば次から忘れ物をしないようにしようと思いますが、失敗をしないので失敗から学ぶことがありません。
子供の頃に小さな失敗を繰り返し、学び人は成長すると思います。しかしその小さな失敗の積み重ねがなく、ある程度の年齢で失敗をしたときに、周囲からしたら大したことがない失敗でなくても、本人にとっては大きな失敗であり挫折となって立ち直れなくなる可能性があるのです。
3-5.毒親の過干渉的威圧は萎縮させる
毒親の場合には暴力をふるうこともありますし、精神的な威圧をして過干渉な行為をしていることが多いと思います。毒親の意見の押し付けや、子供が意に背く場合には大声を出して威圧したり、躾と称して姿勢の悪さを必要以上にただそうとしつこく注意をしたり、時には舌打ちをしたり・・
このような毒親による威圧的過干渉が繰り返されることによって子供は毒親を怖がり、また失敗も恐れ萎縮して、人の顔色を窺うようになってしまうのです。
3-6.共依存になる可能性がある
常に指示を出されてうごくということが身についてしまうと、最初に話をしたように自主性が育ちませんので、自分で何かをするときに何をどうしたらよいのかわかりません。
親がいないと何もできないのです。そのため共依存になってしまう可能性があります。
3-7.神経症や不登校・引きこもりになる可能性がある
ただの過干渉でも同じですが、毒親によってうつになる可能性もあることはこちらに書いています。毒親による過干渉の場合には神経症や不登校や引きこもりになる可能性が高まると思います。
過干渉行為そのものがストレスになり、不眠やうつ、頭痛を引き起こすこともあります。
自分の意思を汲んでもらえない、プライバシーも守られない、失敗したら責められる、そのため自己否定が強くなる。ということは将来に希望も持てないのです。不登校やひきこもりの最初は身体症状がでることが多いです。
そしてその子供たちはなぜ具合が悪くなるのかわからず学校を休む。次第に無気力になり、自分でもどうして学校へ行けないのかわからないということが多いです。またその学校が毒親に決められて入学させられた学校であればなおさら学校に行く意味もわからなくなってしまうことがあるのです。
また彼らに共通しているのは自己否定の強さです。子供の神経症や不登校・引きこもりの原因は過干渉や毒親だったりすることがあるのです。
4.まとめ
いかがでしたか?過保護と過干渉の違いや毒親の過干渉の影響についておわかりいただけましたでしょうか?過干渉は行き過ぎると子供をコントロールしていることになってしまいます。子供のプライバシーを侵害していませんか?
もしあなたが毒親で過干渉をしているなら、すぐにやめましょう。そして子供の立場であれば、毒親の対処法についてこちらをご覧ください。毒親と絶縁するためにはこちらを参考にしてください。
こちらの記事もご覧ください。
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