毒親にヒステリーをおこされ否定ばかりされたり、はたまた人格否定や逆ギレまでされたらどんな影響を受けるのでしょうか?
毒親に限らずヒステリーを起こしてしまうことはあると思いますので、気になりますよね??
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1.毒親のヒステリー
毒親の場合には言葉だけでも子供を傷つけている場合が多い上にヒステリーまで起こしたら・・・子供でなくても恐怖におののいてしまいそうですね。
そもそもヒステリーってあらためてどういうことなのでしょうか?
思い浮かぶのは感情的になって大きな声などで叫ぶといったイメージかと思います。
実はヒステリーとは精神医学における解離性(転換性)障害のことです。
ヒステリーは女性に特有の障害と考えられたため、古典ギリシア語の「子宮」という意味から名づけられたようです。
ではヒステリー=解離性(転換性)障害とはどのようなものなのでしょうか?
解離性(転換性)障害とは
私たちの記憶や意識、知覚やアイデンティティ(自我同一性)は本来1つにまとまっています。解離とは、これらの感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態です。たとえば、過去の記憶の一部が抜け落ちたり、知覚の一部を感じなくなったり、感情が麻痺するといったことが起こります。ただ、解離状態においては通常は体験されない知覚や行動が新たに出現することもあります。異常行動(とん走そのほか)や、新たな人格の形成(多重人格障害、シャーマニズムなど)は代表的な例です。これらの解離現象は、軽くて一時的なものであれば、健康な人に現れることもあります。
こうした症状が深刻で、日常の生活に支障をきたすような状態を解離性障害といいます。原因としては、ストレスや心的外傷が関係しているといわれます。この心的外傷には様々な種類があります。災害、事故、暴行を受けるなど一過性のものもあれば、性的虐待、長期にわたる監禁状態や戦闘体験など慢性的に何度もくりかえされるものもあります。
そのようなつらい体験によるダメージを避けるため、精神が緊急避難的に機能の一部を停止させることが解離性障害につながると考えられています。症状
- 解離性健忘:ある心的ストレスをきっかけに出来事の記憶をなくすものです。多くは数日のうちに記憶がよみがえりますが、ときには長期に及ぶ場合もあります。
- 解離性とん走:自分が誰かという感覚(アイデンティティ)が失われ、失踪して新たな生活を始めるなどの症状を示します。学校や職場において極度のストレスにさらされ、しかもそれを誰にも打ち明けることができない状態で突然始まり、それまでの自分についての記憶を失うことが多くみられます。
- カタレプシー:体が硬く動かなくなること。
- 解離性昏迷:体を動かしたり言葉を交わしたりできなくなること。
- 離人症:自分が自分であるという感覚が障害され、あたかも自分を外から眺めているように感じられます。
- 解離性てんかん:心理的な要因で、昏睡状態になる、体が思うように動かせなくなる、感覚が失われるなどの症状が現れます。
ほかにも、ヒステリー性運動失調症、ヒステリー性失声症、解離性運動障害、失立、心因性失声、心因性振戦、解離性痙攣、憤怒痙攣、解離性感覚障害、心因性難聴、神経性眼精疲労、ガンサー症候群、亜急性錯乱状態、急性精神錯乱、心因性もうろう状態、心因性錯乱、多重人格障害、反応性錯乱、非アルコール性亜急性錯乱状態なども解離性障害の一種です。
- 多重人格障害:これらの中でも多重人格障害はDSM(アメリカ精神医学会の診断ガイドライン)では解離性同一性障害と名づけられ、きわめて特徴的な症状を示します。患者は複数の人格をもち、それらの人格が交代で現れます。人格同士はしばしば、別の人格が出現している間はその記憶がない場合が多く、生活上の支障をきたすことが多くなります。
これらの解離性の症状は、それを周囲に理解し、信じてもらうことが困難な場合も少なくありません。
とくに疾病利得が絡んでいる場合には、詐病ではないかと疑われることもあります。また専門医でも、その診断が難しいケースもあります。
解離性の障害を理解するうえで重要な点は、過去にこれらが解離という言葉を用いられずに、様々な形で精神医学の関心の対象となってきたことです。
文化結合症候群(特定の文化に特有の精神医学的疾患)という一連の精神障害がありますが、そこで記載されているもののほとんどすべてが解離性の障害と考えることができます。
厚生労働省 みんなのメンタルヘルスより
本来の意味と実際に私たちが使うヒステリーというのは少し意味合いがちがうようです。ではあくまで一般的にみなさんが思われているヒステリー=感情的であったり・短気であったりという感情的な行動という意味で、ここからは進めたいと思います。
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2.毒親のヒステリーや逆ギレ・否定、人格否定の影響
毒親のヒステリー・逆ギレの影響
たいていは自分の思うように子供が何かをしないときや、そして自分自身の情緒が安定していないときにヒステリーを起こしたり逆ギレして「言うことを聞きなさい!」などと声を荒げたり、物を投げたりというのが多いのではないでしょうか?
ヒステリーということはつまり興奮して感情的な状態での言動ですので、幼い頃から毒親にヒステリーに育てられた場合にはまず恐怖心を抱き威圧された状態になることが容易に想像できますね。逆ギレも同じことと言えるでしょう。
このため逆ギレしたり、ヒステリーを起こす毒親のもとに育てられた子供は情緒不安定となり、毒親がいつヒステリーを起こすかと不安になります。
また物にあたったり、投げたりするような場合には音に敏感に反応するようになり、ちょっと大きな音がすると驚いたり不安になったりするという影響もあります。
否定型の毒親、人格否定をする毒親の影響
- なにをやってもダメね
- お前なんて生きている価値がない
- お前はなんて醜いんだ
- 兄弟や他人と比べてなんでできないんだと否定する毒親
- Aがいいと子供が意ってもなんだかんだ理屈をつけ否定し、Bがいいのよという毒親
否定ばかりされて育った子供は自己否定が強くなります。
自分ができないからお母さんやお父さんは自分を否定するんだ。
お父さんやお母さんに否定されて自分はダメなやつなんだ・・とどんどん自己否定が強くなっていきます。
また自分の意思を伝えても毒親に否定されてしまうことを繰り返すうちに、次第に意思を持たなくなり、感情を表さなくなる、自主性の欠如という影響がおこると考えられます。
毒親の場合には単なる否定だけをする毒親というわけではなく、たいていは他のタイプも併せ持っているため色々な影響が出てきてしまいます。タイプ別の影響についてはこちらに書いております。
うつ病や、不登校、ひきこもりの場合にも自己否定が強いという特徴があります。うつについてはこちらを、不登校、ひきこもりについてはこちらに書いております。
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3.まとめ
逆ギレやヒステリーを起こす毒親。否定ばかり、さらには人格をも否定する毒親。どちらの場合にもその悪い影響は子供にふりかかります。
毒親のあなたがこの記事をご覧であれば、今一度自分のしている言動を振り返りあらためませんか?また毒親を持つあなたはこちらに毒親の洗脳から抜け出す方法について書いていますので、参考になれば幸いです。
こちらの記事もご覧ください。
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