高校で不登校だと出席日数が気になってきますね・・
一刻も早く復帰をして、高校卒業を目指し、卒業式にも参加したいところだと思います。
でも学校には行ける気もするけれど、教室に入るのに気がひける・・
クラスメイトとのかかわりや人目が気になる時、別室登校を考えてみてはどうでしょうか?
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目次
1.別室登校とは
別室登校とは教室ではなく、別室の教室や会議室、保健室等に登校することをいいます。
まずは事前に本人が別室登校できる状態にあるのかを知り、見極める必要があります。
下記の項目のほとんどがあてはまれば、別室登校できる可能性があります。
そして、これは出席日数として扱われる可能性が高いです。
単位については学校に確認してみましょう。
- 以前より明るい前向きな言動がみられる
- 暇だ、退屈だと言うようになってきた
- 外出するようになってきた
- 進路について話すようになってきた
- 昼夜逆転が治ってきた
- 身体症状が治まっている
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2.高校の別室登校と出席日数・単位
高校生になると中学の義務教育とは違うので、卒業するためには必要な単位の取得や、出席日数の問題があります。
ご自分の通っている高校が、別室登校が可能なのか、出席日数としてカウントして貰えるのか、確認が必要です。
出席日数としてカウントしてもらえない場合や、科目ごとの出席や単位が足りなくなってしまう場合もあるかと思います。
また学校が対応してくれない場合やその先の進路の不安がある場合には後述しますが、通信制などの他の高校に編入するという選択肢も考えると良いと思います。
高校によって対応がさまざまですので、在籍している高校にきちん出席日数や単位のことは確認して卒業できるのか確認しておくことをおすすめします。
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3.別室登校の開始の前に
3-1. 学校との情報共有
上記でも述べたように、単位や別室登校に関しての在籍している高校の単位や出席日数の扱いに関して確認することは忘れないでください。
別室登校に向けて、別室登校前から子供の状態の報告や学校の様子(クラスの雰囲気や、行事の確認、勉強のことなど)を確認しておくことも大事です。
そして別室登校および高校卒業に向けて、高校の担任の先生から子供にコミュニケーションをとるように試みてもらうとよいと思います。
不登校になっている本人は学校そのものや、友人に対して不安や恐怖を抱いていることが多いです。
まずその不安や恐怖を軽減するためにも高校の担任とできれば本人が直接つながっていられるように、高校の担任の先生から、定期的に学校やクラスの様子を伝えるだけの一方的な情報発信でもよいので連絡を入れてもらうと良いと思います。
本人が対応するのが無理であれば親御様が情報を在籍している高校と共有しておくことが大事です。
本人が学校との接点を感じ、学校への安心感を感じていないと別室とはいえ登校することができないはずです。
その上で登校した際にどのような対応をしてくれるのかを確認の上、学校への希望を伝えましょう。
高校ともなると学年によっては卒業までや進学、進路といった次のステップへ向けてあまり時間がありません。
別室登校をするのであれば、出席日数についての取り扱いを確認したうえでいち早く取り組むことが大事です。
ただし本人がまだその状態にないのに、周りが焦って出席日数や単位が足りなくなるからと勝手に別室登校を決めてしまうと、かえって事態が悪化してしまうこともありますので、そこの見極めは必要です。
3-2.本人の意思の確認と情報のインプット
本人が別室登校をした上で現在在籍している高校で卒業を目指すのか、もしくは通信制高校や他の高校に編入した上で卒業を目指すのか意思を確認しましょう。
進路については、状況にもよりますが、ある程度親御様が期限を決めてそれまでに今後どうしたいのかを本人に考えておいてもらうことが必要です。
その上で、別室登校するのであれば、どのような別室登校をしたいのか、出席日数や単位の取り扱いはどうなのかを在籍している高校の先生と相談して本人の意思に沿った形で行うのが望ましいといえます。
別室登校することを決めても不安がある場合には実際に制服を着て、電車やバスに乗り通学できるか確かめてみると良いですね。
通常の登校時間でなくても別室登校も許可してくれる高校もありますから、本人の不安のない時間帯を選んで登校してみるといいと思います。
4.高校卒業に向けての選択
高校生の不登校の場合には卒業やその先の進路を考慮するとあまり時間に猶予がありません。
出席日数や単位に関しても気になるところです。学年が上がるにつれて不安も大きくなるかと思います。
別室登校を果たしたうえでそれを出席日数としてカウントしてくれれば在籍している高校の卒業も可能ですね。
今在籍している高校にとらわれずに他の高校に編入して卒業を目指すことを考えても良いと思います。
昔と比べて今の通信制の高校はかなりイメージが違います。実際に私もいくつか見学をしましたが、全日制の高校とほぼ同じような学校も多数ありますしバラエティに富んでいます。そして単位制や昼間定時制という学校もありますし選択肢が広がってきています。
- 別室登校を経て在籍の高校を卒業する(出席日数や単位の取り扱いを確認する)
- サポート校、通信制高校、単位制、昼間定時制など他の高校に編入し卒業を目指す
サポート校というのはたいてい通信制高校とセットになっています。
サポート校だけの所属では高校卒業の資格がもらえませんので通信制の高校に入学をして、勉強はサポート校で指導を受けるというイメージです。
以前は通信制ときくと自分で勉強をして、レポートを提出してと自分でカリキュラムを立ててしっかり勉強しないと卒業できない、働いている方が通うイメージでした。
しかし現在はサポート校に所属したり、もしくは通信制高校であっても高校によっては毎日通学するスタイルや、週に数日程度の登校、年に数回の登校など選べるようになっている高校も多数存在します。
出席日数や単位、毎日登校するのが心配な方は自分に合った登校スタイルを選ぶとよいですね。
通信制高校であっても部活があったり、宿泊学習があったりと行事も豊富な高校もあります。
また塾が運営している自分のペースに合わせた高校というのもあります。
この場合のメリットとしては、卒業単位を早めにとるように勉強を集中して取り組み、残った時間を他のことに充てられたするので、やりたいことがある方や、自分のペース重視の方には向いています。
そしてなかには不登校生を対象としているところもあり中学の勉強などから習熟度に合わせてやり直しをしてくれる学校もたくさんあります。
不登校の期間が長期にわたり、勉強面で不安な場合にはそのような対応をしてくれる高校を探すといいですね。
不登校の方はただでさえ色々なことが不安で自信がない方が多く、勉強の不安も不登校になる一因になります。
なのでせっかく編入しても勉強の遅れから通えなくなってしまう不安や可能性を考えると勉強に関してだけでも不安を取り除くために面倒見の学校を選ぶのが良いですね。
また卒業後にやりたいことが決まっている方はその勉強が高校からできるような高校を選ぶと良いと思います。
サポート校や通信制高校によっては、アニメ、美容芸術、情報などなどさまざまな将来の職業に役立つ勉強が在籍中からできるようなところもあります。一度調べてみると良いと思います。
そして今から勉強の遅れを取り戻すために個別学習の塾や家庭教師、インターネット家庭教師、オンライン学習を利用するのも一案です。無料体験などもあるので気軽に試してみるのも良いですね。
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高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)を受ける
不登校の期間が長くなってしまったり、出席日数や単位がたりなくて留年してしまったり、実際の年齢と学年が違うけれども、大学からは同級生と同じタイミングで入りたい場合には高卒認定試験を受けるということもできます。
この試験を合格するための塾や、指導してくれる高校もあります。
高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で、高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。(文部科学省HPより抜粋)
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4.卒業式へ参加する
不登校で、別室登校もできない状態であっても、別室登校をしていても卒業式には参加したいという方もいらっしゃると思います。
中には卒業証書を受け取りにはいきたいけれど、卒業式に参加するのはためらう・・・という方もいられると思います。たいていはどちらも可能です。
もしも卒業式には参加したくないということであれば、卒業式の時間をずらして別室で校長先生から卒業証書をうけとる配慮をしてくれると思います。遠慮せず学校に相談してみてくださいね。
卒業式だけは参加しようと思っている方はもちろん卒業式に参加してください。
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不登校・ひきこもりランキング
5.まとめ
別室登校から教室への復帰を検討するのもひとつですが、出席日数や単位が足りなくて留年になってしまったり、別室登校を出席日数としてカウントしてもらえない場合などは自分に合う他の高校に編入して卒業するということも選択肢になってきます。
将来どのような道に進みたいのか、進路を視野に入れた取り組みが必要になってきます。
それでもなかなか別室登校まで踏み切れなかったり、高校に通うことが難しい場合には、本人の状態が満たされてからでも通える高校はあります。
今や色々な選択ができる時代です。本人にあった高校をしかるべきタイミングで選ぶことが大事かと思います。そして卒業式に参加して高校生活を締めくくれるといいですね。
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