世の中には自分の子供に対して毒のような影響を与えるいわゆる毒親という存在があります。
その毒親から逃げたい。無視したい、家出したい。絶縁したいと思っているかたはたくさんいるでしょう。でも見捨てることに不安が・・メールや電話がたくさんありそう・・と思う人もいるでしょう。
毒親から逃げる究極の方法は絶縁です。どのように絶縁するのか?毒親との決別の仕方は?。
法律的には?毒親から逃げて絶縁し縁を切ったた人はその後どのような暮らしをしているのかをお伝えします。
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目次
1.毒親との絶縁方法とは
毒親といえども親に変わりはありません。毒親から逃げて決別し、毒親を無視する。本当に縁を切り、絶縁する方法はあるのでしょうか?
実は本当の意味で絶縁というのはなかなか難しいようで、特別養子縁組制度をする以外にはないようですが、特別養子縁組には年齢に規定があることから、この時点で子供自らが申し立てというのは難しいため、法律的に絶縁する方法というのはないようです。参考までに下記に概要をお知らせいたします。
特別養子縁組制度とは
家庭裁判所は,申立てにより,養子となる者とその実親側との親族関係が消滅する養子縁組(特別養子縁組)を成立させることができます。
特別養子縁組とは,原則として6歳未満の未成年者の福祉のため特に必要があるときに,未成年者とその実親側との法律上の親族関係を消滅させ,実親子関係に準じる安定した養親子関係を家庭裁判所が成立させる縁組制度です。そのため,養親となる者は,配偶者があり,原則として25歳以上の者で,夫婦共同で養子縁組をする必要があります。また,離縁は原則として禁止されています。裁判所HPより
ちなみに養子縁組とは
未成年者を養子とする場合は,家庭裁判所の許可が必要です。
ただし,自己又は配偶者の直系卑属(子や孫等)を養子とする場合は,家庭裁判所の許可は必要ありません(養子又は養親となる人が外国人の場合は,家庭裁判所の許可が必要となることがあります。)。
また,養親となる人に配偶者がいる場合は,原則として,夫婦が共に養親となる縁組をすることが必要となります。
なお,養子となる人が被後見人(未成年被後見人及び成年被後見人)であって,養親となる人がその後見人である場合には,上記とは別に,家庭裁判所の許可が必要となります。このような場合には,事前に,後見人を選任した家庭裁判所に手続を確認してください。裁判所HPより
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2.家出して毒親と縁を切り絶縁状態になる方法
毒親と法律的には絶縁する方法はないとしても、毒親から逃げる。決別し、要はできるだけ関わらないようにする方法が毒親と縁を切り、絶縁方法になるでしょう。
2-1.家出する・児童相談所に通報する
毒親からの毒ある影響を受けないためにもまだ自立できる年齢でない、下記の行為がある場合には児童相談所に通報しましょう。児童虐待とみなされる行為であれば通報して保護してもらいましょう。
189をダイヤルしてください。全国の児童相談所全国共通ダイヤルです。
児童虐待の定義
児童虐待は以下のように4種類に分類されます。
身体的虐待 殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など 性的虐待 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など ネグレクト 家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など 心理的虐待 言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為を行う など 厚生労働省HPより
就職し、自立できる状態であれば、毒親と決別し、逃げる。縁を切り、絶縁のため家出して部屋を借りましょう。家出のために部屋を借りるのが無理であれば居候させてもらえる信用できる人に相談しましょう。
いづれ家出して自立するためにもまとまった資金が必要になりますから、毒親との決別、絶縁する方法を綿密に考え、貯金をして準備をするのをおすすめします。
貯金のほかの準備として家出し絶縁をするために荷物を整理しておくことも必要ですね。できるだけ最小限にとどめ家出し逃げやすいほうがよいでしょう。お金さえあればあとはなんとでもなります。どうしても必要なものをまとめておくとよいですね。
2-2.住民票閲覧制限をする
配偶者からの暴力(DV)、ストーカー行為等、児童虐待及びこれらに準ずる行為の被害者(以下「DV等被害者」といいます。)の方については、市区町村に対して住民基本台帳事務におけるDV等支援措置(以下「DV等支援措置」といいます。)を申し出て、「DV等支援対象者」となることにより、加害者からの「住民基本台帳の一部の写しの閲覧」、「住民票(除票を含む)の写し等の交付」、「戸籍の附票(除票を含む)の写しの交付」の請求・申出があっても、これを制限する(拒否する)措置が講じられます。
総務省HPより
毒親から逃げ、家出をしても住民票の閲覧制限をすることにより、戸籍をたどって毒親から追跡されず縁を切り、絶縁状態にすることが可能になります。
2-3.分籍
分籍とは
戸籍の筆頭者及びその配偶者以外の方で20歳以上の成年に達した方であれば、分籍の届出をすることにより単独で新しい戸籍を作ることができます。
夫婦がそれぞれ別々の場所を本籍地とすることはできません。
新しい本籍は、日本国内であればどこの場所でも本籍地とすることができます。未成年者は分籍の届出をすることができません。
分籍しても戸籍が分かれるだけで親兄弟等との親族関係に変更はありません。
分籍後は、分籍前の戸籍に戻ることはできません。
川崎市HPより
実際に分籍したからといって、毒親にわからないわけではないそうです。ただし確認するのには時間がかかること、けじめとして分籍をするというのも一つの方法です。
2-4.着信拒否
毒親と決別し、家出をして、住民票の閲覧制限をして絶縁したつもりでも電話がかかってくることもあります。電話だけでもつながっておきたいのであれば話は別ですが、毒親と縁を切り、絶縁したいのであれば、毒親との絶縁方法としては着信拒否設定しておくとよいです。
親戚との通話も注意が必要です。毒親と親戚との付き合い度合にもよりますが、親戚といえど、親戚だと思って簡単に電話に出てみたら毒親だったなんてこともあります。
2-5.転職
もし毒親と絶縁する前から同じ職場であれば、毒親もあなたの職場を知っていることになります。家出をしても職場まで押しかけてくるのが毒親です。毒親と決別し、絶縁したいのであれば転職をし、職場には事情を話、親や親せきといえども一切情報を開示しないようにお願いしておきましょう。
そうはいっても転職はなかなか難しいので、家出や自立するときに就職するというタイミングが絶縁するためにはベストですね。
2-6.手紙で絶縁宣言
人によっては毒親と決別。縁を切り、絶縁する方法として、手紙に今までの思いをしたため絶縁宣言をして家出をするという方もいます。一種のけじめなのでしょう。絶縁宣言して絶縁をするのか、はたして宣言はせずこっそりと毒親と絶縁するかはあなた次第ですね。
2-7.周囲に協力を求める
せっかく毒親から逃げて決別。絶縁するのにここまで用意周到にやってきてもふとしたところから情報が洩れるということもあります。友人その他毒親が連絡を取りそうな相手に自分の居場所や連絡先を知らせないように絶縁する方法を伝え協力してもらいましょう。
親戚は自分を指示してくれそうなら味方につけ協力を仰ぎ、毒親の方を持ちそうであれば、親戚にも情報が漏れないようにするのが無難です。
2-8.無視する
いろいろとやってみても居所をつきとめられ家に押し掛けられる。会社に押し掛けられる。異常な件数の不在着信や手紙。気になるかもしれませんが、一切無視する。メールも無視です。
毒親と縁を切る覚悟でとにかく無視です。少しでも関わればまたあなたは毒親の影響を受けてしまいます。
2-8.未成年の場合には奨学金で留学
未成年の場合には自立するのはなかなか難しいのが現状です。もちろん中学卒業後に働いて自立される方もいらっしゃいますから、ある程度の年齢なら可能だとは思います。
もうひとつ方法としては奨学金を利用して留学という手段です。これは実際に毒親と決別したいために実行された方がいらっしゃいます。未成年でも道はあるとういうことです。
絶縁するとまでいかなくても毒親と離れることは悪影響から逃れるのには効果的です。
こちらに日本学生支援機構のHPがございますので参考になさってみてください。
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3.毒親との絶縁その後
毒親から逃げ、決別し、縁を切り、絶縁後に毒親の死を知らされるということがあります。家出をしたいと切に願って縁を切って絶縁したつもりでいてもどこからか連絡がきっとくるでしょう。
その時にお葬式はどうするのか?多くの毒親育ちの子供は葛藤します。
お葬式にいくべきか、いかぬべきか・・許せないから葬式はいかない。最後くらいはと葬式は出る。葬式にでない見捨てるようだ・・でもこれもあなた次第です。
今まで毒親にコントロールされてきた人生かもしれませんが、今後すべての決定は毒親と絶縁することも含めあなた次第なのです。
実際に家出して毒親から逃げて決別、絶縁した方々にその後のお話しを聞くと絶縁方法を考え実行すると決めても実行するまではとても不安で、緊張したとおっしゃいます。
そして、縁を切り、絶縁したあとはこんなにも毒親に呪縛されていたんだと気づき、幸福感や自由を得られているようです。
道徳的には親は大切にしなくてはいけない、見捨てるうようで申し訳ないという思いと、そうはいっても毒親ゆえにいままでされてきた仕打ちを考えると・・と自分の中で意見が割れ、悩み苦しんでいる方が多いです。
あなたの精神的苦痛を考えたら絶縁してもいいのではないかと個人的には思います。
そして児童虐待の定義に相当する行いを毒親はしているということはあなたは保護される必要があるということです。
多くの毒親育ちの子供は自分が悪いから親が自分に厳しくしたり罵ったりするんだ、自分さえ我慢すればみんな幸せなんだと、マインドコントロールされています。
あなたの人生はあなたのものであって毒親のものではありませんし、親だからといってあなたの人生を支配しコントロールしてはいけないのです。
毒親から逃げて決別し、縁を切り、絶縁した方は最初は戸惑いもあったようですが、その後、後悔はしていないと言う方が多いようです。
決別して、家出をし毒親との絶縁後に、結婚する場合には結婚相手のご両親と自分の毒親を比べ、親のあり方を学びいかに自分の親が毒親であったかを気づく方も多くいらっしゃいます。
家庭内で起こっていることなので、周囲からは毒親であることがわからないということが、問題点ですね。自分の身を毒親から自分で守り自分が幸せになる方法を考えてあらたな一歩を踏み出しましょう。
自分に自信が持てず自己否定しているあなたはこちらの記事が参考になります。
生きづらい、性格を変えたいあなたはこちらを参考にしてみてください。
4.まとめ
毒親から逃げて決別し、家出する。無視する。親戚といえども居所の情報は与えない。親を見捨てるようで毒親と絶縁してもその後が気になる方も多いと思います。
実際に毒親と縁を切り、絶縁した方は最初は戸惑ったり後悔することはあっても結果的には後悔はしていないようです。
未成年の場合には奨学金を利用して留学ということも検討されてはどうでしょうか?
法律的には難しいですが、あなたの親が毒親なのであれば、絶縁するための方法を考え準備してみてはどうでしょうか?
こちらの記事もご覧ください。
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