毒親に育てられた子供は徐々に心の健康を損なってしまい、果ては自分が何者か?自分の生きる意味や価値も見いだせず、うつ病になってしまうことがあります。毒親のどのような行いが頭痛やうつ病、適応障害、パニック障害などの精神疾患を引き起こすのでしょうか?精神疾患やうつ病の対処法は精神科に通うしかないのでしょうか?
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目次
1.毒親が頭痛・うつ病や適応障害・精神疾患を引き起こす
毒親が下記のような行為を行い続けると頭痛や精神疾患やうつ病、適応障害、ノイローゼになる可能性があります。
1-1.毒親による人格否定
- 「お前はだめなんだ」という毒親の発言
- 「お前なんて生きる価値がない」という毒親の発言
- 「お前なんて生まれてこなければよかった」という毒親の発言
これらの発言は自分の存在価値や意味を見いだせずに心の健康を損ないさまざまな精神疾患、適応障害、ノイローゼうつ病をひきおこす要因になります。
1-2.嘘つきの毒親による人間不信
「お前は拾ってきた子供なんだ」などあることないことを嘘つき毒親から吹聴され、何が本当なのか、真実さえもわからなくなってしまう。毒親の嘘が最初は嘘だと気づけたとしても、あまりに頻繁に当然のように言われてしまうと、毒親の毒に侵されてしまい、毒親が嘘つきなのか?何が本当で嘘なのか、誰を信用してよいのかがわからない。
信頼できる人、味方になってくれる人が常にいない状態のまま大人になった子供は友達に対しても疑心暗鬼となり、心底信用もできないし、友達から裏切られるのではないか?友達も嘘つきなのではないか?と毒親の影響から人間不信になりそのストレスから頭痛を引き起こしたりさまざまな精神疾患やうつ、適応障害、ノイローゼにもなります。
以前毒親から「あんたを好きになる人なんていない」「クラスのみんなからあなたは嫌われている」などと言われたことがあった・・などと毒親の嘘から人間不信になるのは明らかで、頼れる人がいなくて、孤独感が増します。このため頭痛を引き起こしたりうつ病などの精神疾患やノイローゼを引き起こす可能性が高くなるのです。
1-3.毒親からの洗脳で自己否定
毒親から「~ができないなんて人間じゃない」「~できないあなたは最低な人間だ」「偏差値は○○以上の学校でなければそんなの学校じゃないし認めない」と必要以上の能力を求められ、毒親の理想にかなわないと罵詈雑言を浴びせる。
こんな環境下のもとに育った毒親の子供は自分に自信を持つことができず自己否定してしまいます。
うつ病や精神疾患の方はみな自己肯定感が低いのが特徴です。つまり自己否定して、自分はダメな人間なんだ、生きる価値のない人間なんだと思ってしまっていて自分を責めている状態です。これは毒親の毒に侵されているといってもよいでしょう。
1-4.毒親の支配的威圧的な態度から疲弊
「〇〇学校に受からなければ授業料は払わない」「~できないなら~しない」と条件付きの愛で、支配されてきた子供は毒親の希望に添えないことを考えると不安でたまりません。
〇〇学校に受からなかったらどうしよう。~できなかったらどうしよう。そしてできない時には心無い言葉を毒親から浴びせられ毒親によっては言葉の暴力のみならず身体的暴力も加える。
次第に子供は自分がダメだからひどいことをされるんだと思い込むようになってしまい、常に毒親の顔色を窺い、びくびくするようになります。そしておとなになってもこの記憶が薄れることはなく、洗脳は解けないため、会社の上司などが威圧的であれば、びくびくし、顔色を窺い疲弊してしまうのです。
常に良い子供であろうとし、毒親に従順にしていればトラブルが回避できることから、自分の夢を持たなくなり意欲や希望が喪失してしまうのです。これこそが毒親がストレスの根源となり、心因性の頭痛を引き起こしたりノイローゼになったり適応障害や精神疾患、うつ病を引き起こしている要因になるとおわかりいただけると思います。
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2.うつ病とは
うつ病は、一言で説明するのはたいへん難しい病気ですが、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状が続くだけでなく、さまざまな身体的な自覚症状を伴うことも珍しくありません。つまり、エネルギーの欠乏により、脳というシステム全体のトラブルが生じてしまっている状態と考えることもできます。 私たちには自然治癒力という素晴らしい機能が備わっていて、通常はさまざまな不具合を回復へ導いてくれます。私たちは日常生活の中で、時折憂うつな気分を味わいます。不快な出来事によって食欲が落ちることもあります。しかし、脳のエネルギーが欠乏していなければ、自然治癒力によって、時間の経過とともに元気になるのが通常です。時間の経過とともに改善しない、あるいは悪化する場合には生活への支障が大きくなり、「病気」としてとらえることになります。そのため、仕事・家事・勉強など本来の社会的機能がうまく働かなくなり、また人との交際や趣味など日常生活全般にも支障を来すようになります
厚生労働省 こころの耳より
症状としては下記のようなものがあります。
- 気分の落ち込み
- 悲しい気持ち
- 自己否定(自信喪失、自責感)
- 疲労感
- エネルギーの低下
- 睡眠障害
- 睡眠の障害
- 食欲の障害
- 集中力の低下
- 自殺念慮、思考や動作の緩慢
- 性的関心の低下
うつ病診断チェック
採点方法は いいえ-0 時々-1 しばしば-2 常に-3 ただし質問の2.4.6.8.12に関してはどんな答えであっても0点とします。
10点以下は正常、16点以上はうつ病の疑いがありますので医師に診断を受けましょう。
1. からだがだるく疲れやすいですか | |
2. 騒音が気になりますか | |
3. 最近気が沈んだり気が重くなることはありますか | |
4. 音楽を聴いて楽しいですか | |
5. 朝のうち特に無気力ですか | |
6. 議論に熱中できますか | |
7. くびすじや肩がこって仕方ないですか | |
8. 頭痛持ちですか | |
9. 眠れないで朝早く目覚めることがありますか | |
10. 事故や怪我をしやすいですか | |
11. 食事がすすまず味がないですか | |
12. テレビを見ていて楽しいですか | |
13. 息がつまって胸苦しくなることがありますか | |
14. のどの奥に物がつかえている感じがしますか | |
15. 自分の人生がつまらなく感じますか | |
16. 仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか | |
17. 以前にも現在と似た症状がありましたか | |
18. 本来は仕事熱心できちょうめんですか | |
合計 |
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SRQ-D(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)
3.適応障害とは
適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
ストレスとは「重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事」です。ストレス因は、個人レベルから災害など地域社会を巻き込むようなレベルまで様々です。厚生労度省 みんなのメンタルヘルスより抜粋
毒親の対応がストレスによりさまざまな精神弛緩や適応障害、ノイローゼになることもあるのです。
4.パニック障害とは
不安を主な症状とする精神疾患を不安障害といいますが、パニック障害は不安障害の1つです。
症状
パニック発作
急性、突発性の不安発作。息苦しさ、めまい、激しい動悸などの身体症状を伴った発作
予期不安
発作を予期する不安です。つまりまた発作がくるのではないかという不安です。
広場恐怖
発作が起きたときに逃げられない状況を恐れる症状のことで、電車や人ごみ、高速道路など発作がおきたときに自由に行動をとれないような状況や場所において症状がでます。
原因
- 脳機能異常
- 心理的要因
- 社会的要因
日本では輪を乱してはいけない、人と同じことをよしとする文化があるため日本人には対人恐怖症が多いとも言われています。
5.毒親が要因の心因性頭痛、うつ病、適応障害、パニック障害など精神疾患の治療
5-1.毒親からの洗脳を解く
毒親が要因であるうつ病の場合には通常の治療のほかに欠かせないのが毒親と距離を置くか、毒親とは絶縁するということです。そして毒親からの洗脳を解いて自己否定せず、自己肯定感を上げるようにしましょう。
あなたはあなたのままでよいのです。自分を責める必要はありません。毒親からの洗脳によって思い込んでしまっているだけです。
心因性の頭痛そしてうつ病や適応障害の要因となる毒親から離れなくては、いくら治療をしても根本的な解決にはならないのです。
一般的な治療は下記となります。
5-2.運動
適度に運動をすることで、リフレッシュができ、質の良い睡眠にもつながり昼夜逆転を改善するにも役立ちうつ病の予防と悪化を防ぐのにも有効です。また運動によりセロトニンの分泌が促されるともいわれています。
日中に運動をすることによって交感神経の働きが高まって、思考力や集中力が高まり脳の働きも活発になりますから毒親から洗脳された自己否定を改善するにもよいでしょう。
運動となるとハードルが高いと思われる場合には、ストレッチやウォーキング、家の中の片づけをして適度に体を動かすように努めるというのもうつ病を悪化させず予防と治療の観点からはよいと思います。
5-3.規則正しい生活
朝陽を浴びて体内時計をリセットし、朝陽を浴びることでセロトニンが増えます。セロトニンは脳内神経伝達物質で、脳が活性化しますから毒親からの影響による自己否定の思考を直していくのにもよいですね。
このセロトニンがしっかりと分泌されることにより睡眠ホルモンが夜しっかりと分泌されて、質の良い眠りへとつながり、うつ病の悪化を予防するにも有効です。
そうはいっても冬は起きたときにまだ暗かったり、天気の悪い日もありますから、光目覚まし時計を使うというのもとても有効です。返金保障もあるので、試してみてもよいのではないでしょうか?
目覚まし時計の音は実はストレスになっていますから、光で起きる目覚まし時計というのはストレス軽減の意味でも、実はとてもよいのです。
起床、就寝の時間を規則正しくすることももちろんですが、食事の時間もきちんと規則正しくしバランスのとれた食事することで、うつ病の治療となります。
5-4.投薬治療
精神科を受診の上投薬治療が行われます。ちなみに精神科と心療内科の違いは精神科の場合にはこころの病気や症状を治療する。
心療内科はこころの病気をきっかけにして身体症状が現れた場合に治療するところだそうです。
抗うつ剤(脳の中にある物質の作用を強化する役割)や抗不安剤(不安を鎮める)と併せて睡眠薬を処方されることのが一般的です。薬は医師の診断に基づいて処方されたもの服用し、勝手に使用を中止するのはやめたほうが良いでしょう。
それでも薬は一度使用するとなかなか手放せなくなるのではないかと不安を持たれる方も多いと思います。今は医療現場でも使用されるサプリメントや天然素材のサプリメントなど種類がありますので、そういうものから使用されてもよいですね。
5-5.認知行動療法・カウンセリング
精神科での投薬治療以外に有効なのは認知行動療法やカウンセリングです。精神科を受診したけれど、先生がまともに話を聴いてくれずに薬を出されたという方もいらっしゃいます。
まずは話を聴いて受け止めてもらうだけで、心が軽くなりますので、精神科を受診される前にカウンセリングを受けるのも良いと思います。
認知行動療法とはその人の自動思考=ものの考え方=認知 のゆがみを修正するというものです。
認知行動療法は1度受けるだけでは効果はでづらいですが、専門にされてる方の指導のもと10回程度行うと良いとされています。
自分でもののとらえ方を変えていくことで性格を変えていくというイメージです。毒親育ちのあなたは毒を洗脳されてうつ病になっているので、毒親からの洗脳=間違った認知を日ごろから考え方を変えていくというのも予防につながります。
つい~しなくては、~すべきだという思考の方が毒親育ちの場合には多いと思いますが、自分に休息を与えることも必要です。今日でなくても明日でいいやくらいの気持ちが必要です。適応障害、うつ病などの精神疾患を悪化させないためには、なんといってもストレスをためないことです。
ストレスの対処法についてはこちらの記事の3に書いておりますので、よければ参考になさってください。
うつ病の治療にはこのほかにも、電気痙攣療法(電流により人工的に鬱を改善)や経頭蓋磁気療法(時期パルスによる脳機能の活性化)というものもあります。
興味のある方は精神かの医師の診断を受けたうえで相談してみるとよいですね。
また毒親に認知行動療法を受けさせるというのもよいと思います。ただし毒親本人が受ける意思をもって、変わる気持ちがなければ、効果はでないでしょう。
パニック障害の場合にはNLPを修得した心理カウンセラーに相談してみてください。1度で克服した事例もあります。
6.まとめ
毒親からの影響がノイローゼになったり心因性の頭痛、そして適応障害、うつ病、パニック障害などの精神疾患をひき起こすことがおわかりいただけたと思います。うつ病の治療の前に毒親から逃れることが、毒親育ちの場合には必要なことです。
こちらの記事もご覧ください。
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