家族がストレスを感じていると引きこもりは解決できない

引きこもり当事者はもちろんのこと、家族に引きこもりがいるとそれは当然家族にも影響を及ぼしストレスにもなります。

私も息子が不登校、引きこもりになった時にはストレスという意識こそありませんでしたが、相当なストレスをうけ眠れぬ日々を過ごしました。

そして、このストレスは段階を追い変化しながらも引きこもりがいる間家族にはずっと降りかかり続けていきます。

少しでもストレスを減らすにはどうしたらよいのでしょうか?

そしてこの家族のストレスが減ることが脱引きこもりへと繋がるのです。

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引きこもり当初のストレス

当事者のストレス

漠然とした不安、恐怖、何もやる気が起きない、自分はこの先どうなってしまうのだろう。

引きこもっていてはいけないとわかってはいる。

でも動けない。

家族からも責められ、居場所がない。

葛藤が続き、ストレスが襲います。

家族のストレス

引きこもりを早く解決しないと、この子の未来はどうなってしまうのだろう?というストレスが押し寄せとにかくなんとかしようという焦りが募ります。

そして引きこもり当事者へその焦りや不安をぶつけ、「仕事をしなさい」「バイトだけでもしなさい」「自立しなさい」と正論をぶつけ、引きこもり当事者はさらにストレスフルになっていくのです。

また兄弟姉妹に引きこもりがいることで、結婚に影響を与えストレスになることもあります。

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ストレスの変化

引きこもり当事者のストレス

引きこもり前や後も家族関係が良好な場合であれば、ストレスも多少はやわらぎはたからみると落ち着きが見られます。

しかし引きこもりを続けていいとは本人も思っていないため引き続き葛藤し、ストレスはある状態です。

一方で家族が引きこもり当事者を責め続け、否定したり、正論をぶつけたり、なんとかしようと強硬手段で家を追い出したりした場合には、引きこもり当事者のストレスはマックスに近いかもしれません。

誰も自分を理解してくれない。受け入れてくれない。

悲しみ、恨み、怒り・・非常に強いストレスを感じ、暴力をふるう引きこもりもいるでしょう。

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家族のストレス

引きこもり当事者を理解しようと努め、ありのままを受け入れているご家族の場合には、現状を受け入れることができているためストレスは軽減されてきます。

しかし、引き続きなんとか働かせないといけない。せめてバイトだけでもさせなくてはいけないと想い続けているご家族の場合にはストレスフルの状態で、家族間での言い争いが絶えなくなるというご家族もいます。

引きこもりになったのは、お前のせいだ、あなたのせいよと夫婦間で言い争いをし、犯人捜しをする。

この言い争いがあると、さらに引きこもり当事者はストレスを抱えます。

引きこもりの自分に罪悪感を感じたり、引きこもりになったのは親のせいだと思い親への暴言や暴力が始まることもあります。

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ストレスを軽減させることが脱引きこもりにつながる

まずは家族が引きこもりに関して、引きこもりの当事者に対して理解を深め受容することです。

引きこもり=悪という構図を持っているといつまでもストレスは軽減されません。

どうして引きこもりになったのか原因について考えるのは良いことですが、犯人捜しをしていつまでも引きこもりに関して受け入れられずにいると家族間の関係は悪化し、引きこもりの状態も悪くなることはあってもよくはなりません。

今までは部屋から出てきた引きこもりも、家族が責め続けたりなんとかしようと働きかけ続けると心を閉ざしますます自分の殻に閉じこもります。

なかにはそれが怒りとなり暴力、暴言、部屋を壊すものを投げるなどの行為に発展し無意識にストレスを発散させる行為をとることもあります。

一方で、引きこもりの原因が自分の育て方にあったと落胆し、家族に元気がなくなったりするのもよくありません。

引きこもりになる方々は、繊細な心の持ち主で敏感ですから、親の言動には敏感に反応します。

親が落ち込んだり沈んでいる様子を見ると自分のせいだと思い、罪悪感を感じてしまいますます自己否定をしてしまうからです。

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思考を変えてストレス軽減

ありのままのあなたでいい~引きこもりを受け入れる~

引きこもっているあなたは悪い子

働かないあなたは悪い子

引きこもりに関してストレスを感じる家族はきっとこんな風に思っているでしょう。

そう思ってしまうのは自然なことです。

なぜならまだまだ引きこもりや不登校は社会一般に理解されておらず、甘えだと思う方も多いからです。

行き詰ってご相談に来られる親御様に私はよく聞きます。

「お子さんが生まれる前に何を願っていましたか?」

私もかつては息子の不登校、引きこもりに絶望を感じていた家族です。

なのでよくわかります。家族の葛藤やストレスが・・

でもその感じていた絶望やストレスは自分の思考から生み出されていたものなのです。

良い学校に入れば良い企業に就職でき幸せな人生が送れる。そんな風に思っていたから、自分がそうであったから、息子にもそうして、幸せになってほしいと。

だからこそ、中学受験をし、環境を整えることがベストだと思っていました。

でも結果それは彼を苦しめることとなってしまったのです。

それがわかった時に私はこの子が生まれてくるまではとにかく無事に健康で生まれてくれればいいと思っていたことを思い出しました。

不登校や引きこもりにストレスを感じるということはそれがいけないと家族が思っているからです。

確かに将来のことは不安になります。

しかしまずは心の回復を図るためにも引きこもっていたって自分の子供に変わりはなく、大切な存在であるということを思い出してください。

ありのままのあなたでいいんだよというメッセージが伝わるようにしてください。

つまり本当に家族が引きこもりを受け入れられればそれはできることです。

そうなったときにストレスは軽減されます。

そして引きこもり当事者も心の状態が回復してきます。

まずは心の回復がなければ、引きこもりの改善に向かいません。

家族がストレスを軽減するには引きこもりを受け入れる。

ありのままの子供を受け入れることが一番重要なのです。

否定し続け、将来を悲観し続けると引きこもり当事者は自己否定を続け最悪の結果を招くことになりかねません。

そんな最悪の状態を回避するためにも、そして家族のストレスを軽減するためにも引きこもりを受け入れることが必要なのです。

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不安を受け止めてくれる人を探してみる

引きこもりを受け入れることは簡単ではないでしょう。

たくさんの不安を引きこもり当事者もご家族も抱えています。

しかし家族が不安を抱えているとそれは引きこもり当事者にも伝わります。

そのためその不安を受け止めてくれる人が必要なのです。

不安やストレスをを抱えているからこそ、よくない発言をしてしまったり、ついつい余計なことを言ってしまう。

だからそのはけ口が必要なのです。

先日カウンセリングでお会いした方も仰っていました。

自分が不安だからこそつい余計なことを言ってしまうと。

面談の最初は強張った表情のクライエント様が、帰るころには晴れ晴れとした表情になって帰られます。

今日相談しに来てよかったです。とおっしゃります。

これはカウンセラーにとってもとてもうれしいことです。

あなたの不安を受け止めてくれる人を是非探してみてください。

支援機関、カウンセラー、家族会。

いろいろとあります。

一人で不安を抱えずに是非その不安を一緒に受け止めてくれる人を見つけてください。

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まとめ

家族の中に引きこもりがいると、他の家族にもストレスになります。

引きこもりを受容することが、解決に繋がり、ストレス軽減になります。

自分だけでそれができない場合にはぜひ不安を受け止めてくれる人を見つけてください。

一人で悩まなくたっていいんです。人の力を借りたって。

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