心因性嘔吐症や過呼吸の登校拒否・不登校

登校拒否・不登校の身体症状として嘔吐があります。学校に行こうとすると吐き気を催したり、嘔吐してしまうのです。

もしくは学校で吐き気があったり、嘔吐してしまうということもあります。

これは心因性嘔吐症というものです。また過呼吸になる登校拒否・不登校の生徒も多く、特に女子が多いようです。

過呼吸と心因性嘔吐症と登校拒否・不登校の関連についてみていきましょう。

スポンサードリンク



心因性嘔吐症とは

心因性嘔吐症とは神経性嘔吐症ともいいます。

吐くのは、不安や緊張に伴う嘔吐、精神的ストレスをを無意識的に回避しようとしての反応など、さまざまなケースがあります。

心因性嘔吐症と診断されても、自分はストレスがないのになぜ吐くのか?と思う方もいらっしゃるようですが、話をきくと、やはり何かに対して不満や不安を抱えていることがあるようです。

子供の場合には特に心理的ストレスにうまく対処できないという心理的作用と脳の中枢神経が未発達ということが原因で嘔吐がおきると考えられています。

受診される場合には心療内科となりますが年齢が幼い場合には他の病気の恐れも考慮してまずかかりつけの小児科で相談すると良いと思います。

また嘔吐への恐怖から食事ができなくなり摂食障害となったり、人前での嘔吐というストレスから学校へ行くのが怖くなり、不登校・登校拒否となってしまうことがあります。

治療

登校拒否・不登校の心因性嘔吐症の場合には、学校の環境調整等を行った上で、本人のストレス耐性を高めるために認知行動療法や遊戯療法・箱庭療法・カウンセリングなどの心理療法を行います。

症状が強い場合には薬物治療もおこなわれます。

過呼吸

過呼吸は厚生労働省でもストレス疾患の1つと位置付けています。

過呼吸は深く早い呼吸を安静時にしてしまうことです。

症状としては、空気が十分に吸えない感じがして、動悸や胸の締め付けや圧迫感も伴う事も多く頻脈や痙攣が起きることもあります。

こちらに過呼吸については詳しく書いております。

治療

過換気の状態のときは、過換気をおさえるために、気持ちをおちつかせるように指導します。その際、精神安定剤を使用する場合があります。紙袋を鼻と口にあてて呼吸をさせて、一度はき出した二酸化炭素を再度吸ってもらうことで、体の中の二酸化炭素の量を増やすというペーパーバッグ法が用いられる場合があります。この際は、袋を端を切るなりして、完全に密閉状態して体の中の酸素が少なくなりすぎたりするのに注意しながらおこないます。過換気を繰り返す場合、心の問題がないか心療内科医・精神神経医に相談しましょう。

日本呼吸器学会HPより引用

なんといっても精神的不安やストレス除去というのが根本治療となります。

過呼吸の原因となる精神的不安がわかれば自分で問題点を整理し明確にした上でカウンセリングを受けるのも有効と言われています。

上記にあるペーパーバッグ法については不安視する声もあり現在はローソクの火を消すような口をすぼめて口からゆっくりと息を吐き、吸う際には普通に鼻もしくは口から息を吸い込む方法が推奨されています。

周囲の人間が過剰に反応をしてしまうと本人は余計な不安がおこり症状が悪化することが考えられます。発作がおきた際には周囲の人間は冷静な対応を心がけましょう。

スポンサードリンク



心因性嘔吐症や嘔吐・過呼吸がある際の登校拒否・不登校の対応

こんなお悩み相談がありました。

小3の子供です。
3年生になってから、元気がない時が時々ありました。
どうやら担任の先生が給食を残すことを厳しく指導していたようです。
残すことは基本的によくないと教えていく指導の先生で、
今までそれで好き嫌いを改善してきたという自負もあるのか
うちの子が給食を残すことは、お母さんの子育ての影響も
あるのではないかと言われて、
食べれないことで辛い思いをすることへの配慮は
あまりなされませんでした。
子供はどんどん追い詰められたようで、
給食前に早退してきたり、
頑張って食べた日でも、大量に吐く日もあって、
今は朝学校に行こうとすると気持ち悪くなり、
仲の良かった友達も離れて行ってしまっているようです
心配で病院にも行きましたが、
薬は出ませんでしたが色々聞かれたことが嫌だったようで
子供は病院に行くことも拒否するようになりました。
今は送り迎えをすればなんとか登校していますが、
休む日もあるので、
このまま完全なる不登校になるのではないかと不安で仕方ありません。
学校に行こうと思っても気持ちが悪くなることを
改善する方法はないでしょうか。

教えてgooより

読んで想像しただけでも、まだ小学3年生である子供にとってはとても大きなストレスで辛からったろうとかわいそうでなりません。

まず先生の対応に改善の必要があるのではないでしょうか?食事を残さず食べることは大切ですが厳しく指導するということはおそらく叱られたのでしょうから、それがトラウマとなり、一生懸命無理に食べてしまう日も出てきます。

そして嘔吐して嫌な想いをすることで、嘔吐に対しても学校に対しても恐怖心が植えつけられてしまう可能性があります。

子供はこのような時に「学校が怖い」「先生が怖い」という表現をしていることがあります。登校拒否・不登校の原因はこのような発言に隠れていることがあります。

人が怖い、学校に行きたくない場合の本人や周囲の対応についてはこちらに書いております。

そして先生の発言からこのお母さんも責められたような気になったと思います。

この中では読み解けませんが、このような場合にはお母さんは子供を責める発言をしてしまっている可能性があります。

実際にうちの息子も今思えばこの心因性嘔吐症のある登校拒否・不登校でした。他の記事にも書きましたが、無理やり学校に行かせてしまった際に学校の最寄り駅まで頑張っていったものの嘔吐してしまったのです。

頑張っていったものの学校へ向かえずにストレスから嘔吐したものと推測ができます。こちらの記事に詳しく書いていますが、無理に登校させるのはやめたほうが良いです。

心因性嘔吐症以外にも心因性の腹痛や頭痛また過呼吸はストレス性疾患です。登校拒否・不登校の子供の初期症状をしてよくあるものです。前日は学校に行こうと用意していも翌朝になると、腹痛や頭痛、吐き気、過呼吸などに襲われて学校に行けないのです。

知識がないと、学校に行きたくなくて仮病ではないのか?と疑ってしまう親御さんもいらっしゃいますが、このようにストレスから症状が引き起こされているのです。


子供のストレス軽減のために

心因性嘔吐症や過呼吸など心因性のその他の症状で登校拒否・不登校となっている場合には、ストレスを軽減してあげる必要があります。

  1. 登校拒否・不登校で学校に行けないことを責めない
  2. 家では学校のことを気にせず、安心して羽を伸ばせる環境づくりをする
  3. 子供の話をよく聞く
  4. 口調に気を付け温かい言葉がけをする
  5. 自律神経を整える

上記がとても大切になってきます。登校拒否・不登校は甘えでも、子供が好きでそうなっているわけでもありません。

ここを踏まえることが重要です。むやみに登校を促す発言をしたり、家にいるなら勉強くらいしたら?などと言って登校拒否・不登校となっている子供にストレスを与えてはいませんか?

そんなつもりなくても言ってしまっているときもあるのではないでしょうか?

登校拒否・不登校になる子供は繊細です。そのため過呼吸や心因性嘔吐症、その他の心因性の諸症状が表れてしまいます。

登校を促す発言や否定する発言でなくても、口調が怒っていたり、イライラしていると、子供は敏感に察知しますので、気を付けたいところです。

そしてストレスを感じると心因性嘔吐症や過呼吸のほかにもさまざまな不調をきたしますので、不登校・登校拒否であっても朝陽を浴びて体内時計を正常に保ち規則正しい生活を心がけたいものです。

不登校・登校拒否の場合に、昼夜逆転生活になることもあります。不登校の昼夜逆転についてはこちらをご覧ください。

まとめ

過呼吸になったり心因性嘔吐症の登校拒否・不登校。吐く、過呼吸だけでもとてもつらいはずです。元気そうに見えても子供もストレスをを抱えています。

せめて家庭ではストレスを受けないような環境づくりを配慮して、羽を伸ばせるようにできるとよいですね。

少しずつ落ち着いてきたら保健室登校から始めたら、嘔吐の心配をせずに登校できるかもしれないですね。

保健室登校についてはこちらに書いております。

こちらの記事もご覧ください。

登校拒否・不登校児を改善する親の適切な対応とは

スポンサードリンク



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です