思春期の男子の接し方 母子家庭でも大丈夫?

思春期の男子は母親にとっては接し方を悩む時期です。

思春期というだけでも接し方に悩むのに、母親にとっては男子は異性なのでさらにわかりづらいわけです。

母子家庭の場合には父親がいないため母親が父親の役割も担う必要があります。

そんな思春期の男子に母子家庭に限らず、母親はどう接していけばよいのでしょうか?

思春期の男子への理解を深める

母子家庭であってもなくても思春期の男子を理解することが必要ですね。

思春期は男子も女子も心身共に成長する時期です。

男子の身体も女子の身体も性ホルモンの働きが活発となり、男子であれば、ひげや体毛が濃くなり、精通などもおこります。

また肩幅が広くなったり、骨格ががっちりとしてきたり幼さが抜け男子は一気に大人びてきます。

またメンタル面においても大きく成長する時期です。

思春期のメンタル面を理解しておくことで母子家庭に限らず母親が思春期の男子に接する際に適切な対応ができるかどうかにかかわってくると言えるでしょう。

思春期男子のメンタル

自分や異性への興味と関心

思春期の男子も女子も自分の見た目や自分自身に意識が高まると同時に異性を意識し、異性に対しての興味や関心がましていく時期です。

いままでは寝ぐせのついた髪でも気にしなかった男子が鏡の前で時間をかけてスタイリングしたり、洋服も母親任せだったのが、母親が買ってきたものだと着なくなったりし始めます。

我が家の息子も少し前までは、髪の毛が伸びて切りに行くように言っても面倒くさいと延ばし延ばしだったのが、いまでは自ら定期的に美容院に行くようになりました。

思春期になるまでは床屋で済ませていた息子もあるときから急に目覚めたようでいまでは美容院通いです。

そして昔と比べて思春期の男子は美容にも気を使いますね。ひと昔前の男子であれば、顔も体も同じ石鹸で洗っていたのではないでしょうか?

今や顔は洗顔料を使い、体はボディソープと使い分け、化粧水や乳液まで使う男子もいますね。

このように思春期の男子は自分のことや異性に興味と関心を持つようになります。

自我の確立と自立

思春期の男子であっても女子であっても自我の確立をしていく時期です。

自分はどういう人間なのか、何をしたいのか、将来どのような人間になるのか?

自分の存在意義や価値などを見出そうとしたり、今の自分と将来の自分を考えそのギャップに悩んだり、葛藤したりします。

そのため自己否定したり、自己嫌悪に陥ることもあります。

将来の目標のためには目指す大学に進学したいけれど、学力が足りない・・勉強はしているのに成績が上がらない・・・など自我の確立のためにストレスと葛藤が多いのが思春期です。

特に母子家庭の思春期の男子は母親のことを守りたい、役に立ちたい、何かしなくてはという気持ちがある一方で何ができるのか?と自問し現状を悲観してしまったり、能力以上のものを獲得しようともがいたりとイライラが募る時期でもあります。

ただでさえホルモンの影響で理由のわからないイライラがあるのに、思春期は進路選択が迫られたり、受験や試験での序列付けなど何かと頭を悩ませる時期でもあります。

親への依存と反発

思春期にはたくさんの情報や知識が備わり、親から言われたことに疑問を感じたり、親を客観視することもできます。

そのため親に反発心をもつこともあります。

そして仲間と一緒に過ごす時間が多くなるものの、一方でまだ自立するには不安もあり、さっきまで親を無視するような態度をとっていたのに、突然以前のように甘えてくることもあり、依存と反発を繰り返すのも思春期の特徴です。

思春期に仲間と一緒に過ごすのも親からの自立の一歩です。そうはいっても一人では不安なために友達と行動を共にするのです。

とくに思春期の男子は母親に甘えたくても甘えるのは恥ずかしいと思っているので、そっけない態度をとってしまうことも多々あるでしょう。

また母子家庭であればなおさら甘えたくても甘えられないと感じているかもしれません。

母子家庭での思春期の男子への接し方

父親は子供にとって社会的な厳しさを教わり、母親には無償の愛を受けやさしさを覚えると一般的には言われています。

その父親が不在の母子家庭では、母親がときには厳しく社会性を教える必要があると思います。

母子家庭であれば、お母さんも働いているでしょうから、そこから子供は自然と社会性を学ぶことができると思います。

母親は時には父親のように厳しく、そして優しく愛情をもって接することが母子家庭において思春期の男子には接するのが良いと思います。

また母子家庭に限らず思春期の男子との接し方は

  • 信じる
  • 認める
  • あるがままを受け入れる
  • 本人の意思を尊重する

基本的には上記4点が接し方のポイントとなります。

思春期はこれまで親の指示にしたがってきた子供も自分で何かを選択したり、行動をします。

その行動を認める。親の意にそわないとしても子供の人生は子供のものです。

あれこれと口やかましく指示をしたり、親の理想を押し付けるのではなく、譲れないポイントがあればそれはきちんと伝えそれさえ守っていれば本人の意思を尊重するのが良い接し方といえると思います。

思春期男子が問題行動がある場合

もし思春期の男の子が非行に走ったり、家出をしたり、派手な格好をする場合には、それは寂しさの表れかもしれません。

これは母子家庭に限らず母親の関心を惹きたい、家に居場所がない、家にいても寂しい・・本当は親に甘えたいけど・・母親は忙しいし、そんなことはもうできない・・ということからの行動かもしれません。

母子家庭という特性上母親が働きにでて家に常にいるわけではないためこれまで我慢してきたものが、思春期になり、自我を確立する過程の中で、あらためて問題として浮上し、その結果本人にとっては無意識に行動となって表れてしまうことがあります。

その場合には本人を非難するのでなく、しっかりと話を聞き、子供が愛情を注いでもらってると感じられるような接し方をするとよいでしょう。

服装など見た目が派手であったりした場合に親が咎めてしまうと思春期の男子は服装ではなく自分が非難され、受け入れられていないと感じてしまう可能性があります。

あくまでもあるがままの思春期の子供を受け入れる。その上でここは絶対に譲れないということは伝えるのです。

家出してしまうのであれば、どこにいるのか?犯罪に巻き込まれてしまってはいないかと、とても心配をしてしまうことを伝えるのが肝心です。

子供は自分に見向きもしてくれていないと思い込んでいる可能性がありますから、しっかりと親の気持ちを伝えることで、家出をやめるこどももいます。

服装など見た目のことは注意をしなくても親が自分のことを認め受け入れてくれていると感じれば次第に落ち着いてくるはずです。

では具体的にはどのような接し方をしたらいいのかというと、一緒の時間をできるだけ過ごす。

息子が話をしはじめたらしっかりと傾聴する。ときには仕事を早めに切り上げて夕食は必ず一緒にとる。

できるだけ息子の好きなものを献立にするそして褒める認めるという接し方がよいかと思います。

これは母子家庭に限らず思春期のこどもへの接し方としてはとても大切です。

好きな献立にするというのは自分の好きなものを献立にしてもらえることにより、本人は受け入れられていると感じてもらうためです。

「今日は●●が食べたい。」と言われて「今度ね」と言っておきながらいつまでもその献立にしてもらえないと本人は親は自分のことをどうだっていいと思っていると思いかねません。

また母子家庭の場合には働きながらも家事もこなさないといけないためお母さんは時間的余裕がないでしょう。

そんなときは思い切って家事代行サービスを頼ったり、もしご両親が健在なら助けを求めてもよいのではないでしょうか?

お母さんも一人で抱えこまないようにしたほうが良いです。時には誰かを頼ってみてはどうでしょうか?


そして時には有給をとって息子を過ごす時間を持つ。母親にも余裕が必要です。

息子の好きなDVDを一緒に見るなど、一緒に時間を共有して息子の趣味を受け入れ共感する。

そうすると子供はありのままの自分を受け入れてもらえていると感じることができます。

これはとても大切なことで、子供の自己肯定感を高めます。

日々のちょっとしたことの積み重ねで愛情を感じることもあれば、愛情を注がれていないとも感じるものです。

思春期の男子はそっけない態度をとったり、反抗的だったりするため親も手を焼き距離をとることもあるかと思います。

しかしそれが子供によっては愛情を注がれていないとも感じてしまうことがあるのです。

母子家庭の場合には特にこの点に注意した接し方をするとよいと思います。

接し方が間違っていなければ母子家庭の場合には親想いの優しい子供に育つはずです。

母子家庭ならではの親の大変さも口には出さなくともわかっているはずです。

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まとめ

母子家庭の母親は忙しくて時間的余裕も心の余裕もないかもしれませんが、思春期の男子への理解を深めた接し方をすれば問題行動などは防げる可能性が高くなります。

母子家庭においての思春期男子は自分も親を助けなければという気持ちはあるもののまだ心理的には成長しきっていないため甘えたい気持ちや反抗したい気持ちをかかえ葛藤しています。

そこを受け止め、ありのままの息子さんを受け入れて認め、褒めるという積み重ねを意識した接し方をすると良いと思います。

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