赤ちゃんが生まれてからの家庭内別居。夫の気持ち・妻の気持ち。

赤ちゃんを妊娠してから、もしくは赤ちゃんが生まれてから家庭内別居状態というご夫婦は結構いるようです。

どうして赤ちゃんの妊娠や出産をきっかけにして夫婦仲が悪くなったり、ぎくしゃくしてしまって家庭内別居になるのでしょうか?夫の気持ち、妻の気持ちから考えてみました。

1.赤ちゃんの誕生による変化

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好きな人と結婚して、赤ちゃんが誕生して、幸せだと思う方が多数いる一方で赤ちゃんの妊娠や出産を機にご夫婦の仲がうまくいかなくなった・・という方が多くいて家庭内別居されるのも事実です。

なぜ幸せ絶頂なはずのご夫婦の仲が悪くなり家庭内別居になってしまうのでしょうか?

これは赤ちゃんという家族が増えることによって家族の関係性が変化するからですね。出産後数年の間に夫婦の仲が悪化することを産後クライシスというそうです。

このような言葉があることから赤ちゃんの誕生を機にご夫婦の仲が変化し家庭内別居になるケースは多いわけです。

ではどうして産後クライシスから家庭内別居を招くような原因があるのでしょうか?

2.夫婦の気持ちから考える赤ちゃん誕生による夫婦仲悪化の原因

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夫婦仲悪化の原因は主に産後の妻の体と心の変化からくるものです。

妻の気持ちと夫の気持ちから具体的に考えてみましょう。

妻の気持ち

1.出産によるホルモンバランスの変化

エストロゲンが産後に減ることにより抜け毛が起こったり、肌が敏感になったり、湿疹ができたり・・個人差があり人により違いはありますが、いろいろな形で症状となってあらわれます。

この変化から不調を夫にわかってほしいという妻の気持ち、事情があります。

2.赤ちゃんのお世話のため妻の寝不足や疲労

産後すぐは1時間おきに母乳をあげる。少しして2~3時間おきに母乳やミルクをあげる。ミルクをあげる哺乳瓶は消毒しなくてはならない。

おむつを替える。汚れた肌着を洗う・・今までなかった家事が当然ながら増えます。そしてこれは昼夜関係なしです。

産後すぐはとにかくまとまって寝たいと思ったものです。

いつも疲れている状態で様々なことを行わなくてはなりません。

妻はとにかく疲れているし、大変なのをわかってほしいという気持ちがあります。

また赤ちゃんとずっと過ごしていて話し相手がいないと、夫に話を聞いてほしいものです。

3.母親となりその責任感が強くなるため

赤ちゃんのお世話をする、きちんと育てなくては・・・そして小さくてつぶれてしまいそうな赤ちゃんを健康に気を付けながら育てるって大変ですね。

守るものができたという責任感からつい赤ちゃん優先になります。

妻だけでなく、母の役割が増え、その役割が大きいという妻の気持ちをわかってほしいです。

4.自由な時間が不足する

今まで自分の自由時間があったのに、赤ちゃんが生まれたとたん、常に寝不足で疲労感もあり、自分の自由時間がありません。この妻の気持ちを夫が理解してくれたら救われるはずです。

夫の気もち

 1.夫優先でなくなるという状況を夫が受け入れられない

妻は母としての責任感や優先順位がご主人から赤ちゃんにどうしてもシフトしてしまいがちですね。

そのため夫としてはもっと自分のことを構ってほしいという気持ちが生まれます。妻

はこの気持ちを考慮し、赤ちゃんのお世話を少し夫に協力してもらったり、時には預けて二人の時間を持つのもよいと思います。

2.小言を聞きたくない

仕事から帰ってきて疲れているのに、妻は小言ばかり。もしくはずっと話し続けている・・そんな状況にうんざりすることもあるようです。

夫婦共通した気持ち

1.育児に対するストレス

誰でも最初は赤ちゃんのお世話をすることに緊張します。命を守らなくては、こうしなくては・・ああすべきでは・・母や父としての責任もあり、また赤ちゃんていつまでも泣いていてどうしてよいかわからず途方にくれることもありますね。このためストレスフル状態です。

夫婦関係修復はこんな場合は不可能です

3.家庭内別居が赤ちゃんに及ぼす影響

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赤ちゃんといえども五感で感じることがあります。日々成長をしているわけですから、小さいとは言え夫婦の家庭内別居状態から不安になり安心できずいつまでも泣いていることもあるでしょう。

そして成長し大きくなってくると様々な影響があります。

  • 将来に希望がもてない
  • 安らげる場所がない
  • 人間不信
  • 顔色を窺うようになる
  • 子供らしくいられない
  • 問題行動をおこす可能性
  • 感情を押さえつけてしまう
  • 人格形成
  • 体調不良

などを引き起こす可能性があります。詳しくはこちらに書いていますので、参考になさってください。

4.家庭内別居状態から夫婦仲を改善するためには

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まずは夫が妻の気持ちを理解し、妻も夫の気持ちを受け入れることが必要です。そのうえで

4-1.夫が育児に参加し協力する

奥様は常に寝不足で疲労が抜けきらない状態です。少しでもご主人が手伝ってくれたら、その間だけでも息抜きできますし、何より気持ちが変わります。

母乳をあげる以外のおむつ替えやお風呂に入れる。着替えを手伝うなどはできるはずです。ぜひできることから協力してあげましょう。

4-2.夫が家事を手伝う

平日会社から帰るのが遅いかたは思うように育児に協力したり、参加できないこともあると思います。そんなときは少しでも家事をしてくれたら妻は家事に割く時間を違うことに使えます。

お風呂を出た後にお風呂掃除をする。洗濯機を回す。ハンディモップで床掃除・・なんでもいいです。ちょこっとでも手伝ってくれたらそれだけで嬉しいはずです。

もし自分も忙しくてとても手伝いができないのであれば↓のようなサービスを利用するというのも一つですね。


4-3.産後の妻の状態を理解する

赤ちゃんが生まれると妻は心身共に変化が起こります。育児が最優先事項になります。

そこを理解して協力をせずに「いつまで寝てるんだ」などと言ったり「俺の支度を手伝ってくれ」「ごはん用意できてないの?」などという発言をしているあなたは残念ながら妻の産後の状態を理解できていない方ですね。

このような発言があった場合には家庭内別居になるのもわかる気がします。

自分は仕事で大変なんだと仰る方は育児を仕事だとして想像してみてください。仕事相手は話のわかる大人でなく、赤ちゃんです。赤ちゃんは欲求のままに泣きます。

昼夜構わずお腹がすけば、ミルクをあげて、夜中で眠くてもうんちやおしっこをしたらおむつ替えです。報酬はその笑顔です。

ここまで読み進めてくださったかたはきっと理解して妻の手助けもおこなってくれるものと信じています。それができれば家庭内別居から夫婦仲の修復はたやすくなると思います。

4-4.思いやり

これはご主人だけでなく夫婦ともにそうですが、夫婦お互いの気持ちを理解し、思いやるということは赤ちゃんが生まれる、生まれないに関係なく必要なことですね。

4-5.日常から離れてデートや旅行をする

ご主人も毎日お仕事、そして奥様は赤ちゃんのお世話。

ストレスもたまりますね。結婚前を思い出してたまにはデートしたり思い切って旅行をしてみたり、1日だけ贅沢なディナーを食べにデートしてみたりして家庭内別居状態から夫婦仲を修復しませんか?

赤ちゃんがいる場合にもたまには一時預かりを利用したり、ご両親に預けて二人だけで過ごす日帰り旅行やデートの時間を持ってみてはどうでしょうか?


5.まとめ

赤ちゃんが生まれることにより幸せになるはずが、環境の変化からご夫婦の関係性が変わってしまって、家庭内別居になってしまうご夫婦もいらっしゃいます。

でも夫が妻の体調や育児の大変さを理解し協力する。妻も夫の気持ちを理解すれば家庭内別居状態であっても夫婦仲を修復できるはずです。

赤ちゃんのためにも家庭内別居は良いことはありません。小さくても感じてしまいます。是非できることから協力し、お互いを思いやって素敵なご家庭にしてくださいね。

こちらの記事もご覧ください。

離婚回避のために夫婦関係修復のきっかけはこれです

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