中学生の不登校・登校しぶりの4つの適切な対応とは

中学生になると多くなる不登校。登校しぶりともいわれます。なぜ中学生になると登校しぶり(不登校)はおきるのか?どのように対応するのが適切なのか、書いていこうと思います。

スポンサードリンク



1.登校しぶり・不登校とは

bd9ed410f13ba0ab238892ec609639eb_s

 

登校しぶりと不登校は同列で扱われていますが、実際には私は違うと思っています。登校しぶりというのは本人が行かない、もしくは行きたくないと意思表示しているもので不登校というのは行きたいけれど、いけない状態だと思います。

登校しぶりはどちらかというと、以前よく使われていた登校拒否という言葉が近いのではないかと個人的には思います。ここでは登校しぶり=不登校という位置づけで話を進めていきたいと思います。

文部科学省の定義では

不登校の定義 文部科学省は、不登校の児童生徒を 『何らかの心理的、情緒的、身体的 あるいは社会的要因・背景により、登校しない、 あるいはしたくともできない状況にある ため年間30日以上欠席した者のうち、 病気や経済的な理由による者を除いたもの』

としています。中学生では1クラスに一人はいると言われています。実際に息子が不登校になった際に学校に確認したらまさに一クラス一人の割合で不登校・登校しぶりの生徒がいることが確認できました。


2.中学生の登校しぶり・不登校の要因

4ce1310eba874b9c213a0c05f094bd55_s

不登校や登校しぶりというのは、本人は学校に行かなくてはいけないと実は誰よりも思っています。しかし身体症状が出てしまったり、夜眠れず、朝起きられないという現象がおこったりと、行きたいのに身体がいうことをきかないという本人もどうしてそうなるのかわからず、非常に辛く、自分はダメだと落ち込み自信を喪失している状態です。

そんな状態に陥る要因としては下記のものがあります。

2-1.学校生活に起因するもの

  • 学業不振
  • 友人とのトラブル
  • 部活でのトラブル
  • いじめ・いやがらせ
  • 受験の失敗

主に上記のようなことをきっかけに自信を喪失します。1つだけのことでなく、最初はなにかをきっかけに自信を喪失し、傷つきその傷が癒えないうちにまた何かがおこり、本人としては限界の状態になっています。今まで無理をしてきたのに、もう無理はきかずどうしようもない状態です。

2-2.環境に起因するもの

  • 引っ越し
  • 転校や進学による環境の変化
  • 近親者の死
  • 親の離婚
  • 家族不和
  • 親の性格に起因すること(過干渉・放任)

環境の変化によりその環境に適応できないことも要因となりえます。中学生ともなると、小学生とはかなりいろいろと変わり中学生になること自体が大きな環境の変化となります。周囲の対応も中学生ともなるとだんだん大人として対応をするようになります。

また家族内不和や親の離婚が要因の一つの場合には、中学生という多感な年頃ということもあり、非常に不安な状態になりますし、家の中が言い争いや喧嘩などがあったり、暴言を吐く家族がいる場合には安心してやすらげる「居場所」がないということになります。

学校でのトラブルや友人とのトラブルがあって、傷ついたり、疲れたりしたときにそれを癒し、エネルギーを回復する場所がないということです。言葉を変えると羽を伸ばし、休む場所がないということになります。

大人でも疲れたり、いやなことがあっても、家という場所が安心して羽を伸ばし休める場所であれば、また翌日頑張ろうという気持ちになれるものです。

その安心して羽を休める場所がなければ、傷ついた心を癒しエネルギーがチャージできないということと同じです。車で例えると、ガス欠で、故障している状態ですから、走れませんよね。

また親の対応が過干渉な場合、そして放任の場合にも不登校・登校しぶりになります。まず対応が過干渉の場合には親が先回りをして「~しなさい」と指示を出す傾向にあります。

親は子供の数倍生きてきているわけですから、子供のためどうしたほうがいいのかわかっているため、子供のため、失敗しないためと指示を出したりお膳立てをしてしまいます。

そうすると子供は常に指示待ちで、失敗知らず、自分で考え行動する力を養うことができずに中学生にまで育ってきています。小さいうちは子供につきっきりですべての危険や失敗を回避できるかもしれませんが、中学生ともなると親から離れて行動することも多いですし、学校にまでついていくわけにはいけません。

そこでトラブルや失敗があった場合に子供はどう回避していいのか、挽回したらよいのかわかりません。そして今まで失敗知らずできたわけですから、些細なことでも自信喪失してしまうわけです。

一方で対応が放任過ぎてしまうと、子供は自分が親に愛されているのか不安になります。そこで知らず知らず愛情を確かめるように非行に走ったり、家にいても寂しく無気力になってしまうことがあります。母子分離不安になることもあります。

つまり過干渉過ぎても放任過ぎても対応としてはよくないということです。ほどほどにというのが適切な対応といえます。

過干渉のマイナス影響についてはこちらをご覧ください。

2-3.発達障害・不安障害・神経症等に起因するもの

発達障害とは

発達障害(はったつしょうがい、英: Developmental disability、DD)は、肉体的・精神的な不全をもたらす慢性的症状らの様々なグループ(障害者の分類)である。発達障害はその個人の生活において様々な困難をもたらし、特に言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンディとなるとされる。発達障害は子どもの発育期に発見され、その人の一生にわたって継続する障害である。

最も一般的な発達障害には以下が挙げられる。

  • 広汎性発達障害 (PDD)
  • 注意欠陥・多動性障害 (ADHD)
  • 学習障害 (LD)

原因については多くは不明である。複数の要素が関係し、遺伝的、胎児期の保健状態、出生時の環境、感染症、環境要因などが挙げられている。

Wikipediaより

 

広汎性発達障害はコミュニケーション能力や社会性能力に問題があるアスペルガー症候群や、自閉症のことです。これが原因の場合にはクラスメイトとうまくコミュニケーションがとることができないためそれをきっかけに自信を失い不登校になるケースが多いようです。

注意欠陥・多動性障害が原因の場合には不注意で集中力が足りない、気が散りやすい、じっとしていられないという特徴を持っているためやはりクラスメイトとトラブルになる傾向があるため不登校の原因となるようです。

学習障害は読み書き、話をする等に問題を抱えていることが原因で学業不振が自信喪失になり、不登校の原因となることがあります。

発達障害やの理解が進めば周囲の人間も理解して接することができるのでしょうが、なかなか難しい問題ですね。

スポンサードリンク



3.中学生の不登校・登校しぶり4つの適切な対応とは

8ddd450433e24f6873136998777f0e99_s

3-1.受容する

「受容する」と簡単には言えますが実際に受容するというのは簡単ではありません。なぜなら学校は行くもの、行って当たり前という認識を一般的に持ち合わせているためなかなか登校しぶりや不登校という現実を受け入れられない方が多く適切な対応はできていないと思います。

そのため親は「どうして学校にいけないの?」「いつになったら学校に行くの?」「いい加減にしなさい」などと言ってしまいがちですが、これは適切な対応とは言えません。あるがままの状態を認め、受け入れるというのが適切な対応の一つとなります。

3-2.適切な言葉がけ

家族や周囲の人間で乱暴な言葉遣いをしたり、物にあたったり、怒鳴ったりしている方はいませんか?もしくは学校に行っていない不登校・登校しぶりの本人を否定するような発言をしていませんか?

まず乱暴な言動についてですが、例えば怒りにまかせてドアを音を立てて閉めたり、怒鳴ったり、舌打ちをするような言動があると、その場が凍り付いたりしますよね。このような状況下では人は委縮してしまいます。

ましてや不登校や登校しぶりをしている中学生は多感な年頃です。

そして不登校・登校しぶりになる方たちの共通点としては、繊細な心の持ち主で敏感であるということです。そのため家庭内に乱暴な言動をする人がいれば家が安心・安全な場所でないということになります。

次に本人を否定するような発言は、すでに自信のかけらもなくなってしまっている自己肯定感の低い不登校・登校しぶりの本人の傷に塩を塗るような行為であり適切な対応ではありません。温かい言葉がけや感謝の気持ちを伝えるというのが適切な対応といえます。

うまく言葉がかけられないという場合には余計なことは言わず挨拶だけはきちんとして余計なことは言わないというのも取り組みやすい適切な対応でしょう。先生や友人であれば、意識して声をかける。挨拶するなどが適切な対応だと思います。

3-3.自信を持たせる

不登校・登校しぶりの状態は自己肯定感が低いため学校に登校ができない状態です。人間は自信がついてくると社会に出たくなる生き物だそうです。中学生の場合にはそれが学校です。では自信を持たせるのはどうしたらよいと思いますか?

テストで100点をとる?スポーツで表彰される?もちろんそれは自信がつくでしょう。でも考えてみてください。今の不登校・登校しぶりになっている本人の状態を・・・

私がお勧めするのは人の役にたつということです。誰でも人の役に立ち感謝をされたときに喜びを感じ自信がついていきます。

家のなかで簡単なお手伝いを不登校・登校しぶりの本人の役目として、それができたら、感謝の気持ちを伝える。これが適切な対応ということになります。繰り返すことで効果は現れます。

3-4.希望を持たせる

不登校・登校しぶりの本人たちは夢も希望もない状態です。ですから学校にもいけませんし、だんだんとなぜ行く意味があるのか?大人になって楽しいのか?という思いに至ります。

実際私は息子が中学生で不登校になったときに言われました。「お母さんはいつも忙しくて、仕事もして、家事もして楽しいの?」と。

当時確かに平日は早朝に起きて家族の朝ごはんの準備、簡単な掃除、洗濯して会社に行って、帰れば今度は夕食の準備・・子供の目には何が楽しいのか?と思ったのでしょう。実際今も同じような生活を送っていますが、今はそんなことはきかれません。

なぜなら、子供に人生楽しんでますよ~ということがわかるような生活を送っているからだと思います。当時も私は楽しんでいるつもりでしたが、息子の目にはそうは映らなかったのでしょう。

不登校・登校しぶりにお子さんがなってしまうと、お化粧もせず、でかけなく母親が増えるそうです。それは子供への負い目や世間の目を気にしているからだともいわれています。

でもどうでしょうか?それであなたのお子さんは「お母さんは楽しそう」「大人になっても楽しいことがあるんだ」と希望が持てますか?適切な対応と言えるのでしょうか?

さあここまで読んだらわかりますよね。子供の人生は子供の人生。あなたの人生はあなたの人生。主役はあなたです。自分自身がいきいきと輝ける人生を送る。大人がそのお手本になる。これこそが適切な対応だと私は思っています。

4.まとめ

中学生の登校しぶり・不登校の適切な対応がおわかりいただけましたでしょうか?善は急げです。適切な対応を今日から始めてみてください。

ただしすぐによくなるという魔法のような薬や対応というのはありません。焦らずにコツコツと適切な対応をし続けることが、中学生の不登校・登校しぶりには有効です。

こちらの記事もご覧ください。

別室登校から教室復帰までの時間~恋愛もきっかけの一つになる~

スポンサードリンク



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です