母子分離不安の主な2つの治療~カウンセリングと薬について~

母子分離不安の影響が不登校の一因となっている場合もあります。 では、母子分離不安の治療もしくは改善していくにはどうしたらよいのでしょうか?ここでは主な2つの治療であるカウンセリングと薬による治療について書いていきます。

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本来は母子分離不安はだれにでも起こりうることであり、正常な成長過程における反応です。適切な親子関係を築くことにより成長とともに解消されていきます。なので本来は治療は必要ありません。しかし解消できずに不登校になったり、身体症状に現れたり、大人になってから現れることもあり治療や投薬が必要となってくることもあります。

1.どのような身体症状や行動があらわれるのか?

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  • 無気力
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 腹痛
  • 以前よりも甘えるようになる
  • 夜尿
  • 乱暴なふるまいをする 〈怒り)
  • うつ
  • 不登校・登園拒否
  • 落ち着きがなくなる

うつかな?と思われる症状が見られたらまずは心療内科を受診してみましょう。 そのうえで鬱の場合にはお医者様の指導のもと投薬治療の場合もありますが、併せてカウンセリングを受けることも非常に有効な治療だと思います。他にもサプリメントを試してみるのもよいでしょう。


また不登校になっている場合には一般的な心理カウンセラーよりも、不登校分野を専門、得意とされているカウンセラーにご相談するのをお勧めします。 私の息子も最初は心療内科からのご紹介で一般的な心理カウンセラーのところに通いましたが、まったく無意味でした。 私のクライアントも実際同じことをおっしゃっておりました。不登校の相談はぜひ専門の方になさるのが早い解決となり治療方法だと思います。その場合には当事者よりもお母様がカウンセリングを受けることが治療となり解消できる可能性が高いです。

2.どのような治療が有効なのか?

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2-1.カウンセリングによる治療

*家族療法(家族カウンセリング)

当事者だけでなく、家族も療法、治療に参加してもらう。家族はもっとも身近な存在であり、家族それぞれの人格形成に大きな影響を与えあっているためとても重要です。

家族関係、親子関係の改善等の見直し、それぞれの意識改革に重点を置いて治療(カウンセリング)を行う。当事者を含む、家族を一つのシステムと捉えて家族みんのそれぞれの抱えている問題の洗い出し、また家族共通の問題を整理し新しい環境をつくるようにする。問題に対する理解、意識の改善、関係性を見直す。特に母子分離不安の治療には母親と過ごす時間や距離が大切になります。

*認知行動療法

事象に対する受け止めかた、捉え方、思考を変えてストレスを軽減する治療です。認知(事象に対する受け止め方)のゆがみを自己擁護できるように認知(思考)を変えてていく。

例えば「海」のイメージひとつとっても、楽しいと思い浮かぶ人もいれば、怖いと思われるかたもいるかもしれません。これは「海」に対しての過去の思い出や出来事が影響しているためです。他にも上司から注意を受けた際に「自分は嫌われているから注意されるんだ」と思う人もいれば「自分が成長するために注意してくれているんだな」と受け止める人もいます。 まずはその事象を受け止める思考を変えていきます。

思考が前向きな受け止め方に変われば気持ちが変わり、心が軽くなります。

(母子分離不安の治療の場合には)

子供はお母さんがいないことで不安になる→お母さんは戻ってこないかもしれないという気持ちから母子分離不安におちいる

お母さんはいない→でもすぐもどってくる・絶対に自分を見捨てたりしない という安心できる思考に変える

上記の思考になるには、親子の信頼関係を構築し、お母さんが安心感を持たせる言動を繰り返すことが子供の思考の変化につながり治療となるのではないでしょうか?

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2-2.薬・投薬による治療

薬を使って脳内物質の分泌を促す治療法。不安が強い場合には抗不安剤、鬱の場合には抗鬱剤などの薬が処方されます。 あまり薬に頼りたくなくても医師の判断なしに勝手に薬の服用をやめてしまうと悪化する恐れがあるので、薬に関してはあくまで医師の判断のもとに、服用して治療を受けてください。薬による治療に不安がある場合や副作用が出た場合には具体的症状を医師に相談した上で薬の変更なども検討してもらいましょう。薬の変更に応じてくれないお医者さまや、薬ありきで治療を考えられている病院の場合にはセカンドオピニオンを持つということも選択肢にもつと良いですね。お子様が薬を服用することに抵抗がある方もいらっしゃると思います。そんな時にはサプリメントなら試しやすいですね。またプラシーボ効果を狙った疑似薬を処方してもらうこともお医者様と相談してみてもよいですね。
どの治療にも時間は必要です。焦らずにじっくりと取り組む心の余裕をもちましょう。


3.母子分離不安にならないようにするためにご家庭でできること

できれば、薬などを使わずに家庭で母子分離不安の解消ができればそれにこしたことはないですね。子供の性格や傾向は親からの遺伝、環境に起因します。では母子分離不安解消のためご家庭ではどのようなことに気を付けていったらいいのでしょうか?

現代の日本の家族は昔のように常に周りに母親以外の家族、親戚がいる子育てとは状況が違い、核家族が多いです。 そして父親が忙しく、母親と過ごす時間が長い子供が多いと思います。 となると必然的に父親よりは母親を頼りにし、いないと不安になるというのは理解できますよね。 とはいえ母親も家事や仕事に忙しいですから、子供と密着したまま過ごすことはできません。 ではどのように心がけしていったらよいのでしょうか?

原因としては他の記事にも書きましたが主には

  • 親子間の距離がこれまでと変わった (例:保育園・幼稚園や学校へ行くようになった)
  • 依存したい時に十分に依存したり、甘えたりできなかったこと (例:乳児、幼少期に子育てを母親以外が行った場合)

などが考えられますので

  • 十分にあまえさせてあげる
  • スキンシップをこころがける。(一緒に添い寝をする、手をにぎる、つなぐ、頭をなでるetc・・・)
  • 温かい言葉がけを心がける
  • 母親はいなくならないという安心感をもたせる
  • 子供の不安な気持ちに理解を示す

といったことが重要になってくると思います。

そのためにもお母さんに「ゆとり」がないとできないですね。「お母さんきいて」「あのね・・」など話かけてきたらその時にしていることを中断してでも対応するようにできるといいですね。

忙しくてゆとりがないとつい言葉もきつくなるときがあると思います。 ちょっとしたきつい言い方で子供が傷つき、後々までそれがしこりとなって残ることもあります。 大人でもそういうことありますよね? 些細なひとことがとても嬉しくて一日ハッピーで過ごしたり、逆に1日憂鬱になり落ち込んだり・・・言葉がけを含めお母さんの愛が何よりの治療になります。

母子分離不安は親の対応によって引き起こされるといっても過言ではありませんのでそこは意識していきたいところですね。


4.まとめ

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十分に甘えて、愛を注がれて育った子供は自信をつけて成長し、予期せぬ不測の事態や、トラブルも乗り越えられます。成長過程において十分に甘えられず愛情を感じないまま育った場合にはなにかしら歪みが生じてしまいます。家でエネルギーをチャージして、羽を伸ばし、また頑張れると思えるようなご家庭の雰囲気が理想ですね。そのためにもお母さんの心のゆとりと元気が治療には必要です。かといって一人だけで頑張りすぎてしまうと、お母さんもストレスになってしまうので、御主人や周囲の方々にもご協力頂き、時には一人で過ごせる時間を持つなどうまくストレスを解消しながら子育てできると良いですね。お母さんの役目は重要ですが、一人で悩みを抱え込まないこともまた重要です。子供が小さいうちは自由になる時間が思うようにとれずイライラすることもあるかと思います。でもその大変な時期ってほんの数年です。あとから振り返るととても貴重な時間だったと私は思っています。悔いのないよう大切に過ごして頂きたいと思います。薬に関しては医師の判断を仰いで下さいね。

こちらの記事もご覧下さい。

2歳児の赤ちゃん返り・母子分離不安の対応方法~3つのポイント~

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