大人の母子分離不安とは?

母子分離不安(分離不安障害)とは母親に限らず依存対象者から身体的もしくは心理的に離れたときにおこる不安症状です。

母子分離不安は誰にでも幼少期には程度の差こそあれ、大人(成人)になるための成長過程に起こり得ることです。では大人(成人)になってからの母子分離不安(分離不安障害)はどんな影響があるのでしょうか?

そもそもどんな症状なのでしょうか?

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1.大人(成人)になってからの母子分離不安が解消されないと

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  • 不登校
  • ひきこもり
  • ニート

になってしまう可能性があります。きっかけは色々ですが、今まで順調に進学、就職ができていても大人(成人)になってもちょっとした挫折(勉強の遅れや上司の失跡等・・)をきっかけに時には昼夜逆転になったりし母子分離不安(分離不安障害)がひとつの原因としてなることがあります。


たいていは成長とともに大人(成人)になれば母親から自立できて離れていけるのですが、幼いころに母と子の適切な愛着関係が構築できていないと母子分離不安になることがあります。分離不安障害とも言われます。大人(成人)になってからの母子分離不安は主に2つの理由が考えられます。

2.大人(成人)になってからの母子分離不安の2つの理由とは?

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2-1.適切な時期に親子の愛着関係ができていなかった

  • 育児を母親以外の人がしていた
  • 母親が入院等の諸事情で家を空けることがあった
  • 愛情を子供が感じられなかった
  • 母親が愛情を注がれた経験がなく子供へ愛情の注ぎ方がわからなかった

母親が育児を担当していなかったり、忙し過ぎたり、兄弟がいたことにより子供が愛情を思うように感じられなかったり、愛情を注げなかった、はたまたお母さんは愛情を注いでいたつもりでも子供がそれを実感していなかったり・・もっと甘えたかったのに何かの事情で甘えられなかった・・いろいろと考えられます。

見捨てられ不安なんていうふうに言われることもあります。もっと愛されたい、愛されたかった、もっと自分のことを見ていてほしかったという子供のころの想いから起こる不安症状です。

また母親自身が自分の母親から十分な愛情を注がれていないと、自分の子供にどのように愛情を注いでよいのかわからないという方もいらっしゃるようです。

2-2.親子が密着しすぎて共依存になっている

常に母親が指示やアドバイスを出し、それに従うことが当たり前だった子供がそのまま大人になり、大人(成人)になっても就職、結婚、あれこれと母親が世話を焼きそれが当たり前になっている親子に多く母子分離不安は見受けられます。

親の期待に応えようと頑張る子供。親の指示やアドバイスがないと行動できない子供。親のいう事を聞くのは当たり前と思っている親。その関係性が当たり前と思って育ってきてふとしたきかっけで母子分離不安の症状がおこり、不登校や引きこもりからニートになることがあります。

親がつねに手となり足となり、指示を出し・・・学校や大人になって職場では一緒にはいないため不安になるとも考えられます。

常に親がレールを敷きアドバイス、指示をだし順調に歩んでいる時は良いのですが、ちょっとした失敗からニートや引きこもりになる可能性は高くなります。

なぜなら今まで失敗をしないように親が先回りをしていたのに初めて社会に出て失敗をした時にその衝撃が大人になってからでは子供の頃に経験するのとは大きく違うからです。

近頃増えている中高年のひきこもりの原因の一つとも考えられます。ただでさえ最近は世の中全体的にも親が子供のために就活したり、子供のために婚活をしたり、昔では考えられない風潮が出てきています。

今や大学の入学式も親が行くのが当たり前のような時代になってきています。これは昔の家族の在り方と今の家族の在り方が時代とともに変わってきているからですね。

昔は何世代かが同居し、兄弟もたくさんいるのが当たり前で、一人の子供に十分目をかけるということができませんでしたが、今は一人っ子が多く核家族。どうしても親の目は子供に集中してしまいます。

また逆のパターンもあります。親が頼りなかったり、病気がちだったりして、子供がしっかりしすぎてしてしまい、「私がいなければお母さんがだめになってしまう」「私がいない間にお母さんはどうにかなってしまうかもしれない」と思う不安や恐怖。常にお母さんを子供が大人(成人)になっても心配するというケース。

そして母もまた「子供が唯一頼れる存在」となり、子供なしでは生きられないと思い込んでいて依存してしまうケース。共依存です。これらはある種の不安症状ともいえます。親も子供もお互いを過剰に心配しあい、離れることに強い不安をもつようになります。

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3.大人の母子分離不安を解消するには

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3-1.認知の歪みを修正する(認知行動療法)

認知行動療法というものがあります。認知(思い込み・物事のとらえ方)を修正していくというものです。まず母子分離不安の場合には母親から離れることで、何か悪いことが起きるのではないか?母親がいなくなるのではないか?という思い込みや過去の悪い出来事がトラウマとなって引きおこる不安症状ですので、その認知を修正していきましょう。

母親は離れることがあっても必ず戻ってくるという意識を持つようにし、少しずつ母親と離れる時間を増やしていくとよいと思います。大人(成人)になるまでそのままの認知できてしまっているので、修正するまでには時間がかかります。ゆっくりと焦らずにやっていきましょう。大人であっても積み重ねにより不安症状が解消されていくはずです。

3-2.過去と向き合い原因を探る

大人(成人)になってからの母子分離不安であれば、そのきっかけとなった出来事はないでしょうか?

つらくてもその出来事と今一度向き合ってみる。例えば、以前お母さんが買い物にでかけて、予期せぬ事態があり予定の時刻より大幅に帰ってきてお母さんがいなくなるのではないか?と心配で不安症状が出たとしたら、その時に自分がどういう状態でどのような症状があったか、お母さんの帰宅が遅くなることで、どうして不安症状が出たのか、今一度じっくりとその事実と向き合って自分の気持ちを整理し受け止めてみましょう。

どのようなことをきっかけにどのような時に自分は不安症状が出るのかを過去を振り返り、自分やお母さんを責めるのではなくその自分を受け入れることが大事です。

3-3.家族療法

家族療法とは家族を一つのシステムととらえて考えます。母親に限らず父親、兄弟姉妹はお互いにとても影響しあいますので、その関係性を見直し、適切な関係を築いていくのが目的となります。

母子分離不安は母に限らず特定の愛着関係をもっている当人にとって重要な理解者であり、味方である人物が離れる際に起こる不安症状ですので、その過度な密着状態の母親(家族)以外も含めて治療を行います。まずは家族関係の見直しをしてみましょう。家族の図を書いてみてください。家族すべてとその関係性や距離を図や矢印を使って書いてみます。

下記の図の家族間の距離と線を見てみてください。①はバランスよく家族各自がお互いと交流しほどよい距離で関係性を築いています。

一方で②は家族の距離の違いや線の太さも違うことから、母親は子供2に対して執着している様子がうかがえます。このバランスを①のように持っていくことが大事です。あなたの家族のバランスはどうですか?下記の図のように書き出してみて、それぞれの距離とバランスを考えてみると適切な距離感、バランスがわかってくると思います。



4.母子分離不安が解消されれば

大人になってからの母子分離不安が原因でひきこもりやニートになってしまってもやりなおせる道は開けています。今や通信制高校通信制大学もあり、多種多様です。

ご自分の好みにあった学校を選ぶとよいですね。環境を一変させるために留学などするのも一案です。格安留学なんていうのもあります。実際にフィリピンに留学した方の話を聞いたことがありますが、費用は安いし英語もきちんと学べておすすめだと仰っておりました。

親子で留学できるプログラムもありますよね。留学経験からあたらしく得るものもあるでしょうし、環境を変えることは立ち直るきっかけにもなります。また若者正社員チャレンジ事業としてニートやフリーターから正社員になる応援をしているところもあります。


5.まとめ

子供の時に症状としてあらわれなかった母子分離不安(分離不安障害)が大人(成人)になってからでてくるということもあります。子供の時に愛情を感じられていなかったことや母子の共依存などから、何かのきっかけで大人になってから不安症状が生じてしまいます。

大人になって母子分離不安なんて恥ずかしいと思ってしまい、人には言えない、どうしてよいかわからないという方もいると思います。一人で悩まずに症状が強くっぽくなったり、頭痛や腹痛など伴う場合には医師に、自分の子供を心療内科当に連れていくべきかどうか悩んだり、連れて行こうとしても拒絶する場合にはひとまずお住まいの保健所に相談されるのがよいです。

そこである程度お話しを聞いてもらうと心療内科に行くべきかどうか判断してくれる(できる)場合もあるそうですので、相談してみるとよいと思います。

身近な人には相談できないけれど、話を聞いてほしいという場合にはカウンセラーなどに相談すると良いと思います。あれこれ悩んだり、落ち込まずに頼れる人に相談しましょう。お母さんが思い詰めたり不安になると、その不安は必ず伝わってしまい症状となって現れますのでそれを回避するためにも相談するということは重要だと思います。

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