いじめが原因の不登校や引きこもりのトラウマ

色々なきっかけがあり、不登校や引きこもりになっている方たちの中で、もとをたどるといじめが原因であったという方もいます。

引きこもりや不登校の原因はこれ!とはっきりするケースは少なく、いじめが原因と思っていても、それはあくまできっかけに過ぎず、ほかに様々な要因があったというケースもあります。

また過去にいじめがあっても周囲からしたら克服したかのようにみえて、実は克服できていないこともあります。

それだけいじめが原因で不登校や引きこもりになると、傷が大きく残っていることもあります。

引きこもりや不登校の原因がいじめの場合には、どのようなことに取組み、親はどんな対応をとれば不登校や引きこもりから脱出できるのでしょうか・・

またいじめが原因で引きこもった本人はどのように克服したらよいのでしょうか?

いじめが心理的にもたらす深刻な影響も知っていただきたいと思います。

いじめが原因で引きこもり?

興味深いいじめに関するデータがあります。

内閣府で平成22年に調べた引きこもりに関する調査でいじめに関して調べています。

引きこもりでない人でいじめの経験がある人は22.9%。

引きこもりでいじめの経験がある人は42.4%(引きこもり親和群は42.7%/詳しくはこちら)という結果が出ています。

引きこもりの方はそうでない方の倍近くいじめの経験があるということです。

ちなみに不登校を経験して引きこもりになった方は23.7%(引きこもり親和群は14.5%)ということなので、不登校経験よりもいじめの経験のほうが引きこもりにはあるということになります。

言い換えれば不登校だからといってその後引きこもりに必ずしもなるわけではないということですね。

いじめが原因だと心に傷を負うことは容易に想像がつくと思います。

でもいじめを経験しても引きこもりになっていない方もいるのです。

いじめを受けた際の心理はどのようなものか?いじめによって引きこもりになる人と、ならない人の違いはどこにあるのでしょうか?

いじめる心理といじめられる心理

 

いじめる側の心理

いじめる人というのは大まかに下記の理由があるのではないかと考えられます。

  1. ストレス
  2. 嫉妬
  3. 自己顕示欲
  4. 自己承認欲求
  5. プライド

たとえばパワハラなども一種のいじめと考えられますが、そのパワハラをする人自体がノルマを課せられていたり、さらに上司からプレッシャーを受けていて、そのストレスが原因となり、弱者を支配しようとしたり、押さえつけたりするといういじめのようなことをしているわけです。

また人は誰よりも秀でていたい、優れていたいという欲求があります。

これを満たすために、自分より立場が低いと思われる人を攻撃したり、自分にないものを奪おうとする。

まさにいじめです。

いじめに発展しない場合には自己否定し、劣等感を感じます。

統計をとったわけではありませんが、知っている範囲でいじめる側は親からプレッシャーを受けているケースが多いのではないかと感じます。

例えば過干渉な親や威圧的な親、理想押し付け子供にプレッシャーをかける親は子供に過大な期待をしています。

子供はその要望に応えようとするけれど、うまくいかないこともある。

そんなときにそのストレスが原因でストレス解消の方法がいじめという手段となる。

また成績の良い子が、普段成績がとくによいというわけでない子に勉強に限らず、それ以外のことなどで、負けたと感じたり、その子が自分にないものをもっていると感じたときに、嫉妬や劣等感のようなものが原因でいじめをしてしまっている。

自分にない持ち味をもっている人に嫉妬をする。

嫉妬やプライドが原因でいじめをしているということになります。

誰かをいじめることにより連帯感を持ちたいと思い、いじめる標的を決める。

いじめ主導者に加担を迫られ、本当は悪いと知りながらも自分がいじめられる側になりたくなくて、同調してしまう。

おおよそこれらが原因でいじめる側に回ってしまうのではないかと思います。

上記のなかで親が原因でいじめにつながっているケースがあるということに気づきましたか?

いじめが原因で不登校や引きこもりになった人の心理

いじめられたことが原因で不登校や引きこもりになるのは、思春期というケースが比較的多いかと思います。

思春期というのはとても多感な時期です。

そして群れたいという時期でもありますよね。仲間や他者に認められたいとも思う年ごろです。

そのような時期に仲間外れをされたり、いじめに該当する行為、何気ない傷つく発言をされるととても傷つきます。

そしてその傷ついた記憶は一生消えることはないでしょう。ときにはトラウマとなりフラッシュバックする人もいます。

忘れている時間はあっても決してなかったことにはできません。

一方で程度の差こそあれ、思春期の頃に、仲間から嫌な仕打ちを受けた、からかわれた経験というのは比較的多くの人があるのではないでしょうか?

相手はいじめとは思っていない、自分でもいじめとまでは思ってないけど傷ついた言動ってあると思います。

例えば、遊びに行く誘いに自分だけ誘われなかった。

それは悪意があって、相手が認識してしているならいじめともいえるでしょうし、特に理由なく誘わなかったとしたらいじめとは加害者側は認識していないかもしれません。

でもとらえる側によってはいじめともなりえます。

いじめられる側には誰にでもなりえるけれど、そこでの受け止め方、立ち直り方や当初の親や学校の対応によってはいつまでも先に進めず、結果不登校や引きこもりにつながるのではないかと思います。

これが不登校になるか、引きこもりになるかの大きな違いかと思います。

例えばドラえもんではのび太はスネ夫やジャイアンにいじめとも思えるような行為を受けていますが、傷ついて落ち込んでいる姿はほとんど見たことないですよね?

時には仕返しのようなことはするけれど、どっぷりと傷つき落ち込むという姿は見た記憶がありません。

しかし引きこもりや不登校になる方はとても敏感ですし、繊細な心をもっています。

そのため何気なく言われた一言が原因で傷つき、不登校や引きこもりになることもあります。

またそのようなトラブルや挫折に打ち勝つ力が経験不足により少ない傾向が不登校や引きこもりにはあります。

その困難を乗り越える力がついていかないと、いったんは不登校や引きこもりから抜け出せても、いじめに限らず何か嫌なこと、対処できないトラブルなどが原因で再度不登校や引きこもりにつながります。

またいじめがあった当初の親や学校の対応に問題がある場合には、不登校や引きこもりが長引く原因となる可能性があります。

いじめの程度や、心の傷の深さによっては傷が癒えたと思っていても、疑似的な出来事があったときにいじめの記憶がよみがえってしまう・・

いわばトラウマです。人によってはPTSDになっているのかもしれません。

そしていじめが原因で、人に対して不信感や恐怖心を抱く傾向があります。

息子もクラスの仲間にからかわれたことで、人が怖いといっている時期がありました。

まさに対人恐怖です。

いままで信頼してた仲間に裏切られた気持ちだったのだと思います。

人が怖い、学校が怖い・・彼にとって学校は安心できる場所でなくなったのだと思います。

いじめがあってもその後学校を卒業できると、学校や親もいじめを克服したと思い、安心するかもしれませんが、その後時間が経ってから以前のいじめが原因でまた不登校になったり、引きこもりになったり、なかにはうつ病になり、最悪ば場合には自殺に至ることもあります。

いじめが原因の自殺はいじめられた直後とは限らず、いじめが原因による生きづらさを感じながら、さらに人によっては対人恐怖症やうつなども抱えながら引きこもり、最終的に自殺に至ることもあるのです。

それだけいじめが原因の不登校や引きこもりの方は不安や恐怖を感じ、生きづらくなり、不登校、引きこもりになっていることもあるのです。

いじめというのは実に深刻な問題ですが、なかなかなくならないものでもあります。

このようにいじめた傷が癒えない、傷が深くそれがトラウマとなっているとき、またさらにはトラブルに対応する力がついていないと、いじめが原因となって不登校や引きこもりからいつまでも抜け出せずにいると考えられます。

またいじめがあった当初の親や学校の対応が問題があった場合には、いつまでもそれを引きずっているケースもあります。

例えば親や先生がいじめられる原因があったのではないかと問い詰めたりはしませんでしたか?

忘れてはならないのは「いじめはいじめる側が100%悪い」のです。

そして、家の中や学校を本人にとって安全と感じられる場所にしていましたか?

安全と感じられないと、そこは居場所でなくなるのです。

学校も親もいじめられた子供を守ってほしいと思います。

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いじめには安全な居場所が必要

いじめられた子供に親や学校はどう対処しましたか?

下記投稿をみつけました。

私は中高でいじめられっ子でした。
(ある日いきなりクラスの一部のシカトからはじまり…
靴をトイレの便器内にこっそり捨てられる
階段を降りていると後ろから蹴飛ばされる
休み明け、学校に来たらロッカーに大量の生ゴミを捨てられていた
教科書を奪われて窓から放り投げられる
私に聞こえるようにわざと「あいつキモいわ〜なんで学校来てるの?」
と日常的に言われる等)

今でこそそれなりに異性にモテて、就職も決まりましたが
現在でも過去のいじめのトラウマを忘れることができず
毎夜思い出して寝付けない日々が続いています。

両親はいじめとは無縁だったため、過去に話しましたが
私の伝えたい事に共感・理解されませんでした。
なんなら、いじめられるお前に理由があるんだ、とまで
言われる始末でした。

実の親にまで否定気味にされているのです。

毎夜のように考え込んでしまい寝不足の日々。
そちらに思考を取られ、卒業研究にも力が入らない。
そんな状態を治したいです。

yahoo知恵袋より一部抜粋

親にまで否定されていてはとてもつらいですし、立ち直るのは難しいですね。

いじめが原因で不登校や引きこもりになったとき、学校の対応はどうでしたか?

ただいじめた側が謝っただけでしょうか?

その謝罪で本人は納得していましたか?

いじめが原因で不登校や引きこもりになった時に「情けない」「いつまで引きこもっているの」「強くなりなさい」

「忘れなさい」こんな風に言っていませんでしたか?

上記の発言は引きこもりや不登校になっている子供たちを責める発言です。

しかし忘れないでください。いじめが原因だということを。

いじめはいじめる側が100%悪いということを。

そこがブレてしまうと誤った対応をしてしまい、さらに子供を傷つけてしまいます。

ただでさえ子供はいじめで深く傷ついています。

親が誤った対応をすれば、子供は自分の味方がいない、家も安全な居場所ではなくなります。

そして学校側の対応が悪ければ学校は安全ではなく、学校に行けるはずがありません。

いじめを原因に不登校や引きこもりの心の傷をいやすためにも、本人を否定する発言をせず、認め、ありのままの子供を受け入れる。

この繰り返しをすることで、傷も癒え、自己肯定感も高まってくるでしょう。

では引きこもりや不登校でもいじめを克服するために本人ができることはないのでしょうか?

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いじめ克服するために本人ができること

自己受容

いじめられた理不尽さから悔しい思い、怒り、情けなさ、さまざまな複雑な感情がこみあげてくると思います。

それは自然なことです。

そのすべての感情を否定せず、その感情に浸ってしまっていいのです。

しかしその理不尽さに怒りを感じ続けて過去や自分を否定をしても状況はかわりません。

過去を変えることはできないのです。

いじめという過去を、受け入れるということです。

まずこれがとても困難で、時間がかかる作業ではないかと思います。

しばらくはなぜ自分がいじめられなければいけなかったのか?なぜ・・なぜ・・

ずっとそこで立ち止まってしまうこともあるでしょう。

でもあなたはいじめた側でなく、いじめられた側ですから、決して悪くはありません。

堂々と胸をはれるんです。これは忘れずにいてくださいね。

つらければ、泣いてもいいんです。感情をすべて吐き出し、浸ってしまっていいんです。

その繰り返しをしているうちにきっとその事実を受け入れ次へ進めるときがくるはずです。

あなたの話を聴いてくれる人、受け止めてくれる人、寄り添ってくれる人はいますか?

そのような人がいると、いじめを克服しやすいと思います。

まずは話せるかどうかというところもある程度あなたがいじめという出来事を受容できてないとできないともいえます。

焦らず少しずつ取り組むとよいでしょう。

対策を考える

まずご自分の置かれている環境に問題はないですか?

家の中は快適で安心して心穏やかに過ごせる場所ですか?

嫌な人と無理に付き合う必要はありません。

どうしても付き合いが必要なら最低限の付き合いをする。

場合によっては環境を変える。

例えばあなたの親が毒親であれば、一人暮らしをする勇気をもちませんか?それを機に引きこもりから脱出するのも一つです。

そして、引きこもりから脱出するために、いじめのトラウマを克服するためにあなたに必要なものはなんですか?

足りないものはなんですか?強さ、勇気でしょうか?過去にその足りないものをもっていたことはありませんか?

その時と今の自分を比較するのもヒントになるかもしれません。

その足りていないものを得るためにはどうしたらよいか、自分の考え方を変えたら得られるものかもしれません。

いじめがあったことで、それを乗り越える力がつくかどうかはあなた次第です。

いじめという経験があったことで得られたものはありませんか?

いつまでも過去にとらわれず、ピンチをチャンスに変えていきましょう。

いじめが原因の引きこもりや不登校から学んだことが今後のあなたの将来にきっと役立つはずです。

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まとめ

いじめが原因で不登校や引きこもりになったり、そこまでならなくても心の傷となっていつまでも癒えず、生きづらさを感じる人が大勢いらっしゃいます。

いじめはいじめる側が100%悪いということ、そしてもしいじめがあった時、学校や親は対応を誤らないようにしてほしいものです。

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