大学・高校受験目指し保健室登校から始めませんか?

中学生以上で不登校の場合には今後の進路、受験がとても気になってくるところです。教室にはとても入れないし、でも高校受験や大学受験して進学したいし、どうしたらよいのかわからない。親御様であれば、とにかく保健室登校からでも始めて高校、大学受験できるなら・・など立場によってそれぞれの葛藤があるかと思います。ではどうしたら保健室登校できる状態になるのでしょうか?どのように受験対策したらよいのでしょうか?

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1.不登校の状態を理解する

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親であれば、どうして学校へ行けないのか、子供がどのような状態で、何を考えているのか?子供に聞いてみてもわからないし、高校や大学の受験も気になるし・・一体不登校って何?って思いませんか?

不登校とは何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により登校したくともできない年間30日以上欠席したもののうち病気や経済的理由を除いた者

文部科学省HPより

心理的、身体的、社会的要因とは実際にはどんなことなのだと思われますか?

1-1.心理的要因とは

  • 分離不安
  • 自信喪失による無気力
  • 甘えなどの精神未熟
  • 恐怖症などの神経症

小学校低学年であれば、母親など依存対象から離れることによる不安が要因となって不登校というケースが多々あります。次に記載した自信喪失による無気力というのは不登校全般の子供にあてはまることだと思いいます。その時点までは無理をして頑張り続けていたのが、友人とのトラブルや学校でのトラブルなど人間関係でなんらかのきっかけにより糸が切れたかのように自信を失い、心のエネルギーがマイナス状態になり、自己肯定感が低くなってしまう状態です。

不登校の子供に共通するのは繊細で傷つきやすく敏感ということです。

1-2.身体的要因とは

発達障害や起立性調節障害などのことを示していると思われます。

発達障害(はったつしょうがい、英: Developmental disability、DD)は、肉体的・精神的な不全をもたらす慢性的症状らの様々なグループ(障害者の分類)である。発達障害はその個人の生活において様々な困難をもたらし、特に言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンディとなるとされる。発達障害は子どもの発育期に発見され、その人の一生にわたって継続する障害である。

最も一般的な発達障害には以下が挙げられる。

  • 広汎性発達障害 (PDD)
  • 注意欠陥・多動性障害 (ADHD)
  • 学習障害 (LD)

原因については多くは不明である。複数の要素が関係し、遺伝的、胎児期の保健状態、出生時の環境、感染症、環境要因などが挙げられている。

Wikipediaより

起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)とは、自律神経失調症の一種。日本の中学生の約10%にみられ、特に思春期の女子に多いとされる。

身体的な症状としては朝起きられない・めまい・立ちくらみが一番多くみられ、その他にも動悸・息切れ・睡眠障害・食欲不振・腹痛・頭痛・倦怠感など人によりさまざまな症状が現れる。 午前中に体調を狂わし、午後になると改善する症状もある。

精神的な症状としては疲労感・過換気症候群・不安障害などがみられる場合もある。

Wikipediaより

1-3.社会的要因とは

主に家庭、そして学校などの環境が大きく影響することをさしていると思われます。厳格で過干渉な家庭、もしくは相反して放任な家庭の場合が多く、学校は特に進学校である場合受験勉強を意識した勉強に息切れしてしまう場合や自信を喪失してしまう、校風に合わないなどが大きく影響していると思われます。

いろいろな要因や背景が個人により異なりますが、いづれの子供も行かないのではなく「行きたいのにいけない」というつらい状態です。その状態から、保健室登校を目指すために必要なことは何でしょうか?いろいろな要因はあれど、共通していることは自信を失いどん底の状態にあるということです。エネルギーがないということです。では保健室登校や不登校から脱するために自信をつけてエネルギーをためるにはどうしたらよいのでしょうか?

2.心のエネルギーをためて保健室登校を目指すために周囲ができること

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2-1.親ができること

  • 受容する
  • 傾聴する
  • 条件付きの愛情をやめる
  • 家庭を居心地の良いものにする(家庭内不和の解消)
  • 過干渉をやめる
  • 放任をやめる
  • 前向きな温かい言葉をかけ続ける

まず受容する。これにつきます。不登校の状態であってもそれを否定することなく受け入れる。どんな子供であっても大切な子供である。決して学校に行っているからという条件つきで子供を愛しているわけではないですよね?でも実は不登校当初にやりがちなのが、「学校に行ったら~してあげる。」「学校に行ったら~買ってあげる。」という言動。これって条件付きの愛情です。受験に際しても~受かったら~してあげるというのはNGです。

これに気付かずにやり続けていると「学校に行っていない自分はダメな人間なんだ」「学校にいけない自分は親から愛されないんだ・・」というさらに自信喪失の道へまっしぐらとなってしまうのです。

そしてご家庭の雰囲気はどうですか?家族全員が居心地よく、リラックスして、気力体力ともに回復して次の日を迎えられる状態でしょうか?ご家族間で仲が悪かったり、悪口を言ったり、舌打ちしたり、暴言を吐いたりなど、雰囲気が悪い状態ではないでしょうか?落ち着いて受験勉強できる環境ですか?

もし心当たりがあるご家庭の場合には、不登校の傷ついた心をいやす安心な場所ではないということになります。家族みんなで仲がよいのが一番良いですが、そうはいっても・・ということもあると思います。そのような場合には少なくとも本人の前では仲良くしてください。

過干渉と放任って真逆なのに、どっちもダメなの??と思われると思いますが、要はほどほどがいいということです。なんでもかんでも子供のためと思って失敗を回避するために勉強、進路、受験・・すべてお膳立てをしてしまう親。失敗というものを経験せずに大人になるとどうなりますか?大人になっても私失敗しないので!なんてドラマのようにはいかないですよね?

今までレールにのってうまくいってきた人が年を取って失敗すると立ち直れないんです。そうひきこもりになるのはこのタイプが多いわけです。今まで受験においても、就職においても失敗をしてこなかったわけですから、どうしていいかわからない。親がお膳立てしてきたのですから、失敗を回避する方法も知らなければ思考能力も養われないわけです。

反して放任の場合。放任過ぎてしまうと、子供は親の愛情を感じ取ることができません。常に愛情に飢え、家にいても寂しく、非行に走ってしまうケースがあります。生まれる前は子供の健康だけを望んでいたはずです。どんな子供であっても大切な子供ということがわかるように愛情を注いでいくことが大切だと思います。愛情なら注いでるわよ。とおっしゃる方もいると思います。その場合にはすくなくともお子さまには伝わっていないということです。一緒に何かをする時間を作ったりして意識的に一緒に過ごす時間を作ってみてはいかがでしょうか?

2-2.先生ができること

  • 肯定的な言動(励ます、ほめる)
  • 意識的に声掛け等し存在意義を感じさせる
  • 受容する・認める
  • 意識的に話しを聴く

先生からの声掛けや励ましというのは子供にとって自分の学校での存在意義を感じられ、認めてもらっているという肯定的な感情をもつことができます。決してどうして学校にこないんだ、勉強が遅れるぞなどとは言わないでほしいと思います。そのままでいいんだよというスタンスでいてくれると子供は救われるはずです。

受験時期に該当する学年であってもせかすことなくその子にあった指導をして頂ければと思います。そうはいっても先生ですから受験に際し話しをしなくてはいけない場面もあると思います。そのさいにはぜひ受験可能な学校の情報や、受験するための情報をあくまで淡々と情報提供として話し、~しなくてはならないなど追い詰めないような配慮を持った話し方だと子供も受け止めやすいと思います。

2-3.友人ができること

  • いままで通り接する
  • 意識的な声掛け
  • 学校がない日に遊ぶ
  • 登校できそうなときには一緒に登校する
  • 励ます

友人の存在は保健室登校をしたり不登校から脱するためには非常に重要です。不登校の子供は自分は学校にいってないから受け入れられないかもしれない、認めてもらえないかもしれないと不安で仕方のない状態です。そんなときに友達がいままで通りに接してくれたり、誘ってくれたりするととても嬉しいはずです。

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3.保健室登校から高校・大学受験を目指して

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まずは保健室登校についての理解を深めてみましょう。保健室登校とは教室ではなく保健室に登校することをいいます。そして主な対応は担任の先生ではなく養護教諭が対応をしてくれます。

保健室登校(ほけんしつとうこう)とは、児童・生徒が学校には登校するものの、教室でなく代わりに保健室で過ごすことをいう。保健室通い(ほけんしつかよい)とも称される。日本学校保健会が1997年(平成9年)に発表した『保健室利用者調査報告書』によると、「保健室登校とは,常時保健室にいるか,特定の授業に出席できても学校にいる間は主として保健室にいる状態」と定義されている。森川英子によると、この語の初出は1977年(昭和52年)刊行の杉浦守邦の著書『養護教諭の実際活動』(東山書房)である。

不登校問題調査研究協力者会議の調査によれば、2001年(平成13年)度に調査した保健室登校をする者が存在する日本の学校の割合は小学校で12.3%、中学校で45.5%に達した。日本学校保健会が2004年(平成16年)に行った同様の調査では、中学校の9割に保健室登校の生徒がいる。

Wikipediaより

 

児童・生徒が保健室登校から教室に復帰するにあたって、保健室の先生、すなわち養護教諭の果たす援助は大きな効果がある。その場合、当該児童・生徒本人、児童・生徒の保護者、教職員に対して、カウンセリング技法を導入して援助することになる。養護教諭は医師のように時間に縛られず、無制限に児童・生徒の状況等に応じて援助でき、それは最大の利点といえる。有村による保健室登校経験者への調査では、養護教諭に対して「居場所を作ってくれた」・「いつも笑顔があった」などと好意的な意見が寄せられ、「してほしかったこと」は教師・保護者・周囲の人に対する要望に比べて少なかった。一匹狼となった生徒に巧みに近づいてその言動を監視するのも重要な役割である。

Wikipediaより

 

では高校・大学受験を目指して保健室登校では勉強はどうするの?という疑問がわきますね。受験を目指した勉強はどうするのでしょうか?

3-1.保健室登校での勉強

保健室登校での勉強は基本的に自習のところが多いですが。学校によっては保健室登校している人達向けに授業をしてくれたり、個別に補習をしてくれたりします。学校や先生によっても対応は違うと思います。まずは学校に相談してみましょう。そのうえで、高校や大学の受験を目指しての勉強をしたいことを伝え、できるだけ学校の先生に補習対応を行ってもらうのが良いですね。

そうはいっても不登校の期間によってはかなり勉強に遅れが生じていることと思います。そんなときにはまずは各教科の先生に自分がどの単元のどこからが抜けているのか確認をしてください。そのうえで受験に向けた対応を先生に相談しましょう。

保健室登校時に学校が高校や大学受験に向けてすべて面倒をみてくれるのが理想ですが、現実的にはなかなか本人の体力や、先生のご都合もあり難しいと思いますしもちろん自宅学習も必要となってきます。

3-2.高校・大学受験を目指しての勉強

3-2-1.家庭教師を利用して受験勉強をする

保健室登校で受験を目指した補習等がある程度できてもやはり自宅学習は必要となりますし、自己学習だけでは今までの不足分の理解を深めるためにはなかなか厳しいと思います。一番良いのはやはり家庭教師だと思います。その人の苦手なところに特化できますし、わかるまで指導を受けることができますので、不登校の際の受験勉強は家庭教師が一番良いと思います。無料体験をしてくれるところも多いですから子供にあった家庭教師を見つかられるといですね。


3-2-2.オンライン家庭教師を利用して受験勉強をする

受験勉強のために家庭教師を利用したいけれど、人が家にくるのは疲れてしまうし、躊躇するな・・という場合にはオンラインの家庭教師というものがあります。

インターネットを利用したオンライン双方向学習!映像と音声を使ったリアルタイム対話機能で、お互いの顔を見ながら会話することができます。また、教師や受講生がホワイトボードに文字や図形を描き、お互いにそれらを見ることができます。パソコンとインターネット環境があれば、どなたでも受講することこが可能だそうです。これなら受験勉強に利用するにあたってハードルが低くなりますね。


3-2-3.オンライン学習塾

他にも自宅にいながら、塾にいる学習ができるというオンライン学習塾といものもあります。自分に合うかまずは無料体験を受けてから判断するといいですね。

3-2-4.オンライン学習

今は費用も手軽に勉強できるものもあるのですね。お子さま一人ひとりにあった学習方法を、独自のデータ解析により実現していくとのことで専用の教材を購入せずに、学習計画機能で、今日何を勉強すればよいのかが自動でわかるそうです。

4.受験先について(高校・大学)

4-1.高校

高校の場合には一般的には全日制を受験する方が多いと思いますが、不登校の生徒においては勉強のやり直しや心のケアの面では通信制や単位制の受験を検討するのもよいと思います。通信制といっても今の通信制は制服もあり、毎日登校する全日制と一見変わらないところが多数あります。登校のスタイルは選ぶことができ、毎日登校、週数日登校、年数回登校など学校によっていろいろです。また利点の1つとして勉強のやり直しができたり、不登校対策をしいたり、通常の全日制では対応してくれないものがカリキュラムとなっています。そのほかにも昼間定時制や定時制、東京都ではチャレンジスクールという公立高校もあります。


また今後進む道が明確な場合にはその方面の専門性が学べる通信制の高校を受験するのがよいと思います。アニメや演劇、英語など多種多様な専門知識を学べる学校も多数あります。まずは資料を取り寄せてどのような学校があるのかを調べてみるとよいでしょう。


4-3.大学

大学の場合にも同じく通信制というものがあります。通常の通学型では通学に自信のない場合などには通信制大学の受験を検討してみてもよいと思います。入学のタイミングは春と秋の年2回あるところが多いようです。


5.まとめ

高校や大学受験を目指して保健室登校するには、まずは保健室といえども登校しなくてはならないため不登校の状態では心のエネルギーがガス欠状態です。エネルギーをチャージできるように周囲が適切な対応を行えば徐々にエネルギーが満たされ、保健室登校をすることも受験をすることも可能になってきます。受験勉強をしなきゃ、受験勉強をさせないと・・と思われると思いますが、まずはそのためにも周囲が適切な対応をして、状態がよくなってもそれを続けることが、保健室登校を果たし、受験勉強をするために必要です。高校受験や大学受験においては通信制というものも選択肢として考慮するのもよいと思います。何より本人の意思を尊重して決めるに越したことはありません。

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